正義のミカタ の商品レビュー
途中まで、本田さんにしては珍しくぴっかぴかの青春小説だな〜とほのぼの読んでいたが、やはり変調した。 薄い膜1枚を挟んで、世界を向こう側に追いやってはいないだろうか。 本当の意味で等身大に生きるってどういうことか、考えさせられる一冊。
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どん底のいじめられっ子だった主人公。 やっとの思いで入学を果した大学で、「正義の味方研究会」なる部活に入る事に。 正義の味方としてトントン拍子で活動する中、かすかに感じ始める違和感。 最後に見出した結論は・・・ 面白い。 表向きは少年漫画ばりのサクセスストーリーで爽快感を覚える...
どん底のいじめられっ子だった主人公。 やっとの思いで入学を果した大学で、「正義の味方研究会」なる部活に入る事に。 正義の味方としてトントン拍子で活動する中、かすかに感じ始める違和感。 最後に見出した結論は・・・ 面白い。 表向きは少年漫画ばりのサクセスストーリーで爽快感を覚えるが、主人公の心境と共にか、徐々に色味が変わる。 この辺りの表現が非常に巧い。 「正義とは何か」に対し、作者の「正義」像が垣間見える。
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最後に主人公がやっぱり…と思い悩んだ所が良かった。 正義ってやっぱりそんなに単純じゃないから。 それにしても、あの人があんなに変わるなんて。。。。ちょっと怖い。
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本多孝好の本を読んだのはMOMENT、WILL、チェーン・ポイズンに続いて四冊目。今まで読んだ三冊はどれも死がメインテーマとなっていたので、逆にこういう話も書くんだなと意表を突かれました。 青春小説と言われればそうだと思うのですが、一癖あるかなというのが読了後の印象です。 ミ...
本多孝好の本を読んだのはMOMENT、WILL、チェーン・ポイズンに続いて四冊目。今まで読んだ三冊はどれも死がメインテーマとなっていたので、逆にこういう話も書くんだなと意表を突かれました。 青春小説と言われればそうだと思うのですが、一癖あるかなというのが読了後の印象です。 ミカタとカタカナで書いているのは味方と見方を掛けてるのでしょうか? 正義の味方研究部の部員でさえ正義に対する思いや行動は異なっていましたし、生きてきた環境によってまったく別のものになることもあるのかもしれません。その辺の葛藤に悩み結論を出そうともがく主人公の描写が良いなと思いました。
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僕、蓮見亮太18歳。高校時代まで筋金入りのいじめられっ子。一念発起して大学を受験し、やっと通称スカ大に合格。晴れてキャンパスライフを満喫できるはずが、いじめの主犯まで入学していた。ひょんなことから「正義の味方研究部」に入部。僕は、元いじられっ子の、プライドを賭けて、事件に関わって...
僕、蓮見亮太18歳。高校時代まで筋金入りのいじめられっ子。一念発起して大学を受験し、やっと通称スカ大に合格。晴れてキャンパスライフを満喫できるはずが、いじめの主犯まで入学していた。ひょんなことから「正義の味方研究部」に入部。僕は、元いじられっ子の、プライドを賭けて、事件に関わっていく。かっこ悪くたっていい、自分らしく生きたい。 いじめの問題って難しい。ごめんねで謝って終わる問題でもない。根深いことなんだろう。人の奥深くまで忍び込んでくるものなんだろう。 正義ってプラスだけれども、自分だけの解釈した正義は正義じゃない。正義って難しいな。上から目線になってしまうのかな。
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いじめられっ子が成長していく話。 ちょっと話がうまくいきすぎな部分もあるが、読んでいて引き込まれる話だった。 間先輩が個人的に印象深かった。
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―――元いじめられっ子、奮闘す! 高校までいじめられっ子だった亮太は、大学入学を機に変身を図っていた。 ひょんなことから「正義の味方研究部」に入部するが、果たして亮太は変われるのか? コミカルタッチの傑作青春小説。 祥子からの借りもん 今まで読んできた本多孝好とはちょっ...
