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正義のミカタ I'm a loser 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2010/06/24 |
JAN | 9784087465761 |
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正義のミカタ
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商品レビュー
3.7
136件のお客様レビュー
正義とは何か 軽い気持ちで読み始めた本 ボリュームはあるものの、分かりやすい言葉でテンポ良い文なので1日で読めてしまった 特に何か大きな事件があるわけでもないけれど、 高校から大学に進学した時の 新しい人間関係の構築や社会カーストの気付きなど、なるほどなるほどと共感?理解?で...
正義とは何か 軽い気持ちで読み始めた本 ボリュームはあるものの、分かりやすい言葉でテンポ良い文なので1日で読めてしまった 特に何か大きな事件があるわけでもないけれど、 高校から大学に進学した時の 新しい人間関係の構築や社会カーストの気付きなど、なるほどなるほどと共感?理解?できる内容で自分だったら、と考えてしまうところが沢山あり読み応えがある本だった 亮太が高校時代いじめられていたことについて 初めて触れる父親との場面 惨めだから触れられたくなかった…的なことが書いてあったけど、いじめられていたことに理由なんてなくて、それなのにいじめられていた自分を惨めだと感じてしまうところは心苦しさしかなかった その時に手を差し伸べなかった家族の気持ちも全く理解が出来ない ラスト、いじめっ子に対して感謝を述べるシーンには、亮太の芯の強さ、自分の正義に則って行動する姿に心苦しくなりまたかっこいいなと思った 正義とは何か 人それぞれの正義があるだろうけど、 それを押しつけるわけでなく、ただその瞬間にきちんと行動できる姿はヒーローだよなと 今一度自分の振る舞いを鑑みるきっかけとなる読後でした
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正義の定義。 これが世の中はとてもとても難しくて。 母が子どもを守るための正義。 仕事としてやらねばならない正義。 自分を守るために貫く正義。 他人を守るための正義。 こっちが立つとあっちが立たずのそんな正義が案外あるんだよな。 って。読んでてすごい思った。 水戸黄門ばり...
正義の定義。 これが世の中はとてもとても難しくて。 母が子どもを守るための正義。 仕事としてやらねばならない正義。 自分を守るために貫く正義。 他人を守るための正義。 こっちが立つとあっちが立たずのそんな正義が案外あるんだよな。 って。読んでてすごい思った。 水戸黄門ばりに、オマエ悪い!成敗! っていう勧善懲悪ストーリー、未だに人気だけど。 世の中はそう簡単には行かないからファンタジーとして楽しめるのかも。と、 この本読んでて思ってしまいました。 深い、、、、 わたしの正義がみんなの正義とは同じではないということをしっかり心に刻まねばならんな、、、と、思いながら読み終わりました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大学が舞台のちょっと変わった青春コメディー。 でもこれ思った以上に深かったなぁ。 『正義のミカタ』 本多孝好 (集英社文庫) 筋金入りのいじめられっ子、蓮見亮太、18歳。 あらゆる辛酸を舐めた悲惨すぎる高校生活を終え、晴れて大学生になった亮太だったが、なんと、彼をいじめていた同級生の畠田も一緒の大学に入学していた! 絶体絶命。万事休す。一巻の終わり。 その日、図書館の裏で畠田に殴られていた亮太を助けたのは、同じクラスの「トモイチ」こと桐生友一だった。 彼はボクシングインターハイ三連覇の猛者なのだが、畠田のパンチを受け続ける亮太に、ただならぬ才能を見、亮太と友達になる。 これをきっかけに、亮太の運命の歯車は、音を立てて劇的に明るい方向に回り始めるのだ。 さて、亮太はトモイチに誘われ、「正義の味方研究部」に入部する。 大学からも認められている由緒あるこの部は、学内の揉め事をおさめ、悪事を暴き、正義の名の下に日々活動しているのだが、そんな折、潜入調査をしていたイベント企画サークルで、亮太はある大きな事件に巻き込まれてしまう。 その事件の首謀者、上へ上へとのし上がるために手段を選ばないその人物に、亮太は見事なまでに洗脳されていく。 不法侵入の中国人、大麻、ネズミ講。 不穏な単語が飛び交う中描かれる亮太の揺れる心情が、どんどん危険な方向へ向かって行き、読んでいてハラハラしてしまってしょうがなかった。 結局亮太は、悪事に手を染める道を選ばなかった。 正義は勝ったのだ。 しかし…… この時に部内でなされた話し合いの様子や、亮太の心の葛藤を、作者は詳しく描いていない。 虐げられていた者が上へ行きたいという気持ちを、物語は否定していないし、例えそれが“悪”だったとして、決して“正義”と対極のものだと言ってはいないのだ。 このあたりは、読み手の考え方に委ねられているのかもしれないと思った。 物語のラスト近く、大学の図書館から本を盗み出した学生二人が、部のメンバーに現行犯で捕まるという事件が起きる。 誰かにやらされていたらしい実行犯のこの二人は、かつての亮太と同じいじめられっ子だった。 彼らと話すことで、亮太は、正義を振りかざす自分の卑怯さに気付いてしまう。 そして、部を辞める決心をするのである。 さてここが何でやねんと思うところなのだが、正義の味方研究部は、部を辞める時には部員全員と勝負をしなければいけないルールがあり(だから何でやねん 笑)、亮太は先輩たちやトモイチとタイマンで勝負をする。 あほらしいんだけど、実はここの場面、結構グッときます。 正義とは何なのかを深く考えさせられるいいシーンだと思う。 部長は恐かったけどね、ほんと。 あの人は、自分の弱さを正義の鎧で固めていたんだねきっと。 いつか彼も、本当の自分と向き合う日が来るのだろうか。 亮太が、間違っていないのかもしれないけれど、いつかどこかで間違える気がする、と言うシーンが感動した。 そのことで誰かを取り返しがつかないくらい傷つけてしまう可能性があるのなら、自分にはそれは出来ない、と。 正義を振りかざすことで人より強いと錯覚してしまう自分、正義という美しい大義名分が持つ死角に、亮太は気付いてしまったんだと思う。 畠田との医務室の場面もよかったな。 彼の心の変化は想像するしかないけれど、高校時代とは違う亮太の姿に、きっと何かを見たのに違いない。 最後に亮太が畠田に言った「ありがとう」がかっこよかった。 亮太の父も大人の社会で頑張っていた。 格好悪いけれど、自分の信じた正義を貫いた。 この小説には「I'm loser」というサブタイトルがついている。 敗者? 負け犬? いいじゃないか。 決して爽やかではなく、チリチリと胸が痛むような青春。 なんか私、今すごくしみじみしています。
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