正義のミカタ の商品レビュー
高校時代までずっといじめられてきた「僕」が大学生活こそは楽しむんだ!と大学にきたのは良いものの、偶然入ったサークルは「正義の味方研究部」... どんな活動をしてるかっていうのは読んで確かめてみて 悪しきものを自分達なりの正義で対処する感じかな 正義なんて人それぞれで曖昧...
高校時代までずっといじめられてきた「僕」が大学生活こそは楽しむんだ!と大学にきたのは良いものの、偶然入ったサークルは「正義の味方研究部」... どんな活動をしてるかっていうのは読んで確かめてみて 悪しきものを自分達なりの正義で対処する感じかな 正義なんて人それぞれで曖昧なものなんだけど、これ読んだらますますわからなくなった。 でも、なんかカッコいい。多分自分はこんなに堂々と正義感あふれる行動なんてとれないからかな。 面白い内容だったし読みやすいからけっこーおすすめ!
Posted by
本書にある正義とは自分らしさだと受け止めた。 自分らしさだからこそ、他者には独りよがりだと思われることもあるだろう。 自分の行動に対する主人公の心の葛藤が克明に描かれており、事件に対する見方を多面的に広げてくれる。 それは良かったのだが、ちょっと物語のテンポが遅い。何だか打ち切り...
本書にある正義とは自分らしさだと受け止めた。 自分らしさだからこそ、他者には独りよがりだと思われることもあるだろう。 自分の行動に対する主人公の心の葛藤が克明に描かれており、事件に対する見方を多面的に広げてくれる。 それは良かったのだが、ちょっと物語のテンポが遅い。何だか打ち切りになったマンガのようなエンディングを迎えていたのが残念だった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白かった。 魅力的な登場人物や会話を含めて、友情を感じられる部分がとても気に入った。青春小説を好んで読むタイプではなかったが、これには大変満足した。 オチは、正義を主題にするならば、こういう風に話を持っていかないと納得しない人間もいるだろうな、というようなところ。アメリカ映画のような短絡的ハッピーエンドを好むなら、完全にすっきりする終わり方ではないかも。それを抜いても読後感は悪くない。非常に色々なことを学べるし、登場人物の友情にはほっこりさせられるからだ。まあ正義の見方は色々あるよねと、そんな感じ。
Posted by
冒頭の描写が秀逸。いけてない若者の心理を上手く描いている。全体的には青春小説としてとても読みやすいが、最後が怖い。正義と権力は紙一重なのだと考えさせられる。
Posted by
私が今まで読んだ本多さんの作品と比べると いつにないコミカルな印象を受けたので、 「こんな感じの作品も書く人だったんだ」と新しい発見でした。 主人公の学生さん(♂)は生粋の(?)いじめられっ子体質で 大学入学をきっかけに「脱いじめられっ子」を掲げていたのですが、 なかなか上手く...
私が今まで読んだ本多さんの作品と比べると いつにないコミカルな印象を受けたので、 「こんな感じの作品も書く人だったんだ」と新しい発見でした。 主人公の学生さん(♂)は生粋の(?)いじめられっ子体質で 大学入学をきっかけに「脱いじめられっ子」を掲げていたのですが、 なかなか上手くいかず。。。 …という始まりから、ぽんぽんと話が進んでいくので とてもテンポ良く読める作品でありますが、 途中から、世の中の理不尽さ、不公平さ、の壁にぶつかっていく展開は コミカルなテンポとは反対に「正義」とは何かを考えさせられます。 大学が舞台となってはいるものの、 社会の中での秩序やルール、マナーなど、 どんな場所でも起こりうる要素が含まれているので 途中からは「むぅ・・・」と唸りながら読み進めてしまいました。 タイトルである「正義のミカタ」ですが、 「正義の味方」であるのか、「正義の見方」であるのか 読んでみてからのお楽しみです。
Posted by
まさに正義とは何か。 人の価値観や経験によって変化する正義の定義について なんとも考えさせられてしまう。 なんとなく積読した状態だったが、 手にとってみたら意外に読みやすかった。 そして、 主人公たちの語る正義と自分の正義もまた似て非なるものだと思った。
Posted by
最初はなんだこれ、ずっといじめられたやつの話かなーこういうの苦手だなーって思ってたけど、全然そんなことなかった! うまくいきすぎるのかと、思いきや、やっぱりそんなにうまくいきやしない。そんなリアルな感じがいい!
Posted by
ちょっとずれた登場人物たちによるちょっとずれた正義の話。いやちょっとどころではないかもしれませんがそんな感じです。平坦に語られるそのずれが笑いを誘いました。そしてかっこ悪い主人公の決意がかっこよかったです。終盤になってタイトルの意味がようやく分かりました。「ミカタ」って2つの漢字...
ちょっとずれた登場人物たちによるちょっとずれた正義の話。いやちょっとどころではないかもしれませんがそんな感じです。平坦に語られるそのずれが笑いを誘いました。そしてかっこ悪い主人公の決意がかっこよかったです。終盤になってタイトルの意味がようやく分かりました。「ミカタ」って2つの漢字を掛けていたんですね。
Posted by
大学一回生らしい初々しさ(若干高校生っぽくもあったが)がうまく表現されていた。正義に対する考え方は特に共感しないが、登場人物がそれぞれに考え方を持っているのは良かったと思う。
Posted by
ミカタは掛詞かなと思って読んでいたら概ね正解でした。正義は自ら語ってしまうと正義でなくなるものなのかなと感じました。
Posted by