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遠まわりする雛 の商品レビュー

3.9

400件のお客様レビュー

  1. 5つ

    72

  2. 4つ

    178

  3. 3つ

    93

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    1

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2015/11/14

日常に有り触れた出来事がミステリーになる。これは古典部シリーズならでは、だと思う。【生き雛】の時にえるが語った進路についてが折木よりも現実的だなと思った。

Posted byブクログ

2015/11/01

このシリーズは、ほんと日常の謎の名作です。 青春小説としてもいい。 というか、そっち的にがなおいい。 鮮やかな、謎解きの心地よさ。 不安定で甘い若者たちの 微妙な関係。 おっさんの目から見ると眩しくて羨ましくて、でも、読んでて気持ちいい作品だね。

Posted byブクログ

2015/09/03
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古典部シリーズの短編集ということで、今回も色々な事件をたのしませてくれます。 やはり特筆すべきは「手作りチョコレート事件」「遠まわりする雛」の二本ですね。 今まであまり直接的に描かれなかった、里志の伊原への、そして奉太郎の千反田への想いが、もどかしいほどの初々しさで表現されていています。 中でも奉太郎が千反田への気持ちを自覚するシーンは、感慨深いものがありましたね。まさかあの奉太郎が!と。 ともあれ、次刊以降、はたしていつもの「やらなくてもいいことは、やらない」ポリシーを貫き通すことができるのか、わたし、気になります!

Posted byブクログ

2015/09/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

古典部シリーズ4作目。高校に入学して、古典部に入部してから春休みまでの1年間の短編7作。 謎自体はミステリーというほどでもなかったが、省エネの奉太郎が千反田えるの影響で変わっていく様子や、里志の摩耶花への想いなど、読み応えあります。 題名になっている「遠まわりする雛」で、奉太郎が千反田えるの十二単姿を見て、「これはよくないな、こういう装いは良くない、しまった、たぶん、なんとしても、俺はここにくるべきではなかった」と思うところが、信条とはうらはらに、恋に落ちてしまったんだなあと、微笑ましかった。それを彼は、「省エネ主義が致命的に脅かされた予感がする」としか言えない、それ以外の言葉では表現できないというところが、男子高校生のぎこちない、言葉にできない恋というのがあるんだなあと新鮮でした。奉太郎はいつも偉そうな口調でつっけんどんなんですが、千反田には弱くて、優しいやつだなあと感じます。奉太郎とえるの今後が気になります。

Posted byブクログ

2015/08/19

地元の進学校神山高校に進学したホータローが入部したのは、古典部。 部員は中学から縁のあった里志と伊原、好奇心旺盛な千丹田えるの4人。 「やらなくてもいいことは、やらない。やらなければならないことなら手短に。」をモットーとするホータローなのに、 えるの好奇心につかまり、謎解きに頭を...

地元の進学校神山高校に進学したホータローが入部したのは、古典部。 部員は中学から縁のあった里志と伊原、好奇心旺盛な千丹田えるの4人。 「やらなくてもいいことは、やらない。やらなければならないことなら手短に。」をモットーとするホータローなのに、 えるの好奇心につかまり、謎解きに頭をひねることが続いている。 初読みの作家さんでしたが、これ、アニメで見たことがありました。 原作もいいですね。 短編集だったので、一つずつ楽しんで読みました。 第4弾とのこと。機会があれば、また別のも読んでみたいと思います。

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2015/08/10

相変わらずうたうたしとした高校生活。 バレンタインデーや閉じこめられ事件で、 ちょっとは盛り上がるかと思いきや、それほどでもなく、 でもなんとか千反田の生き雛姿にぐっときた模様。 桜の花の下をお雛様が歩いている姿は、 私も見たかった。

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2015/07/26

古典部シリーズ第4弾。 高校生による日常の謎、青春ミステリー。 地元の祭「生き雛まつり」に参加する話。 今回は折木奉太郎、千反田えるの二人メインで進みました。今回の話で折木奉太郎の省エネ精神が揺らいでいるのが感じます。 千反田さんの「わたし気になります!」は最強ですね(笑) ア...

