正義のミカタ の商品レビュー
正義とは何か 軽い気持ちで読み始めた本 ボリュームはあるものの、分かりやすい言葉でテンポ良い文なので1日で読めてしまった 特に何か大きな事件があるわけでもないけれど、 高校から大学に進学した時の 新しい人間関係の構築や社会カーストの気付きなど、なるほどなるほどと共感?理解?で...
正義とは何か 軽い気持ちで読み始めた本 ボリュームはあるものの、分かりやすい言葉でテンポ良い文なので1日で読めてしまった 特に何か大きな事件があるわけでもないけれど、 高校から大学に進学した時の 新しい人間関係の構築や社会カーストの気付きなど、なるほどなるほどと共感?理解?できる内容で自分だったら、と考えてしまうところが沢山あり読み応えがある本だった 亮太が高校時代いじめられていたことについて 初めて触れる父親との場面 惨めだから触れられたくなかった…的なことが書いてあったけど、いじめられていたことに理由なんてなくて、それなのにいじめられていた自分を惨めだと感じてしまうところは心苦しさしかなかった その時に手を差し伸べなかった家族の気持ちも全く理解が出来ない ラスト、いじめっ子に対して感謝を述べるシーンには、亮太の芯の強さ、自分の正義に則って行動する姿に心苦しくなりまたかっこいいなと思った 正義とは何か 人それぞれの正義があるだろうけど、 それを押しつけるわけでなく、ただその瞬間にきちんと行動できる姿はヒーローだよなと 今一度自分の振る舞いを鑑みるきっかけとなる読後でした
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正義の定義。 これが世の中はとてもとても難しくて。 母が子どもを守るための正義。 仕事としてやらねばならない正義。 自分を守るために貫く正義。 他人を守るための正義。 こっちが立つとあっちが立たずのそんな正義が案外あるんだよな。 って。読んでてすごい思った。 水戸黄門ばり...
正義の定義。 これが世の中はとてもとても難しくて。 母が子どもを守るための正義。 仕事としてやらねばならない正義。 自分を守るために貫く正義。 他人を守るための正義。 こっちが立つとあっちが立たずのそんな正義が案外あるんだよな。 って。読んでてすごい思った。 水戸黄門ばりに、オマエ悪い!成敗! っていう勧善懲悪ストーリー、未だに人気だけど。 世の中はそう簡単には行かないからファンタジーとして楽しめるのかも。と、 この本読んでて思ってしまいました。 深い、、、、 わたしの正義がみんなの正義とは同じではないということをしっかり心に刻まねばならんな、、、と、思いながら読み終わりました。
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大学が舞台のちょっと変わった青春コメディー。 でもこれ思った以上に深かったなぁ。 『正義のミカタ』 本多孝好 (集英社文庫) 筋金入りのいじめられっ子、蓮見亮太、18歳。 あらゆる辛酸を舐めた悲惨すぎる高校生活を終え、晴れて大学生になった亮太だったが、なんと、彼をいじめていた同級生の畠田も一緒の大学に入学していた! 絶体絶命。万事休す。一巻の終わり。 その日、図書館の裏で畠田に殴られていた亮太を助けたのは、同じクラスの「トモイチ」こと桐生友一だった。 彼はボクシングインターハイ三連覇の猛者なのだが、畠田のパンチを受け続ける亮太に、ただならぬ才能を見、亮太と友達になる。 これをきっかけに、亮太の運命の歯車は、音を立てて劇的に明るい方向に回り始めるのだ。 さて、亮太はトモイチに誘われ、「正義の味方研究部」に入部する。 大学からも認められている由緒あるこの部は、学内の揉め事をおさめ、悪事を暴き、正義の名の下に日々活動しているのだが、そんな折、潜入調査をしていたイベント企画サークルで、亮太はある大きな事件に巻き込まれてしまう。 その事件の首謀者、上へ上へとのし上がるために手段を選ばないその人物に、亮太は見事なまでに洗脳されていく。 不法侵入の中国人、大麻、ネズミ講。 不穏な単語が飛び交う中描かれる亮太の揺れる心情が、どんどん危険な方向へ向かって行き、読んでいてハラハラしてしまってしょうがなかった。 結局亮太は、悪事に手を染める道を選ばなかった。 正義は勝ったのだ。 しかし…… この時に部内でなされた話し合いの様子や、亮太の心の葛藤を、作者は詳しく描いていない。 虐げられていた者が上へ行きたいという気持ちを、物語は否定していないし、例えそれが“悪”だったとして、決して“正義”と対極のものだと言ってはいないのだ。 このあたりは、読み手の考え方に委ねられているのかもしれないと思った。 物語のラスト近く、大学の図書館から本を盗み出した学生二人が、部のメンバーに現行犯で捕まるという事件が起きる。 誰かにやらされていたらしい実行犯のこの二人は、かつての亮太と同じいじめられっ子だった。 彼らと話すことで、亮太は、正義を振りかざす自分の卑怯さに気付いてしまう。 そして、部を辞める決心をするのである。 さてここが何でやねんと思うところなのだが、正義の味方研究部は、部を辞める時には部員全員と勝負をしなければいけないルールがあり(だから何でやねん 笑)、亮太は先輩たちやトモイチとタイマンで勝負をする。 あほらしいんだけど、実はここの場面、結構グッときます。 正義とは何なのかを深く考えさせられるいいシーンだと思う。 部長は恐かったけどね、ほんと。 あの人は、自分の弱さを正義の鎧で固めていたんだねきっと。 いつか彼も、本当の自分と向き合う日が来るのだろうか。 亮太が、間違っていないのかもしれないけれど、いつかどこかで間違える気がする、と言うシーンが感動した。 そのことで誰かを取り返しがつかないくらい傷つけてしまう可能性があるのなら、自分にはそれは出来ない、と。 正義を振りかざすことで人より強いと錯覚してしまう自分、正義という美しい大義名分が持つ死角に、亮太は気付いてしまったんだと思う。 畠田との医務室の場面もよかったな。 彼の心の変化は想像するしかないけれど、高校時代とは違う亮太の姿に、きっと何かを見たのに違いない。 最後に亮太が畠田に言った「ありがとう」がかっこよかった。 亮太の父も大人の社会で頑張っていた。 格好悪いけれど、自分の信じた正義を貫いた。 この小説には「I'm loser」というサブタイトルがついている。 敗者? 負け犬? いいじゃないか。 決して爽やかではなく、チリチリと胸が痛むような青春。 なんか私、今すごくしみじみしています。
