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遠まわりする雛 の商品レビュー

3.9

400件のお客様レビュー

  1. 5つ

    72

  2. 4つ

    178

  3. 3つ

    93

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    11

  5. 1つ

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2017/12/16

古典部シリーズ第4弾。このシリーズ初めての短編集。 1-3作目が高校入学・入部から秋の文化祭までだが、その前後や合間の話となる。 事件は軽いものばかりだが、ミステリーの手法としては本格派でけっこうおもしろかった。 以下は読書メモ: やるべきことなら手短に ホータローが解...

古典部シリーズ第4弾。このシリーズ初めての短編集。 1-3作目が高校入学・入部から秋の文化祭までだが、その前後や合間の話となる。 事件は軽いものばかりだが、ミステリーの手法としては本格派でけっこうおもしろかった。 以下は読書メモ: やるべきことなら手短に ホータローが解いた秘密倶楽部 女郎蜘蛛の会の勧誘ポスターは実は…で、音楽教室の月を奏でるピアノの謎は… 大罪を犯す 数学教師の尾道が、千反田のA組の授業の進み具合を間違えた。なぜか… 正体見たり 氷菓事件後、4人で温泉合宿。伊原の親戚の民宿へ。怪談話で首吊り客の話を聞いた夜、千反田と伊原は首吊りの影を見てしまった。 心あたりのある者は 放課後の教頭の校内放送から何が起きているのかを推理。贋札までたどり着く。 あきましておめでとう 元旦の初詣で納屋に閉じ込められる。窮地を救ったのは「袋のねずみ」の話だった。あの伏線はここにつながっていた。 手作りチョコレート事件 伊原が里志のために作ったバレンタインチョコレートがなくなった。意外な犯人はわかったし、里志はチョコレートを手にしたが… 遠回りする雛 千反田の住む地域で4月に行われる生き雛祭りは、行列をつくって歩く行事。千反田はお雛様、ホータローは傘を差し掛けて歩く役。 橋の工事でルート変更が必要になった。 最後に千反田とホータローに春の兆し。

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2017/11/25

短編集かぁ、残念。って、思って読み始めたんだけどそんなの感じさせない面白さでした。決して派手なトリックはないんだけど現実離れしない感じかいいです。

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2018/10/14

春から春まで、部活勧誘から雛祭りまで、7件の小事件で、ホータローとえるの距離を計測していく。まあ、甘酸っぱい。高校1年は厨二病から2年しか経過していない。こんなに分別があるわけないだろW。

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2017/08/28

「古典部シリーズ」第4弾。 『氷菓』から始まって、前作の『クドリャフカの順番』で文化祭も終了し、“文集”にまつわるお話も一旦、区切りがついたということでしょうか。 今回は、春までさかのぼり、『氷菓』『愚者のエンドロール』『クドリャフカの順番』の間を縫う出来事や、文化祭終了後のエ...

「古典部シリーズ」第4弾。 『氷菓』から始まって、前作の『クドリャフカの順番』で文化祭も終了し、“文集”にまつわるお話も一旦、区切りがついたということでしょうか。 今回は、春までさかのぼり、『氷菓』『愚者のエンドロール』『クドリャフカの順番』の間を縫う出来事や、文化祭終了後のエピソードも拾って、また春までの一年間を、短編で描いています。 毎回、奉太郎の、人生哲学と言うか、人間心理の観察と言うか分析と言うか…とにかくこのくらいの年齢の知能の高い文系男子にありがちの、回りくどい(笑)モノローグからスタートします。 中学からの友人である里志との、牽制し合い研鑽しあう、男同士の友情と…そして、苦手→気になる→信頼(?)、いいかんじ?…と変化していく、千反田えるとの日々が描かれています。 「やるべきことなら手短に」 春、部活動の勧誘ポスターで掲示板は花盛り。 正体の分らない海賊版メモを追え! 近道したつもりが回り道? 「大罪を犯す」 いやいや、大罪を犯すところだった。 自分の大罪は“怠惰”が似合っている、とうそぶく奉太郎。 「正体見たり」 一人っ子の千反田は、きょうだいというものに、ほとんど幻想とも言っていい憧れを抱いている。 温泉合宿で、奉太郎、湯あたりする。 「心あたりのある者は」 えっと、瓢箪から駒? 韜晦する奉太郎。 「あきましておめでとう」 ドキドキエピソードと、友人の機転。 「手作りチョコレート事件」 キャッチボールで隠し玉? トムとジェリーみたいな、里志と摩耶花の関係。 「遠まわりする雛」 バレンタインの事件で、人間は心の中でどう考えているのか分らないものだと考察していた奉太郎だが、千反田と出会ってそろそろ一年、彼女の置かれた“旧家の跡継ぎ”としての立場と、濁りのない人格をだんだんと理解していく。