―――元いじめられっ子、奮闘す! 高校までいじめられっ子だった亮太は、大学入学を機に変身を図っていた。 ひょんなことから「正義の味方研究部」に入部するが、果たして亮太は変われるのか? コミカルタッチの傑作青春小説。 祥子からの借りもん 今まで読んできた本多孝好とはちょっと雰囲気が違うかな? 最初はもっと「ヒーローヒーロー」した活躍が続くんかと思ってた 確かにスカッとするとこ場面も多々あるけど 主人公のスクールカーストの見抜きっぷりとか 胸くそ悪いイジメのやり口とかなかなかに重い作品やったなぁ 後半になって、亮太の中に「上の世界」への揺らぎが産まれてからも 一馬先輩の脳筋っぷりが変わらなくてすごく好きやった 「正義」を語ることに資格は必要なのか
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私が持っている本と、装丁が違ってます。 ハードカバーも持ってるのに、 未読のまま 文庫本を購入。 そして、やっと読みました。 最初は本当にマンガみたい。 いじめられっ子だった亮太は、必死に勉強して大学に入学。 今までの自分を一新しようとする。 そこにいじめっ子の主犯格、畠田...
私が持っている本と、装丁が違ってます。 ハードカバーも持ってるのに、 未読のまま 文庫本を購入。 そして、やっと読みました。 最初は本当にマンガみたい。 いじめられっ子だった亮太は、必死に勉強して大学に入学。 今までの自分を一新しようとする。 そこにいじめっ子の主犯格、畠田に出会う。 一気に引き戻される。 結局自分はどこまでも自分なんだ。 そんなもんなんだ。 そう思った時に、 出会ったボクシングがめっぽう強いトモイチ。 彼に誘われ 正義の味方研究部に入部する。 この辺りまでは、サラサラサラーっと始まり なんだか調子の良い感じだなあと。 そこから、 正義に基づいた 活動の裏側に少し浮ついた感情が見え隠れ。 わかる。すごくわかる。 けど、このまま軽快に進むと…と読む手が鈍りました。 私の私生活に余裕がなかったせいもありますが、 いまいち読む気になれず。 だけど、 あー!!!!ってなりました。 展開はなんとなくよめます。 この人本当は・・・とかぐらいは。 だけど、 彼らが口にする言葉は ものすごく私を混乱させました。 「正義って言葉をふりかざして なんか違うんだよなあとつぶやいていた。」 って言葉を、戦争ものの本で読んだけど まさにそれ。 人それぞれとか、法律はルールとか、 罪を憎んで人を憎まずとか。 そんなのは子供のころから道徳で学んできてるけど。 本多さんの「チェーンポイズン」でも 家族を殺された遺族が、犯人の死刑を見届けるって話があるけど。 誰かが傷ついたり泣いたりすることは良くない。 でも、どこかで誰かにしわ寄せがきて。 しょうがないじゃないか。 何か叫んだって言い訳にしかならないんだ。 そこまで悪いことしてる訳じゃない。 どうにかしてこのモヤモヤを晴らしたいんだ。 平等なんてないよ。 世界は不公平の悲鳴だらけだ。 満足すれば、他人と比べて優劣をつけたがる。 生まれも環境も変えられない。 言い訳なんてしないよ。 だけど。 だけど。 悔しいじゃないか。 不公平じゃないか。 これって、こんなに軽い設定で良かったのかなーって思う。 だけど、私みたいなのは もっと設定も状況もヘビーなのは読める自信ないけど。苦笑 だから最初に読んでいたときの自分の気持ちを考えると あー!くそー!!ってなります。笑 だって完全に浮ついた本だと思ったんです。 途中から、 ほとんど泣きそうになりながら読んでましたから。 ヤンくんなんて特に。 驕った見方をしてるからなのかな、やだな、自分、なんて思いながら。 誰だって必死。 消せないんだもん、 傷も過去も。 本当に苦しいことばかり。 結局、正義の意味も答えも私には出ませんでした。 だけど、あしたからニュースの見方が少し変わるかもしれない。
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おもしろかった。 1冊で終わらせずにもっとかいて欲しかった。 飽きることなく一気に読み進めることができたが、 読んでいたら残りこれだけでどうまとめるの? と感じながら読んでいました。 それでも最後は上手くまとめたような。 良い作品だと思います。
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正義の定義は難しい。戦争する国家も、お互いが「正義」を大義名分に始めるわけで、終戦後、勝者が正義になることは歴史が証明している。 正義を金銭を得ることで正当化した池波正太郎の藤枝梅安と時代劇「仕事人」シリーズは、改めて上手く出来ていると感心した。
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