遥かなる水の音 の商品レビュー
「僕が死んだら、その灰をサハラにまいてくれないかな。 青年の死をきっかけに、悩める大人たちの旅がはじまる-」(帯より) というのに、間違いない物語です。 6人の視点が代わる代わるして物語が進んでいきます。 6人のうち、ある一人はなくて良かったかな、と思いました。 最初と最後だ...
「僕が死んだら、その灰をサハラにまいてくれないかな。 青年の死をきっかけに、悩める大人たちの旅がはじまる-」(帯より) というのに、間違いない物語です。 6人の視点が代わる代わるして物語が進んでいきます。 6人のうち、ある一人はなくて良かったかな、と思いました。 最初と最後だけがその人で良かったかも。 その人が本当はどういう気持ちだったのか、読者に委ねても良かった気がします。 全部見せられるのも実際生きててありえないことですしね。 周りの人がそれぞれその人のことを想っていることが、なんとなく、私だけその人の視点を知っているのってやりきれないです。 あと、ユイという女性の生き方について、唐突に持論が展開されて、?となることも。 村山さん節ではありますが、それまでのユイからはちょっと納得いかない点があります。 とはいえ、物語はとても良かったです。 愛している人のために、ここまでしたいと思う。実際は難しいけど。 この旅が、その人へしてあげる最後の事と思うと、とても哀しい旅です。
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「死んだらサハラの砂漠に撒いて欲しい」 そう言って逝った男の遺灰を抱いて 姉・恋人・幼馴染みの男女が フランスからサハラ砂漠まで旅をする。 彼らとそのガイド・更に亡くなった男 それぞれの視点からの旅。 喪失から始まる旅で、それぞれが自己を見つめる。 静謐とした世界観。 【図書...
「死んだらサハラの砂漠に撒いて欲しい」 そう言って逝った男の遺灰を抱いて 姉・恋人・幼馴染みの男女が フランスからサハラ砂漠まで旅をする。 彼らとそのガイド・更に亡くなった男 それぞれの視点からの旅。 喪失から始まる旅で、それぞれが自己を見つめる。 静謐とした世界観。 【図書館・初読・12/25読了】
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装丁が美しい! あらすじから、「野性の風」とか「青のフェルマータ」系のやつだとおもったけど、その通りだった。 個人的に、飛行機事故のところが印象的。もっと身近な人を大切にしなきゃとか、好きなことやろうと思った。 可もなく不可もなく、いつもの村山由佳ってかんじ。
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なんか、本当に村上さんらしい、とてもきれいで素敵な小説でした。 物語としては、中盤でそれなりに大きな事件があるけど、それ以外は結構たんたんと進んでいく感じ。それがとても自然で素敵なのです。後半は、止まらずに読み進めてしまいました。 モロッコ、以前から行ってみたいなと思っていたけど...
なんか、本当に村上さんらしい、とてもきれいで素敵な小説でした。 物語としては、中盤でそれなりに大きな事件があるけど、それ以外は結構たんたんと進んでいく感じ。それがとても自然で素敵なのです。後半は、止まらずに読み進めてしまいました。 モロッコ、以前から行ってみたいなと思っていたけど、これを読んでぜひ行ってみたいと思いました。
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