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2017/08/13

古典部シリーズ、第4弾。 初の短編集。 しかも、前3作の間を埋めるような感じ。 相変わらず、日常の謎にのめり込みました。 映画も楽しみ。 広瀬アリスは違う気がするけど…。

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2017/07/31

古典部シリーズの短編。古典部でお馴染みの登場人物の今まで知られていない一面が見えたり、奉太郎が省エネな行動をとるようになったきっかけは意外なものだったなと感じた。古典部部員が地元の祭りに参加することになり、そこで起こった謎を紐解くのだが、どのようにして謎を呼んだのか、祭りに隠され...

古典部シリーズの短編。古典部でお馴染みの登場人物の今まで知られていない一面が見えたり、奉太郎が省エネな行動をとるようになったきっかけは意外なものだったなと感じた。古典部部員が地元の祭りに参加することになり、そこで起こった謎を紐解くのだが、どのようにして謎を呼んだのか、祭りに隠された真相などを突き止めていく姿が良かった。途中、青春らしい一面あり、切なさを感じるところもあった。思春期の揺れ動く心を繊細に表現されていて、若者らしい一面もあり、自分の進路や街の将来像について語るといった場面が良かった。

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2017/06/25

古典部シリーズの4冊目。短編集。奉太郎達の古典部入部から最初の1年が過ぎるまでの事柄を描く。 【感想】 個人的に良作は「正体見たり」と「手作りチョコレート事件」、そしてタイトルに使用されている「遠まわりする雛」。正体見たりは二つの意味があり、柘榴の姉妹を思い出した。後者2つは...

古典部シリーズの4冊目。短編集。奉太郎達の古典部入部から最初の1年が過ぎるまでの事柄を描く。 【感想】 個人的に良作は「正体見たり」と「手作りチョコレート事件」、そしてタイトルに使用されている「遠まわりする雛」。正体見たりは二つの意味があり、柘榴の姉妹を思い出した。後者2つは古典部員の秘めたる心情も描かれており、2年目の進展に期待。 あとがきによると、短編集なので様々なプロットを試したとの事。「手作り〜」は倒叙ミステリ、「心あたり〜」は安楽椅子探偵、「あきまして〜」は脱走ミステリに分類されるようだ。 【収録作】 やるべきことなら手短に/大罪を犯す/正体見たり/心あたりのある者は/あきましておめでとう/手作りチョコレート事件/遠まわりする雛

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2017/04/10

短編集。古典部シリーズ4作目。 どんなに若くても、どんなに未熟でも、誰にだってそれなりに譲れないものはある。 大人から見れば取るに足らないような、他人には受け入れがたいようなこだわりだったとしても、本人はけっこう本気なのだ。 未来は開けている。 大人のようで大人ではない中途半端な...

短編集。古典部シリーズ4作目。 どんなに若くても、どんなに未熟でも、誰にだってそれなりに譲れないものはある。 大人から見れば取るに足らないような、他人には受け入れがたいようなこだわりだったとしても、本人はけっこう本気なのだ。 未来は開けている。 大人のようで大人ではない中途半端なときを過ごしている。 驚くほどに自分自身のことがわからない。 何が欲しいのか、何が必要なのか。 思いがけない自分を発見して戸惑ったり悩んだりもする。 古典部に所属する折木奉太郎の譲れないこだわり。 「やらなくていいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」 里志が手作りチョコレートを砕かなければならなかった理由。 たぶん説明しても千反田には本当のところはわからなかっただろう。 奉太郎が千反田についた小さな嘘は、仕方のないことだったと思う。 この年代にしか味わえない葛藤や揺らぎが詰まっている古典部シリーズ。 「氷菓」を読んだときほどの衝撃はないけれど、相変わらず大好きなシリーズだ。 少しずつだけれど変わり始めている奉太郎を、果たして里志たちは気づいているだろうか。 第5弾が待ち遠しい。

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2017/04/06

今回は短編。4人の一年がこの一冊に詰め込まれていて、筆者曰く、時間の流れを意識したんだそう。なんてまどろっこしい高校生なんだ!と強く思った部分もあった。

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2017/03/24

古典シリーズ4作め。 前回が文化祭のお話だったからもう次の年次に入っているかと思っていたら、同じ年次の短編集だった。 普段の学生生活でのお話だからそれぞれの気持ちが描写されてて興味深かった。 これからどうなるのか気になるなぁ。

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