正義のミカタ の商品レビュー
それまで持っていた本田作品に対するイメージとは少し異なる作品でした。かといってつまらなかったわけではなく、寧ろ一気読みするほどでした。ただ、なんでだろう。本多さんは短編の方が好きです。
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もといじめられっこは、実は耐える能力をもった無敵のおとこだった!? 途中までは、痛快勧善懲悪ストーリー。でも途中で主人公は完全に悪い、というものがないことに気がついてしまう。 あえてその正義をとってきた部活だたけど、その正義は、その手段は自分にとって正しいのか?と考えたときに、N...
もといじめられっこは、実は耐える能力をもった無敵のおとこだった!? 途中までは、痛快勧善懲悪ストーリー。でも途中で主人公は完全に悪い、というものがないことに気がついてしまう。 あえてその正義をとってきた部活だたけど、その正義は、その手段は自分にとって正しいのか?と考えたときに、NOだと思ってしまったんだな。 いじめられっこだからいじめは全て嫌で悪なはずなのに、なぜそれをするのかまで考えてしまう主人公は強い。 最後に、畠田が助けるのも好きだ。人間一枚岩ってことはあり得ないんだよね。 それから目を背けたり、諦めたりしない主人公が一番かっこいい。 正しいことが暴力になりうる、ということを恐れるところもよい。部長は結局そこに負けたわけだし。
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過去の本多さんの作品とは違った雰囲気。 部ができた経緯が印象的でした。 正義ってどういうことなのかな…
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最強のいじめられっ子、亮太が主人公。 高校生の亮太はひどいいじめを受けていた。 今の自分を変えたくて大学に入学を決める。 最強のいじめられっ子が最強のボクサーにスカウトされる。 スカウトされた先は「正義の味方研究部」。 亮太の素晴らしい大学生活は始まった。 大学で起きる様々な事件を引き受け、悪党どもをやっつける。 その正義に魅了され、亮太は次第に「正義の味方」としての日々を送っていた。 しかし、ある事件をきっかけに自分の気持ちに気づく。 それは、いじめられっ子としての過去をもつ彼にしか分からないこと。 かっこいい「正義の味方」としてではなく、自分らしく生きたいと選択し、退部を決意。親友の最強ボクサー、トモイチとの対決を経て、過去に退部したものはいなかった正義の味方研究部を退部。 亮太は自分らしくこれからを生きることを選んだ。 周りから何と言われようと、自分らしく。 「自分らしく生きる」 本当は難しいことなのかもしれないとこの本を読んで思う。
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複雑な気分になる作品。 作中ずっとつきまとっている主人公がいじめられていた過去。 それがずっと足をひっぱっていて読んでいると突き落とされるような感じになる。 それでも少しずつ成長していくところがいいと思った。 作品の最後方では、いじめられていた事を肯定してそういう自分を認めそれが...
複雑な気分になる作品。 作中ずっとつきまとっている主人公がいじめられていた過去。 それがずっと足をひっぱっていて読んでいると突き落とされるような感じになる。 それでも少しずつ成長していくところがいいと思った。 作品の最後方では、いじめられていた事を肯定してそういう自分を認めそれがいいんだと思える主人公の強さはすごい。
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本多孝好の正義のミカタを読みました。 高校では筋金入りのいじめられっ子だった蓮見亮太は、何とか入学することができた二流大学で新しい生活を始めたのでした。 ひょんなことから、正義の味方研究部という奇妙な部に入部してしまった亮太は、部の仲間たちと一緒に正義の味方活動をするのでした。...
本多孝好の正義のミカタを読みました。 高校では筋金入りのいじめられっ子だった蓮見亮太は、何とか入学することができた二流大学で新しい生活を始めたのでした。 ひょんなことから、正義の味方研究部という奇妙な部に入部してしまった亮太は、部の仲間たちと一緒に正義の味方活動をするのでした。 仲間といろいろな事件にかかわっていく中で、亮太も自分の生き方を見つけていくのでした。 自分に正直に生きていくと言うことがテーマの青春小説でした。
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一度読み始めるとはまりこんで、2日で読み終えた。この分厚さに、最初はもっと時間がかかると思ったが、すごく読みやすかった。
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「世の中が不公平だ。(中略)努力をしなくても東大に行けるやつらもいる。そいつらは、日々の生活費の心配なんてしてない。塾に行って、僕らよりはるかに効率よく受験対策を学んでいる。僕らはそんなやつらと戦わなきゃいけない。そんな馬鹿馬鹿しい話があるか。 ― 300ページ 」そんな当た...
「世の中が不公平だ。(中略)努力をしなくても東大に行けるやつらもいる。そいつらは、日々の生活費の心配なんてしてない。塾に行って、僕らよりはるかに効率よく受験対策を学んでいる。僕らはそんなやつらと戦わなきゃいけない。そんな馬鹿馬鹿しい話があるか。 ― 300ページ 」そんな当たり前のことを、たらたらと青春として語る小説。正義のミカタという題名そのままに凄くしょーもない正義をふりかざす。そうゆうことを期待してたんじゃない。大学生活でありえそうなことをリアルに表現してるつもりが、全くかけ離れていて、ライトノベル臭もするような、わざとらしい設定。最後もイマイチだが、この言葉はすっと心に響く。 作中名言「相手の土俵にわざわざ上がって勝負して、それで負けたと嘆いてるんだ。負けるに決まってるじゃないか。相手の土俵なんだから。相撲で勝てないなら、100m走で競えばいいんだ。相手の土俵なんかに乗らず、自分のレーンを作ればいい。正しく努力するっていうのは、そういう意味だよ。 」不公平なんて嘆くな。
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高校で超の付く程いじめられっ子だった主人公が、謎の「正義の味方研究会」に入り大学内の悪を懲らしめながら、友情や恋愛を育んでいく青春ストーリー…。 だと思ったらとんでもなかった。 単なる勧善懲悪ものじゃなくて、自分のあり方や正義とは何かというテーマが出てくるちょっと深いお話。 それぞれの「正義」に対するスタンスも掘り下げて描かれていて、一々説得力がある。 途中どろどろした人間の心理も出てくるけど、読後感はとても爽やか。悪役含めてみんながんばれ!と思える作品。
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昔好きやった作家の本。ヒーロー物は昔から好きなジャンルで、日本の漫画とかのヒーローと、アメコミのヒーローの違いを知れたのが印象的。
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