正義のミカタ の商品レビュー
生粋のいじめられっこの蓮実亮太。彼は大学入部と共にひょんなことから「正義の味方研究部」に所属することになる。亮太は研究部の一員として、メンバーと共に大学の様々な不正や悪行に介入していく。 ”正義のミカタ”とは”味方”でもあり”見方”でもあります。だれにとっての正義なのか、そ...
生粋のいじめられっこの蓮実亮太。彼は大学入部と共にひょんなことから「正義の味方研究部」に所属することになる。亮太は研究部の一員として、メンバーと共に大学の様々な不正や悪行に介入していく。 ”正義のミカタ”とは”味方”でもあり”見方”でもあります。だれにとっての正義なのか、その正義はどの立場から見ても、変わらず正義なのか。 圧倒的弱者だった亮太は、正義の味方研究部に所属することで正義を執行する側の強者となります。 しかしその正義は、強者の論理から振りかざされる独善的なものではないのか、弱者の視点がそこにあるのか、 かといって、正義を執行するものがいないと社会が成り立たないのも事実なわけで、そこは何とも難しいところです。そんな中で強者の仲間となった弱者の亮太は、どんな正義に向かうのか。 難しい問題ではありますが、それを大学のキャンパスライフや友情、ほんのりとした恋愛描写といった青春小説の要素も含みつつ、爽やかに描かれます。そのため、なかなかすっきりと終わりにくい話だと思うのですが、雰囲気よく締めてくれた作品だったと思います。
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カッコ悪い「正義」 これ、ホントに本多孝好? いじめられっこ蓮見亮太は、苦労の末、大学に入る。誰も知らないココで新たな自分を生きよう、と思っていた矢先、高校時代のいじめっこのボス、畠田が同じ大学にいて、いじめが再開すると思った所へ登場したのが、桐生友一。ボクシングの高...
カッコ悪い「正義」 これ、ホントに本多孝好? いじめられっこ蓮見亮太は、苦労の末、大学に入る。誰も知らないココで新たな自分を生きよう、と思っていた矢先、高校時代のいじめっこのボス、畠田が同じ大学にいて、いじめが再開すると思った所へ登場したのが、桐生友一。ボクシングの高校チャンピオンは、簡単に亮太を救う。 そして、「正義の味方研究会」に入部することになる。部員は、眼鏡をかけた亘先輩、筋肉マンの一馬先輩、美人の優姫先輩、伝説の部長。 大学内の正義を体を張って守る仕事のなかに、勧誘された亮太は過酷ないじめ体験の中で、暴力の技を見切る能力をつくっていたのだった。 初めての友達と、先輩と、同級生の蒲原さんの中で、充実した大学生活を送っていた良太だが、ある事件をきっかけに、「正義」とはなにか、を考え始め、「正義の味方研究会」を止めることを決意する。 派手にカッコいい「正義の味方」はうそ臭い。本格いじめられっこの亮太は、ダサいやり方で自分の「正義」を生きるのだった。 2009-04-18
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酷いいじめられっ子だった主人公亮太が、大学で「正義の味方研究会」に入部し、正義のために大学で起こることに立ち向かう話だけど、後半はその「正義」がテーマになってくる。正義の尺度は人によってそれぞれ違い、亮太は悩んだ結果自分の正義を見出す。人それぞれ正義の定義が違い、それぞれが自分の...
酷いいじめられっ子だった主人公亮太が、大学で「正義の味方研究会」に入部し、正義のために大学で起こることに立ち向かう話だけど、後半はその「正義」がテーマになってくる。正義の尺度は人によってそれぞれ違い、亮太は悩んだ結果自分の正義を見出す。人それぞれ正義の定義が違い、それぞれが自分の中にある正義のために戦う。世界各地で起こっている戦争もどちらが正義かと、善悪はつけられないのが難しい話である。まあ、内容は重いけど全体的に青春をエンジョイした話なので、もうちょっと若い時に読んでおけばよかったか。
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死をテーマにしてない本多さんの作品を初めて読む。 勧善懲悪的なストーリーかと思ったら違った。 だったら、反射神経が良いとか虐められたとかの設定じゃなく 何の取り柄もない平凡な学生って設定でも良いでしょ。 正義の定義についてや倫理観、道徳観が 一つじゃないって事で主人公が悩むの...
