1,800円以上の注文で送料無料

論点思考 の商品レビュー

4.1

252件のお客様レビュー

  1. 5つ

    76

  2. 4つ

    89

  3. 3つ

    50

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2010/02/28

・論点とは「解くべき問題」。その解くべき問題を定義するプロセスが「論点思考」。 ・問題解決のプロセスは、いくつもの論点候補から本当の論点を設定し、その論点に対する複数の解決策を考え出し、そのなかから最もよい解決策を選び実行していく流れで進む。論点思考は問題解決プロセスの最...

・論点とは「解くべき問題」。その解くべき問題を定義するプロセスが「論点思考」。 ・問題解決のプロセスは、いくつもの論点候補から本当の論点を設定し、その論点に対する複数の解決策を考え出し、そのなかから最もよい解決策を選び実行していく流れで進む。論点思考は問題解決プロセスの最上流にある ・短期間で答えを出すには最初の論点設定が極めて重要 ・最も重大な過ちは、間違った問いに答えること ・問題解決力が高い人は、最初の問題設定がうまい人。勝負は論点思考の巧拙で決まる ・新しい取組みをはじめるときは、出来るだけ早い段階で明白で決定的な勝利のイメージを頭に描くようにする。大抵の場合、理解しやすく、解決策を打ち出しやすい小さな問題のほうが望ましい。解決策が示されれば、希望が生まれ、有権者や部下、さらには批判的だった者までが口先だけでなく現実に行動が起こされ、はっきりした変化が生まれていることに気付く ・まず与えられた問題を疑ってみる ・すべての問題を解決しようとせず、課題を一つか二つに絞って解消することにチカラを注ぐ ・解いて効果の上がる問題がよい問題 ・論点思考ステップ  ①論点候補を拾い出す  ②論点を絞り込む   あたりを付けるには「筋」の良し悪しを考える   さらに顧客・上司にぶつけたりして補強していく  ③論点を確定する  ④全体像で確認する ・論点設定に不慣れな人はいきなり「顧客・上司へのヒアリング」から取り掛かる。これに対して、ベテランは「本当の論点は何か」を考える。初心者はインプットと構造化を繰り返してしまう。 ・現象や観察事実を論点と間違えないこと。現象を論点ととらえて問題解決を図ろうとしても成果は上がらない。 ・

Posted byブクログ

2010/01/30

著者の内田氏曰く、4年前にベストセラーになった「仮説思考」と対になる本。 「仮説思考」が問題解決のスピード及び精度を高めるためのものであるのに対し、本書は問題設定に焦点を当てた内容になっている。 本当に解くべき問題のことを、本書では「論点」と呼んでいる。BCGでは、いつも「本件...

著者の内田氏曰く、4年前にベストセラーになった「仮説思考」と対になる本。 「仮説思考」が問題解決のスピード及び精度を高めるためのものであるのに対し、本書は問題設定に焦点を当てた内容になっている。 本当に解くべき問題のことを、本書では「論点」と呼んでいる。BCGでは、いつも「本件の論点は何か?」ということが最重要な議論の対象となっているらしい。 「論点を設定せずに問題を解決してはならない」と内田氏は言う。 また、かつてドラッガーは「経営における最大のあやまちは、間違った答えを出すことではなく、間違った問題に答えることだ。」と言っている。 ビジネス、特に経営においては、学校のテストのように解くべき問題が、与えられるわけではなく、自分で解くべき問題を発見し、設定しなくてはならないのだ。 本書を読んでいて感じたのは、BCGにおける「論点を探す」とは、トヨタアにおける「真因を探す」と同一であることだ。ただ一方はコンサルタントであり、もう一方が製造業であるだけだ。 ただ、トヨタを通じて語りつくされたと思われる「真因」も、内田氏により、新にコンセプト化されると、また違った形で訴えるものになる。 仕事のみならず日常生活でも役に立つ内容。 本書はかなり売れるだろう。そして雑誌やテレビで「論点思考」という言葉が散見されるようになる日も近いと思う。

Posted byブクログ