論点思考 の商品レビュー
「論点」とは、ビジネスにおいて成果を上げるための真の問題のことを指す 有限な時間・人員の中で解くべき問題を設定する。 論点思考の4つのステップ #必要なステップのいくつかを行う。順番も行きつ戻りつする ・論点設定 ①論点候補を拾い出す ②論点を絞り込む ③論点を確定する ...
「論点」とは、ビジネスにおいて成果を上げるための真の問題のことを指す 有限な時間・人員の中で解くべき問題を設定する。 論点思考の4つのステップ #必要なステップのいくつかを行う。順番も行きつ戻りつする ・論点設定 ①論点候補を拾い出す ②論点を絞り込む ③論点を確定する ・論点確認・確定 ④全体像で確認する 問題点と論点の違い ・問題点:現象・観察事実 ・論点 :真の問題。一見して分かる問題点ではない 問題点から「なぜ」を繰り返し、課題の真因に迫っていく 論点は動く:動的なもの。 ・人によって異なる(誰の立場から問題点を見るかによる) ・環境とともに変化する (競争相手からの新製品発売など) (創業当初:事業成功、10年後:存続し続ける) ・進化する(仕事を進めるにつれて新たな論点が浮かび上がる) 論点を絞り込む ①当たりをつける 自分の経験や考察を基にする、なぜを5回繰り返す=仮説思考 ②筋の良しあしを見極める 3つのポイント ・解決できるか →解けない問題にチャレンジしても成果は上がらない 解ける確率の低い問題も同様 ・解決できるとして実行可能(容易)か ・解決できるとしたらどれだけの効果か あれもこれもでは結局何もできない。 戦略とは捨てることなり=トリアージ(救急医療での治療の優先度決め) 経験が当たりの精度を高める 全体像で確認する プロービングを行う: こちらから刺激を与えることで相手の反応を引き出し、本質を探る ・質問して相手の話を聞く ・仮説をぶつけて反応を見る ・現場を見る、一次情報にこだわる 相手の発言の真意、意図、バックグラウンドを考える 相手の靴に自分の足を入れる:相手の思考パターンで考える (自分の頭の)引き出しを参照する ・アナロジー(類似事例) ・顧客視点で見る ・鳥の眼、虫の眼で考える ・過去の経験を参照する 論点を構造化する ロジカルシンキング(イシュ―ツリー、MECE、ロジックフロー)は使わない →自分の論点の検証のために使うのみ。 論点を見つけてから構造化する:BCG流は巷の方法とは全く逆 上位概念の論点を考える 大論点、中論点、小論点に分ける 虫食いのツリーを作る:論点項目がわからないものはそのまま枠だけ置く 論点レベルの違いを意識する メンバーへの課題の与え方 シャチについての問い ①シャチは魚か:仮説に基づいた質問 ②シャチは魚か哺乳類か:白か黒かをはっきりさせる論点 ③シャチは何類か:オープンな質問 ④シャチはどんな生物か:ただの質問 →③を背景として説明したうえで、②で依頼する ①だと論点を見落とす可能性がある、メンバが自分で論点を考えない メンバの力量に応じて論点のレベルを使い分ける 人材育成のためには仮説より論点を与える 問題解決のプロセスは以下を行きつ戻りつするのが現実 ・問題発見フェーズ ①論点設定(仮説):数多くの論点候補から仮説思考であたりをつける ②論点整理・確定 ・問題解決フェーズ ③解説策(仮説):数多くの解決策候補から仮説思考であたりをつける ④解決策検証:①または③に戻る可能性あり ⑤解決策 ・実行フェーズ ⑥実行
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論点の立て方やいい論点の特徴など、論点思考の方法からメリットから詰まってる。 論点を間違えると議論が全然違う方向へいってしまうことが理解出来た。 抽象的なことが多く理解しきれていない部分も正直多い。何度も読み返して、仕事など実践の中でも活かして知識として定着させていきたい。
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フレームワークでしらみ潰しに見ていくというよりは、目星付けてそこを起点にやってみるというのが意外だった。ビジネスにおいてはスピードが大事ということの現れ。
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2010年刊行。出てくる事例はその時代のものだが、考え方は普遍。とくにAI時代においては、人間が差別化できるのは「課題を設定すること」になるので、十数年を経てますます重要性が高まっていると思う。 著者の内田和成さんは、『仮説思考』と『論点思考』はセットになる考え方で、どちらを先...
