悪の教典(下) の商品レビュー
下巻の後半は、わずか一時間のできごと。これはやり過ぎだろと思う一方で、あたしのような凡人では考えられないような常軌を逸した行動が、天才殺人鬼ハスミンなら可能だとも思えてくる。上巻で読んだハスミンの過去エピソードを思い出すと、納得できる。 ハスミンの全ての行動は、完璧に殺人するた...
下巻の後半は、わずか一時間のできごと。これはやり過ぎだろと思う一方で、あたしのような凡人では考えられないような常軌を逸した行動が、天才殺人鬼ハスミンなら可能だとも思えてくる。上巻で読んだハスミンの過去エピソードを思い出すと、納得できる。 ハスミンの全ての行動は、完璧に殺人するための準備なのだ。高揚すること必至!
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生徒、同僚、父兄、皆からの人望厚く人気の教師、蓮実。だが実は、凶悪なサイコパスだった… 映画の話題を目にしてから、なんとなく気になってはいたものの、こういう大量の血の匂いがしそうな話はあんまり得意ではないので読まずにいたんだけど。。 でも読み始めると怖いのにあっという間だった...
生徒、同僚、父兄、皆からの人望厚く人気の教師、蓮実。だが実は、凶悪なサイコパスだった… 映画の話題を目にしてから、なんとなく気になってはいたものの、こういう大量の血の匂いがしそうな話はあんまり得意ではないので読まずにいたんだけど。。 でも読み始めると怖いのにあっという間だった。蓮実の表向きの人柄から徐々に異常性を感じさせて引き込ませる展開に負けて。 そして生き残った2人は蓮実が死なない限り一生恐怖と共に生きるんだろうな。 怖い。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
このミス2011第1位。 映画化もされたが試写を観たアイドルの感想を受けて話題になった問題作。 現役の高校教師に言わせると突っ込みどころ満載の高校描写らしいが、いじめの問題、裏サイト、授業崩壊、といったトピックはさも現実にありそうな、と思わせる。 一方で保健室で養護教諭と・・・みたいな本筋とは結局関係のない男子の妄想的な描写で間延びしてしまった感も。 とはいえこれだけの大著を一気に読ませるのは流石。 映画は未鑑賞ながら、襲撃場面では映画版のバトルロワイアルをどうしても思い出してしまって、その雰囲気で脳内再生された。 続編に期待するのも、映画とのメディアミックスで楽しむもまた良しかも。
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着地に心配したが結末はよい。一晩犠牲に止まれず読み進めて、しっかり楽しめました。異常者がハスミンだけじゃなくて、問題教師が多すぎるのは現実味を欠く。特にあまり問題視されなかった田浦教諭、こいつはおかしいだろ。
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暗く、気持ち悪い小説を書かせたらさすがの貴志裕介。 自分の好む姿に学校を支配するため、他人を貶め、工作し、果てには殺してしまう。また、その殺人のつじつま合わせに、さらに殺人を行い、また一人殺す。そうやっているうちに最後には「クラス全員」を片っ端から。 最後にはちゃんと捕まるのだけ...
暗く、気持ち悪い小説を書かせたらさすがの貴志裕介。 自分の好む姿に学校を支配するため、他人を貶め、工作し、果てには殺してしまう。また、その殺人のつじつま合わせに、さらに殺人を行い、また一人殺す。そうやっているうちに最後には「クラス全員」を片っ端から。 最後にはちゃんと捕まるのだけど、ハッピーエンドでは終わらないのが、この作者のスゴ腕。 映画は見ていないけど、あのボリュームを一遍の映画にするのは無理だろう。いろいろ省いているかと思う。 映像にしにくそうなエロもあったし。小説の中で淡々とエロを流すのを読むと、あまりエロ描写が好きでないのかと思う。
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悪の教典、映画はちょっと怖そうだから、本のほう読んでみよ、て思って手にとってみたけど… 読み始めるとページをめくる手がとまらないし寝る時間も惜しんで読んでしまった熱中っぷり。 最初は蓮見のふつうな一面しか分からなかったけど、どんどん行動がエスカレートするところが読者をひきつける。...
悪の教典、映画はちょっと怖そうだから、本のほう読んでみよ、て思って手にとってみたけど… 読み始めるとページをめくる手がとまらないし寝る時間も惜しんで読んでしまった熱中っぷり。 最初は蓮見のふつうな一面しか分からなかったけど、どんどん行動がエスカレートするところが読者をひきつける。 見た目と外面の良さにみんな騙されちゃうのが…人は見かけによらないな、てほんと思う。 上手いことくぐりぬける蓮見だけど、得体のしれない闇に立ち向かおうとする伶花と雄一郎と圭介?に頑張れ、て応援したくなってどきどきはらはら。 最後の全員殺してやろうというのは、ちょっと現実味がないし、残酷で悲しい気持ちになった。でも、建物のなかな潜んで殺人鬼を待つことがどんなに怖いのか、て分かる。。。 最後のシーンは、後味がすこしわるいけど、すこしほっとした。色んな意味で残酷だけど、すごく面白い本でした。
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こわっ! 生き残りの片桐玲花と夏越雄一郎 がんばった!小野寺偑子達がいなかったらハスミンが殺してたよね。
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なんかバトルロワイヤル思い出した。 最後の展開か予測できちゃったのが残念だった。あそこまで確実だった蓮実があのシーンは雑だったし、その前の雄一郎の言葉とか、バレバレ。
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結局、怖いもの見たさで勢いよく、読み切ってしまった。 淡々と作業をこなすように書かれる場面と、向かい合う生徒の心情のアンマッチがさらに恐怖心をあおる下巻だった。 文章がこのインパクトなら、映像は、、、 映画見るのは悩みますね。
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映画化されたというといことで読んでみた。蓮見がどんな思考過程で大量殺人を犯すことになったのか興味があったのだが、最後のセリフには納得できないものがあった。蓮見らしく論理的な説明がほしかった。読後感が悪いので評価はなし。
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