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遠まわりする雛 古典部シリーズ4 角川文庫古典部シリーズ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2010/07/23 |
JAN | 9784044271046 |
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商品レビュー
3.9
402件のお客様レビュー
古典部シリーズ第四段。本書はこれまでとは違い短篇集であった。何故短篇集なのだろう、読み始めた時には疑問に思ったが、移ろいゆく季節と奉太郎達登場人物の感情を切り取る為だと理解する事が出来た。ここまで奉太郎の感情が揺れ動くとは思わなかった。 省エネ人間が自分の信条を手離す時が来るのか...
古典部シリーズ第四段。本書はこれまでとは違い短篇集であった。何故短篇集なのだろう、読み始めた時には疑問に思ったが、移ろいゆく季節と奉太郎達登場人物の感情を切り取る為だと理解する事が出来た。ここまで奉太郎の感情が揺れ動くとは思わなかった。 省エネ人間が自分の信条を手離す時が来るのか、第五段も楽しみにさせてくれる一冊であった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
古典部4作目。 高1の一年間、前3作で語られなかった出来事を集めた短編集。 「やるべきことなら手短に」五月、入学して一ヶ月。 「大罪を犯す」六月、梅雨の晴れ間。 「正体見たり」八月、夏休み。 「心あたりのある者は」十一月のはじめの日。 「あきましておめでとう」一月一日の夜。 「手作りチョコレート事件」二〇〇一年二月。 「遠まわりする雛」四月、春休み。 「手作りチョコレート事件」は嫌な気持ちになった。 「チョコレートは里志の手に渡り、なんの軋轢も後腐れもなく、ことはすっかり片付いた」 そう聞いた千反田えるは喜んで、表向きは一件落着。 でも、中山さんはこの先もえるにとっては「チョコを盗んだ人」だ。 中山さん本人が知ることがなくても、そこが嫌。 『愚者のエンドロール』で奉太郎を利用した入須先輩くらい嫌。 一転、「遠まわりする雛」は大好きなのだ。 考えてばかりの奉太郎が、「省エネ主義」とか考える間もない程、どんどん心が動いていく様がいい。 こちらもどんどん嬉しくなる。 「しまった」のところは、にやけてしまった。 「ところで──」を言えてしまっていたら、シリーズが終わってしまったかもしれない。 結局のところ、奉太郎や里志、古典部のみんな、入須先輩だって、みんなみんな『遠まわりする雛』なのかも。 そう思えば入須先輩のことも許せそうな気がする。 ────── 1『氷菓』 2『愚者のエンドロール』 3『クドリャフカの順番』 4『遠回りする雛』
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シリーズのここまでの作品読んでみましたが、この本が短編集なので最も読みやすかったです。中高生の頃に読んでいたら好きになっていたかなという作品。だいぶ歳をとってしまった自分には少しキラキラしすぎて眩しすぎでした。親戚の子に勧めてみようと思いました。
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