遠まわりする雛 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
古典部シリーズは短編の方が似合う様な。 今回も物悲しいとは言わないまでもちょっとひっかかる終わり方をする話しが何編かあった。 苦みとは言わずかといって酸味でもなし全く以て奇妙な後味。 珍しく大人の登場する話があった。シリーズを通して大人があまり出てこない気がするが、何か意図があるのだろうか。 私、気になります。
Posted by
米澤作品は初めてで、途中まで内容がつかめず読み進むまで時間かかったが 「そゆこと!」最後まで読んでよかった
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
古典部シリーズ4作目。入学当初から次の春休みまでの1年間を扱った短編7作。 謎自体はミステリーというほどでもないものもあるが、1年を追うことで徐々に変わっていく奉太郎の様子が見てとれる。 里志の摩耶花への想い、奉太郎が抱いたえるへの言葉にできない想い。男子高校生のぎこちない恋が微笑ましい。奉太郎とえるの今後が気になる。
Posted by
アニメに比べて感情表現があっさりしいて、でも回りくどくない言い回しやから、分かりやすいといえば分かりやすかった。 補足されていく感じでよかったけど、物足りなさを感じるのは何故だろう。 氷菓やクドリャフカに比べて間延び感というか、余計な深掘りが多かった印象。この人の癖なのかな。
Posted by
古典部4作目。高校に入学、古典部入部してからの1年間のあいだの短編集。省エネの奉太郎の変化、バレンタインチョコ盗難事件で見える里志の実は真摯なところなど、読み応えあり。 最後、千反田に惹かれていることに気づく奉太郎。余韻を残したラストがなんとも良かった。
Posted by
何故でしょう。小市民でもそうですが。事件が小さいほど自分好みです。 「冬季限定手作りチョコレート事件」ですね。わかります。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
収録されていた話の中では「手作りチョコレート事件」が一番好き。 バレンタインデーが重い。 なんだろう? 福部里志の「こだわらないことにこだわる」こだわりが筋が通ってて面白い。 ハッピーエンドじゃないけど、ほろ苦さが伝わってくる。 アニメでは「遠回りする雛」が最終回だった記憶がある。 確かに最終回に相応しい情景を醸し出す終わりだった。 流してみていたから記憶に残りにくかったけれど。 心に残った一言。 「板チョコ一枚おみやげです。折木供恵よりふるえる哀を込めて」 サウンドノベルとか作ってもらい。
Posted by
自分にとってかけがえのない本、 ずっと手放さず、折に触れて読み返したくなる 大切な本というのが誰にとっても1冊や2冊あるものだと思う。 自分にとってこの古典部シリーズはそれに当たる本たちで なぜだかわからないけど自分の中の何かを揺さぶる。 登場人物の誰かに自分を投影するわけで...
自分にとってかけがえのない本、 ずっと手放さず、折に触れて読み返したくなる 大切な本というのが誰にとっても1冊や2冊あるものだと思う。 自分にとってこの古典部シリーズはそれに当たる本たちで なぜだかわからないけど自分の中の何かを揺さぶる。 登場人物の誰かに自分を投影するわけでもなく、 強い共感を覚えるわけでもないのだけど 里志や奉太郎の揺れる思いというのに 愛おしいものを感じてしまう。
Posted by
遠回りする雛、特に謎という謎はなかったけれど短編の中で一番よかった。千反田の地元に対する思いで泣きそうになった。最後のもう春という言い回しは上手いなぁと思った。
Posted by
いつも通りの学園ミステリなんだけど、今回は短編集。他の作品から入ってると短編でもむしろお得感があるのと、話を跨いでひとつのストーリーにもなっているからおもしろい。読み終わったあと、少しほっこりする。
Posted by