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遠まわりする雛 の商品レビュー

3.9

400件のお客様レビュー

  1. 5つ

    72

  2. 4つ

    178

  3. 3つ

    93

  4. 2つ

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2015/03/02

とても面白いというシリーズではない。一部すごく飛びぬけていいなぁ、という要素がある程度で、あとキャラクターがちょっといいなとか、その程度で、がっぷりと「おもしれー! おもしれー!」と読んでいた本ではない。『氷菓』は文体が読みづらいし、シリーズ外だが『さよなら妖精』も腑に落ちない気...

とても面白いというシリーズではない。一部すごく飛びぬけていいなぁ、という要素がある程度で、あとキャラクターがちょっといいなとか、その程度で、がっぷりと「おもしれー! おもしれー!」と読んでいた本ではない。『氷菓』は文体が読みづらいし、シリーズ外だが『さよなら妖精』も腑に落ちない気持ちが強かった。そしてこれが米澤穂信の4冊目。何で買ったんだろう? しかし、ああ、これは良くないな、と。こういう買い進め方は良くない。しまった。たぶん、なんとしても、俺はこの本に手を出すべきではなかったのだ。というのは、つまり、どういうことかというと。つまり……。 ぶつくさ言いつつ“お気に入りのシリーズ”が生まれてしまう瞬間は、作者に恋に落ちてしまう瞬間は、いつだって、しまった、失敗した、と思う。

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2017/12/02

「やるべきことなら手短に」 神高一学期、折木が千反田の好奇心をごまかしでかわす話。 「大罪を犯す」 初夏一学期、千反田が数学教師に怒った話。 「正体見たり」 夏休み(『氷菓』後)合宿で首吊りの影を見た話。 「心あたりのある者は」 文化祭後二学期、放課後の教頭の呼び出しをめぐって、...

「やるべきことなら手短に」 神高一学期、折木が千反田の好奇心をごまかしでかわす話。 「大罪を犯す」 初夏一学期、千反田が数学教師に怒った話。 「正体見たり」 夏休み(『氷菓』後)合宿で首吊りの影を見た話。 「心あたりのある者は」 文化祭後二学期、放課後の教頭の呼び出しをめぐって、折木と千反田が推理する話。これはハリイ・ケメルマン「九マイルは遠すぎて」へのオマージュとのこと。言われれば確かに。 「あきましておめでとう」 正月。折木と千反田が納屋に閉じ込められる話。ジャック・フットレル「十三号独房の問題」に想を得たとのこと。 「手作りチョコレート事件」 福部が伊原のチョコレートを割った話。倒叙ミステリ? 「遠まわりする雛」 春休み。千反田の地域生き雛行列という祭りに折木が手伝いに行く話。進路の話。 意外と青春恋愛要素も散りばめられている。 長編ではたいていチラリとしか触れられないこの要素を短編ではクローズアップしている印象。

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2014/11/14

短篇集というだけあって、各話につながりはなかったけど、面白かった!入学したての出会った所から始まり、もうすぐ2年生!の春休み。時系列に沿って読むと、徐々に4人が打ち解けていく感じが身にしみて分かる!冬休みのお話「手作りチョコレート事件」は、切なくて切なくて…。福ちゃんのひとりがた...

短篇集というだけあって、各話につながりはなかったけど、面白かった!入学したての出会った所から始まり、もうすぐ2年生!の春休み。時系列に沿って読むと、徐々に4人が打ち解けていく感じが身にしみて分かる!冬休みのお話「手作りチョコレート事件」は、切なくて切なくて…。福ちゃんのひとりがたりは注目です。

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2014/10/31

古典部シリーズ4作目 今回は、何かイベントがあるわけでもなく、日常の色々なお話し そうそう、こんな日常系が読みたかったのよ それでいて、登場人物たちの人間関係も複雑ですなぁ ま、特に二人の関係だけなんだろうけど、なんだかやきもきする(笑)

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2014/10/10

短編でまとめられた物語。 今までの古典部を振り返る形になるのでしょうか。 四人の心境の変化に気づくと、なんだか甘酸っぱく感じます。

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2014/09/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

古典部第4弾。7つの短編集。アニメで長編の間に挟んであった作品もすべてこの本で原作としてあったようだ。個人的には手作りチョコレートの事件がすごく印象的だっただけに原作あったのはうれしい。

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2014/09/29

20140929 氷菓古典部シリーズ、原作、アニメ、漫画、制覇に王手をかけました!クドリャフカの順番とは違い、遠まわりする雛は短編集に近いです。 わたしも大人になったのですね。アニメの頃は里志の気持ちがよくわからなくて消化不良を起こしていたわたしですが、あれから時間が経ち今回原作...

20140929 氷菓古典部シリーズ、原作、アニメ、漫画、制覇に王手をかけました!クドリャフカの順番とは違い、遠まわりする雛は短編集に近いです。 わたしも大人になったのですね。アニメの頃は里志の気持ちがよくわからなくて消化不良を起こしていたわたしですが、あれから時間が経ち今回原作で振り返って里志の摩耶花を完全に受け入れようとしない意味がなんとなく分かりました。なんだか素敵です。里志と摩耶花、好きだなあ。

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2014/09/29

感想はブログでどうぞ http://takotakora.at.webry.info/201409/article_8.html

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2014/09/29

省エネをモットーとする折木奉太郎は“古典部”部員・千反田えるの頼みで、地元の祭事「生き雛まつり」へ参加する。十二単をまとった「生き雛」が町を練り歩くという祭りだが、連絡の手違いで開催が危ぶまれる事態に。千反田の機転で祭事は無事に執り行われたが、その「手違い」が気になる彼女は奉太郎...

省エネをモットーとする折木奉太郎は“古典部”部員・千反田えるの頼みで、地元の祭事「生き雛まつり」へ参加する。十二単をまとった「生き雛」が町を練り歩くという祭りだが、連絡の手違いで開催が危ぶまれる事態に。千反田の機転で祭事は無事に執り行われたが、その「手違い」が気になる彼女は奉太郎とともに真相を推理する―。あざやかな謎と春に揺れる心がまぶしい表題作ほか“古典部”を過ぎゆく1年を描いた全7編。(BOOKデータベース)

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2014/09/28

安定のシリーズ4作品目。 ただ、今回は季節を追いながら短編を重ねていくスタイルなので、普段とはまた違った楽しみ方ができる。大きなヤマではなく、小さな、日常に潜む謎を時に鮮やかに、時にじんわりと、ユーモアを混ぜつつ解き明かしていく。 短編の場合、毎回新しい設定を自分のなかに落とし...

安定のシリーズ4作品目。 ただ、今回は季節を追いながら短編を重ねていくスタイルなので、普段とはまた違った楽しみ方ができる。大きなヤマではなく、小さな、日常に潜む謎を時に鮮やかに、時にじんわりと、ユーモアを混ぜつつ解き明かしていく。 短編の場合、毎回新しい設定を自分のなかに落とし込む必要があるので、疲れている時にはあまり読む気にならないのだが、今回は、もうそれぞれのキャラクターも確立しているし、場所も基本的に学校とその周辺なので、良い意味で頭は疲れない。安心して読み始められる。 個人的には、寒い季節を舞台にした作品がぐっときたなぁ。郷愁も青春も感じさせてくれるというか。伝統もモダンも感じさせてくれるというか。 こんな高校もこんな学校生活もこんな日常も、実際にはなかなかレアケースなわけだけれども、なんだか実際にありそうな、そんな素敵な予感を与えてくれるのが古典部シリーズの良いところ。

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