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高校でいじめられてた主人公が大学で「正義の味方研究部」に入り一転バラ色の学園生活を送りながらも自分にとっての正義を考え直す物語。いじめ・恋愛・サークル・ねずみ講など盛り沢山なのがかえって散漫な内容になってしまっていて作品に深く入り込めない、暴力シーンが多い。
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途中までは☆5つだー!と楽しく読み進めていった。 いじめられっ子が大学入学をきっかけに、いじめっ子から一気に逃れられるような友達との出会いがあったり、クラスの女の子たちと関わるようになれたりしたことは読んでいてスカッとする。部の先輩たちも、癖が強いけれどいい人たちばかりで嬉しくなった。 お金の封筒をもらったあたりから主人公に少し共感出来なくなってきて、でも、じゃあどんな展開だったらよかったのか…と自分ではよく分からない。 でも最後はまた友達に戻れたから、きっと楽しく大学生活を送れたはずだ。(と願いたい。) お父さん、何気にすごい!
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なかなか面白かった。 いじめっ子をといじめられっ子の立ち位置の違いが、正義の在り方を考えさせられる。 強いのか弱いのかよくわからない主人公の心情が最後までよく掴めない感じだった。 そもそも正義とは、立ち位置の違いで信じるものが違えばいとも簡単にひっくり返ってしまう。 終盤、部長が行った行動は「自らの正義を否定された怒りに任せたリンチ」でしかない訳であり、だからこそ他のメンバーは部と距離を置いたのだろう。 主人公が幸せになるという単純なラストではない。なんかモヤモヤする。 ただ、小さいながらも主人公の父の抵抗が身を結んだ結果は清々しかった。 正義とは大義名分を掲げ、大袈裟に立ち振る舞うことではなく、信じて行動を起こす勇気ということか。 キャラクターがよく立っているので(部長はよくわからんかったが)続編も有れば読んでみたい。スピンオフも。 主人公のワンツーパンチが活きてくる場面もあっても良かったかなあと思う。 全体的になかなか面白かった。
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大学生の小さな世界のハナシだけど、その時間は社会のオトナの時間。 その中にいる当人にとっては重要な時間。 「正義」を守り監視して取締る部、というのは 何とも現実味はないが いじめられっ子の亮太が、そこから抜け出して 活き活き過ごし始める。でも、そこで本当の自分に気付いてしまう… 自分は自分として、それこそ 身の丈を知りつつ、生きていくってことだろうか… しかし、正研の人々は強すぎ笑 キーマンの間先輩は、かなりやばい奴だが 彼の発した 「親の年収が、わかってしまってるっていうのは もう、そこで貧乏なんだよ」 なんか、闇深くココロに残った。
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MOMENT、MISSINGに続き3冊目。伊坂の砂漠と同じタイミングで本屋で見たけど、やっとこ購入です。物語はというと、主人公はいじめられっこ。高校は散々だったけど、人生を一転させ、夢見た華の大学生活!と思ってたけど、そこに高校の時のいじめっ子が…。みたいな感じで始まる。中盤までは個人的には面白い感じもしたが、終盤がなんだかな。そして最後も…。といった感じで、少々消化不良気味で終了です。個人的にはMOMENT>MISSING>正義のミカタです。
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その人の痛みは経験しないとわからない。その人が大切にしている信念も、求めているものも全部はわからない。 それぞれの正義の"見方"があるから、相手の期待に応えるって非常に難しい。 だから正義の"味方"として自分が正しい、強くなった気でいるのは...
その人の痛みは経験しないとわからない。その人が大切にしている信念も、求めているものも全部はわからない。 それぞれの正義の"見方"があるから、相手の期待に応えるって非常に難しい。 だから正義の"味方"として自分が正しい、強くなった気でいるのは怖いと思うんです。 少しかっこ悪いくらいがいいのかもしれない。 主人公の心情描写の言い回しが面白くて綺麗で、個人的に大好き。
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再読。 正義とは。 道徳的な正しさに関する概念。 正義を語り悪を倒す、はとてもカッコイイこと。 その行為がいつか間違いになるかもしれないと感じたのは、亮太がかつていじめられっ子だったから。 亮太は亮太のやり方で、ちょっとカッコ悪く正義を貫くことに決めたんですね。 後半の展開を知っていたので、初回よりは楽に読みました。 ただ、夜中に読み、間先輩の毒気にやられ眠れなくなるという失態をおかしました。 間先輩のインパクトがすごい。 やっぱり好きな本。 また機会があったら読みたいです。
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