遥かなる水の音 の商品レビュー
パリで亡くなった青年の姉・最期を看取ったゲイの中年フランス人・親友の男女の4人が 青年の遺言「遺灰をサハラにまいてほしい」を叶えるために フランスからスペイン、モロッコを青年が存命中に旅した足跡に沿って旅する。 現地ガイドも含めて6人の視点で一人称で描かれていく。 見たこともない...
パリで亡くなった青年の姉・最期を看取ったゲイの中年フランス人・親友の男女の4人が 青年の遺言「遺灰をサハラにまいてほしい」を叶えるために フランスからスペイン、モロッコを青年が存命中に旅した足跡に沿って旅する。 現地ガイドも含めて6人の視点で一人称で描かれていく。 見たこともないのに景色や匂いまで想像できる。 とても穏やかに優しい気持ちで読み終えた。 素直に生きるってとても難しいことをちゃんとしたほうが幸せになれるんだな、きっと。 その場所でそこに居てくれる人にとっても。
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きれいな小説なんだけど、すごく生身でリアル。とても大事なことを教えられる。 「何かを強く願うとき、ただ『望む』のでは不充分だ。『信じる』のでなければね」 Hopeではなく、 Believe。そんな表現を彼は使った。 (本文から引用)
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2010/06/17 今一番行きたい所はモロッコになってしまいました。 時間は永遠じゃないから、やっぱり行くべきだよな。 『・・・人は誰も、他の誰かを待っててやることはできないの。どんなにそうしたくても。時間は情け容赦なく過ぎていって、時にはものすごい早回しで過ぎてちゃって、...
2010/06/17 今一番行きたい所はモロッコになってしまいました。 時間は永遠じゃないから、やっぱり行くべきだよな。 『・・・人は誰も、他の誰かを待っててやることはできないの。どんなにそうしたくても。時間は情け容赦なく過ぎていって、時にはものすごい早回しで過ぎてちゃって、おまけに巻き戻しは絶対に出来ないの・・・』 ジャン・クロード
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村山由佳さんが直木賞受賞のインタビューで 「モロッコに行ってみたい。砂漠の砂の上に裸足で立ったら何を思うんだろう…」 と言っていたのを思い出しました。 モロッコという国について「タジン鍋」ぐらいしか知らなかった私。 小説を通じてもっとこの国について知りたくなりました。 宗教に...
村山由佳さんが直木賞受賞のインタビューで 「モロッコに行ってみたい。砂漠の砂の上に裸足で立ったら何を思うんだろう…」 と言っていたのを思い出しました。 モロッコという国について「タジン鍋」ぐらいしか知らなかった私。 小説を通じてもっとこの国について知りたくなりました。 宗教についても考えさせられました。 イギリスに行ったときに、仲良くなったリビアの女性が 「お祈りするとこ見る?」 と言ってくれたので見せてもらったときのことを思い出しました。 床に布を敷いて額を床にくっつけて祈りの言葉をささげていた彼女。 小説の中にもあったけど、 この人達にとって神様は信じる・信じない以前の存在なのだと思いました。 この終わり方でもよかったのですが、モロッコの旅からそれぞれの場所に戻ってからの様子を描いてほしかったな、とも思います。 それは楽しい想像ということであれば、それもありかなとも思うのですが。
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「何かを強く願うとき、ただ『望む』のでは不十分だ。『信じる』のでなければね」という老人の一言に癒されました。
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「僕が死んだら、遺灰をサハラに撒いてほしい」。パリの旅行代理店に勤める緋沙子は、若くして逝った弟の遺言を叶えるため、モロッコを旅することになる。同行者は、弟の友人だった浩介・結衣という若いカップルと、中年のフランス人男性。資産家の彼はゲイであり、晩年の弟と同居していた。互いを理解...
「僕が死んだら、遺灰をサハラに撒いてほしい」。パリの旅行代理店に勤める緋沙子は、若くして逝った弟の遺言を叶えるため、モロッコを旅することになる。同行者は、弟の友人だった浩介・結衣という若いカップルと、中年のフランス人男性。資産家の彼はゲイであり、晩年の弟と同居していた。互いを理解できないままに、さまざまな事情を抱えながら、4人は異国を旅する。ムスリムのガイド・サイードも加わり、異文化に触れていくなかで4人は徐々に、互いの抱える問題や思いに気がついていく。そんな折、仕事のトラブルから浩介がパリに戻ることになり・・・・・・。 魂の拠りどころを求めて彷徨う男女の姿を通じて、同性愛、姉弟の愛など多様な愛のかたちを描いた意欲作。 (amazonより抜粋) んー・・・。 題材は面白そうなのに、村山さんの旅行記を読んでいるように思えてならない。 だからつまらない。 会話や心情はひきこまれるけど、無駄に多い描写や説明や言葉の意味とか。 ダラダラと続くと正直最後の方は苦痛でしかない。 でもアマネの章とクロードの章はよかったなぁ。
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弟の遺言を叶えるため、その友人たちと一緒に 遺灰を持ってサハラへと旅立った女性の物語。 そんな旅を通してそれぞれに抱えていた事情に 変化が訪れていく。
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”僕が死んだらその灰をサハラにまいてくれないかな。” 映画にしてほしい。 さぞかし美しい映像で 主人公アマネの心を表せ、洗わせられるだろう。 美しいサハラの砂漠と ここでは見れないほどの青の青さが広がる空。 静かに安らかに眠れるように 主人公の灰と共に 愛した人たちが、 ...
”僕が死んだらその灰をサハラにまいてくれないかな。” 映画にしてほしい。 さぞかし美しい映像で 主人公アマネの心を表せ、洗わせられるだろう。 美しいサハラの砂漠と ここでは見れないほどの青の青さが広がる空。 静かに安らかに眠れるように 主人公の灰と共に 愛した人たちが、 旅をしながら自分の置かれた状況を あらためて考えていく。
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むしろ結衣と浩介と周の高校生時代のほうが知りたくなりました。 あと浩介のキャラが村山さんの作品の中では一番バカっぽくて大好きでした☆(褒めてます)命をとりとめた理由が「うんこしてた」って・・・。ああ、この人の高校生時代もきっとバカまっしぐらだったのだろうなあ・・
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残されたひとたちの話。フランス→モロッコの旅路が良かった。もう少し長く深くても良かったかな。いや、良かったというよりは、ガッツリ読みたかった。 この方の書く悲しみってなんか心に染みるんです。気づいたらびょうびょう泣いてた。天使の梯子をさらに高めた雰囲気。 悲しい物語な...
残されたひとたちの話。フランス→モロッコの旅路が良かった。もう少し長く深くても良かったかな。いや、良かったというよりは、ガッツリ読みたかった。 この方の書く悲しみってなんか心に染みるんです。気づいたらびょうびょう泣いてた。天使の梯子をさらに高めた雰囲気。 悲しい物語なのだけれど、好きです。
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