古典部シリーズ第4弾。 高校生による日常の謎、青春ミステリー。 地元の祭「生き雛まつり」に参加する話。 今回は折木奉太郎、千反田えるの二人メインで進みました。今回の話で折木奉太郎の省エネ精神が揺らいでいるのが感じます。 千反田さんの「わたし気になります!」は最強ですね(笑) アニメではこの巻が最終回なわけですが、それがまた桜が綺麗で素敵な雰囲気です。小説を読んでいて思い出しました。 小説を買った時期がアニメ化してたので、京アニのブックカバー付きでした。今回は奉太郎でした。 カバー裏側にはアニメの設定資料掲載です。 「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」がモットーの省エネ少年。成績は普通。

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2015/07/04

米澤穂信の古典部シリーズ第4弾。これまでの長編3作と違い、神山高校1年目の1年間を追いかけながらの短編集7作品です。 短編が進むごとに古典部4人の距離が縮まり、最後はホータローと千反田さんがほんの少しでも接近していくのが、何とも「青春」って感じですね。 あー。学生時代に戻って、...

米澤穂信の古典部シリーズ第4弾。これまでの長編3作と違い、神山高校1年目の1年間を追いかけながらの短編集7作品です。 短編が進むごとに古典部4人の距離が縮まり、最後はホータローと千反田さんがほんの少しでも接近していくのが、何とも「青春」って感じですね。 あー。学生時代に戻って、いろいろやりなおしてみたいw 特に、表題作の「遠まわりする雛」と「手作りチョコレート事件」が印象に残りました。 「遠まわりする雛」は、ミステリ的な側面よりも、やっぱり、ホータローと千反田さんでしょうか。 ホータロー自身が突っ張らず千反田さんへの思いを見せる(行動にまでは表れませんが)のが見どころですね。まあ、これは既定路線への流れでしょうけど、応援したくなりますよね。 「手作りチョコレート事件」は倒叙ということですが、完全には犯人は明かさず、多分そうだろうなー、くらいで読ませるところが、また面白かったと思います。 で、ちょっと余談ですが、ふとこの「倒叙」という手法を考えた時に、ミステリって、ちゃんと勉強したら、読ませるための手法や、トリックの形式も定番や新しいスタイルなど、いろいろあるんだな、と改めて思いました。 それらを頭においてから、ミステリを読むと、単純に楽しむ以上に、知れる世界があるんじゃないかと気づかされたので、ちょっと時間があるときに、その辺も意識しながらミステリ漬けになってみようかなあ。 さあ、次は5作目。

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2015/05/04

古典部シリーズ第四弾。 短編は短編で良かったけど、やっぱり長編がよいなー。 「心あたりのある者は」と「あきましておめでとう」がとてもよかった

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2015/03/13

「古典部」シリーズ第4弾。今回は短編集です。 第1話「やるべきことなら手短に」は、えるが学校の怪談に興味を持ってしまうことを恐れた奉太郎が、彼女の機先を逸らそうと画策します。第2話「大罪を犯す」は、えるが数学教師の尾道先生と激しくやり合うことになり、その理由を奉太郎が探る話。第...

「古典部」シリーズ第4弾。今回は短編集です。 第1話「やるべきことなら手短に」は、えるが学校の怪談に興味を持ってしまうことを恐れた奉太郎が、彼女の機先を逸らそうと画策します。第2話「大罪を犯す」は、えるが数学教師の尾道先生と激しくやり合うことになり、その理由を奉太郎が探る話。第3話「正体見たり」は、古典部の合宿で訪れた民宿「青山荘」で、えると摩耶花が首吊りになった幽霊を目にする話。 第4話「心あたりのある者は」は、奉太郎の才能を称えるえるに対して、奉太郎が反論を試みる話。やがて2人は、奇妙な校内放送をめぐって推理を働かせることになります。第5話「あきましておめでとう」は、正月に奉太郎とえるの2人が納屋に閉じ込められてしまう話。 第6話「手作りチョコレート事件」は、摩耶花が里志のために作ったチョコレートが消えてしまう事件の話。第7話「遠まわりする雛」は、奉太郎が、水梨神社でおこなわれる雛祭りで「生き雛」となるえるの傘持ちの役を受けることになる話。雛祭り行列のコースがとつぜん変更される事件が起こり、奉太郎がそのような事態を引き起こした犯人を解き明かします。 第4話と第5話は、やや期待はずれでした。一方、里志が摩耶花のアプローチを拒み続ける理由が明らかになる第6話は、かなり鬱陶しい内容です。ただ、第7話のラストで奉太郎が、えるに語ろうとした一言が言えず、自分のえるに対する気持ちと里志の摩耶花に対する気持ちが同じものだったと気づくシーンがあり、そちらのエピソードと併せて読むことで、それなりに納得もできたように思います。

Posted byブクログ