死をテーマにしてない本多さんの作品を初めて読む。 勧善懲悪的なストーリーかと思ったら違った。 だったら、反射神経が良いとか虐められたとかの設定じゃなく 何の取り柄もない平凡な学生って設定でも良いでしょ。 正義の定義についてや倫理観、道徳観が 一つじゃないって事で主人公が悩むのは理解できるけど なんか最後までひねくれてるなと感じて終了。 後半は特に尻つぼみ。。。辞める際の戦いとか 更に部長の変貌とかで一気にさめた。
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「スカ大」こと飛鳥大学に入学した蓮見亮太。 いじめられっ子だった亮太は素晴らしいキャンパスライフを夢みていた。 そんな彼が正義の味方研究部にスカウトされ、思いもしなかった充実した毎日がスタート。そんな日々がずっと続くはずだったのに… なんだろう、この感じ… 読み始めはとても面...
「スカ大」こと飛鳥大学に入学した蓮見亮太。 いじめられっ子だった亮太は素晴らしいキャンパスライフを夢みていた。 そんな彼が正義の味方研究部にスカウトされ、思いもしなかった充実した毎日がスタート。そんな日々がずっと続くはずだったのに… なんだろう、この感じ… 読み始めはとても面白かったのだけど、どんどん失速していく感じ。 正義って何だ~!
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いじめられっ子が大学で正義の味方研究部にはいっての話し。 正義は人によって価値観が違う。正義ってなんだろう。と考えさせられました。正義って難しいな。ただ、悪に対して力を振りかざすだけじゃないんだなぁ。 少し読後モヤモヤした気持ちになった。
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いじめられっこの視点で進む。 暗いかと思いきや、タイトルから感じる明るさのとおり どことなくあっけらかんとしながら進む。 ただ、人との関係性というのは双方の意識が変わらないと 変化していかないということを冷静に見せていく点は冷酷なほど。 正義のミカタって何だろうね。 どこか...
いじめられっこの視点で進む。 暗いかと思いきや、タイトルから感じる明るさのとおり どことなくあっけらかんとしながら進む。 ただ、人との関係性というのは双方の意識が変わらないと 変化していかないということを冷静に見せていく点は冷酷なほど。 正義のミカタって何だろうね。 どこか傲慢で独善的な響きがあるけれど、自分のなかの正義から 目を背けてはいけないんだろうね。 意外な展開といえば意外な展開。 ありがちなストーリーで終わらせていないところに好感。
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いじめられっ子の男の子が大学生になって、正義の味方研究部という部活に入る。何が正しいかとか、難しい。 2014/5/19
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同僚からいただいて読むことにした一冊。 自分では選ばないタイプの本なので、最初から最後まで新鮮でした。 それでも飽きることなく読めました。 自分の経験したことしか、最後はわからないのだと思うと、避けられない艱難辛苦も自分の周りに生きる人のためになるのかもしれないと思いました。
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サブタイトルの「I'm a loser」におや?と思う。正義のミカタなのに敗者なん?と。 読みはじめると、なるほど「正義の味方すごい!」となるけれど、この道を選ぶのはもっとすごいなぁ。 なんつーか、「正義って怖いよね」と日ごろ思ってるんですが、読み終えると、や...
サブタイトルの「I'm a loser」におや?と思う。正義のミカタなのに敗者なん?と。 読みはじめると、なるほど「正義の味方すごい!」となるけれど、この道を選ぶのはもっとすごいなぁ。 なんつーか、「正義って怖いよね」と日ごろ思ってるんですが、読み終えると、やっぱり「正義って怖いよね」とすがすがしい気持ちになれます。
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