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遠まわりする雛 古典部シリーズ4 角川文庫古典部シリーズ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2010/07/23 |
JAN | 9784044271046 |
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遠まわりする雛
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3.9
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古典部の春夏秋冬を描く短編集。 軽い気持ちで読みはじめたんだけど、奉太郎と千反田さんの距離がじわじわと近づいたり近づかなかったりするのが読みどころ。一方の里志は摩耶花からさんざんアプローチをかけられ、自分でも好きであるくせに、特別な関係になることを拒みつづけている。 表題作の「...
古典部の春夏秋冬を描く短編集。 軽い気持ちで読みはじめたんだけど、奉太郎と千反田さんの距離がじわじわと近づいたり近づかなかったりするのが読みどころ。一方の里志は摩耶花からさんざんアプローチをかけられ、自分でも好きであるくせに、特別な関係になることを拒みつづけている。 表題作の「遠回りする雛」は、美しさも豪農の娘としての千反田えるの自覚も相まって、青春のきらめきと切なさの入りまじる傑作でした。 もちろんそれぞれに本格ミステリっぽい謎解きもちゃんと仕組まれていておもしろい。
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古典部シリーズ第4弾。 「省エネ」を人生のモットーにする神山高校1年の折木奉太郎が、姉の薦めで古典部に入ってからの1年間を7篇の短編で綴った本作。 今回も古典部の4人が「The高校生活」なイベントを通して、時に切なく、時にシュールで楽しい一年を過ごしていく。 それぞれに成長してい...
古典部シリーズ第4弾。 「省エネ」を人生のモットーにする神山高校1年の折木奉太郎が、姉の薦めで古典部に入ってからの1年間を7篇の短編で綴った本作。 今回も古典部の4人が「The高校生活」なイベントを通して、時に切なく、時にシュールで楽しい一年を過ごしていく。 それぞれに成長していく4人の関係が、ちょっとだけ変化してきたような…?次作が楽しみになる結末でした!
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なんと丁寧なボーイ・ミーツ・ガールでしょう。四冊かかったわよ。もちろん、四月の地学講義室でもうすでに出会ってしまっていたよね……という見方もできるわけですけれど。 このシリーズの特徴のひとつに、芝居がかったような、インテリっぽい、凝った言い回しの口調がある。そのへんにいそうな...
なんと丁寧なボーイ・ミーツ・ガールでしょう。四冊かかったわよ。もちろん、四月の地学講義室でもうすでに出会ってしまっていたよね……という見方もできるわけですけれど。 このシリーズの特徴のひとつに、芝居がかったような、インテリっぽい、凝った言い回しの口調がある。そのへんにいそうな高校生らしさがあるかどうかというリアリティの問題はおいといて、小説世界の味としてはこれは私好みの要素である。小難しい熟語を駆使してどんな複雑なことでも言い表せそうな、その気さえあればいつまでも語り続けられそうな、実際の口数の多寡とは関係なく少なくとも独白の世界では弁の立つ、そんな男子が語り手である世界で、表題作『遠まわりする雛』における“絶句”のシーンは印象的。文理選択の話題から、おーおーもうそこまで行き着いたかホータロー! と関係ないおばさんとしては微笑ましいような、感情移入して読んできた読者としてはそんな余裕なく胸を突くような、ああ楽しい。 ここまでのシリーズ四作の構成も、この短編集の中の構成も、なんとも心憎い。こんなうまい緩急の付け方でじっくりそしてするすると一年間を描いてしまうなんて。濃厚な、忘れ得ないひとときを三日月湖のように残しながらも、時は確実に流れていくのだなあ。米澤穂信さん恐るべし。 ミステリー勉強ネタとしては、『九マイルは遠すぎる』は知っていたが『十三号独房の問題』は知らなかったので調べてみよう。
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