2010年刊行。出てくる事例はその時代のものだが、考え方は普遍。とくにAI時代においては、人間が差別化できるのは「課題を設定すること」になるので、十数年を経てますます重要性が高まっていると思う。 著者の内田和成さんは、『仮説思考』と『論点思考』はセットになる考え方で、どちらを先に読んでもよいとあとがきで述べている。 個人的には、『仮説思考』の考え方も出てくるので、刊行順に沿って『仮説思考』を先に読むのがよいと思う。いずれにせよセットで読むべき。
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仕事をより効率的に進めたい、仮説の筋をよくしたいとの想いで読了。 論点とは何か、から論点をどう導くかまで説明されている。内容は難しいので何周もしないと自分のものにならない。
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大きな問題と言われる社会課題に関して、どこに目を向けるか、目的は何であるのかを意識させられる一冊。少子化や地球温暖化は真の論点ではない。思考がより深まった。
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自分がいかに何も考えずに仕事をしているかを実感させられた。 上司に言われた課題とその論点を鵜呑みにしてただその通りに遂行する作業者になっていた。 与えられた論点を疑いほかの並立する論点がないか考える、上位論点を考える、二つ上の立場になって考える。これらはほかのビジネス本でもよく...
自分がいかに何も考えずに仕事をしているかを実感させられた。 上司に言われた課題とその論点を鵜呑みにしてただその通りに遂行する作業者になっていた。 与えられた論点を疑いほかの並立する論点がないか考える、上位論点を考える、二つ上の立場になって考える。これらはほかのビジネス本でもよく見ることなのできっと重要なんだろう。 特に立場を変えて考える、すなわち視野や視座を変えることは、視野が狭まりがちな自分にとっては気をつけるべき点だと思う。 論点の筋の良し悪しは、これが解決すれば業績が良くなるなどが見えているか、インパクトが、あるかどうかである。これは当然といえば当然だが,実際の業務中には見逃しがちな思考なので意識したい。 論点を絞り込む上で、仮説をもとに当たりをつける必要があるが、結局は経験が必要なので、日常生活から問題意識を持って論点思考を磨いていきたい。 そのほか、他業界や他分野の事例のアナロジーから考えるなどの論点を絞り込む上で役立ちそうな方法論も豊富で面白かった。
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大論点を見極めること、困難な論点よりも確実に結果を出せる論点を見つけること、柔軟な視点で課題を見ること、現場、相手の視点に立って課題を見ること。虫の眼と鳥の眼、2つ上の立場から考えること。
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コンサル業界に勤めているものの、仮説思考や論点思考が苦手であるため購入。1つ1つの論点を説明するためにすべて具体例をを用いており、頭に入りやすかった(ここまで論点に拘って日々の課題に取り組まないといけないのかともおもいなおすきっかけにもなった)。特に、「上位概念の論点を考える」は...
コンサル業界に勤めているものの、仮説思考や論点思考が苦手であるため購入。1つ1つの論点を説明するためにすべて具体例をを用いており、頭に入りやすかった(ここまで論点に拘って日々の課題に取り組まないといけないのかともおもいなおすきっかけにもなった)。特に、「上位概念の論点を考える」は意識したい(構造化の際、ある論点を起点に上位概念の論点を考えることで、横にある論点を浮かび上がらせる手法)。また、論点思考力を高めるためには①視野(普段あまり気にしないとこまで)②視座(2つ上のポジションの目線)③視点(切り口) ◾️切り口の方法 ①逆から考える ②業界最下位だったらどうするか ③現場目線で考える ④両極端に振って考える ⑤ロングレンジで考える ⑥自然界からの発想 ⑦日常生活からの発想 ⑧ ⑨ ⑩
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いますぐ活用できる思考法ではないのは確かだが、何が論点かを意識し続けることで問題設定の精度が高まりそう、と感じた。 問題設定の精度の高さに、解きやすい問題か、という基準があるのが面白かった。解きやすく効果が出る問題を解けると良い。 著者はコンサルだが、クライアントの依頼を受けると...
いますぐ活用できる思考法ではないのは確かだが、何が論点かを意識し続けることで問題設定の精度が高まりそう、と感じた。 問題設定の精度の高さに、解きやすい問題か、という基準があるのが面白かった。解きやすく効果が出る問題を解けると良い。 著者はコンサルだが、クライアントの依頼を受けるときにまずその依頼内容を疑う、という。その依頼内容は解くべき問題ではないことの方が多いという。 仕事でアプリを作っているが、アプリのバグの原因は何だろう、と考えるときに、経験と一次情報がモノをいう。論点を見つける際には経験が間違いなく必要だし、一次情報も必要。 経験に関して言えば意識し続けるしかない。一次情報はその時々で集めることになるが、一次情報を理解するための知識は学び続けられると良い。結局は自分の行動次第で論点思考を身につけられるかが決まる。
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