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スコーレNo.4 の商品レビュー

4

284件のお客様レビュー

  1. 5つ

    74

  2. 4つ

    121

  3. 3つ

    61

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    2

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2024/06/12

なんとなく手に取って余り期待せずに読み始めた本なのに夜更かしまでして、一気読みしてしまった 本の帯に書かれてある「あなたはいつ少女から大人になりましたか」と言うメッセージはもう若く無い自分には余り興味がもてなかった でも綺麗な文章に引き込まれ、誰もが憧れるようなラストも 素直に響...

なんとなく手に取って余り期待せずに読み始めた本なのに夜更かしまでして、一気読みしてしまった 本の帯に書かれてある「あなたはいつ少女から大人になりましたか」と言うメッセージはもう若く無い自分には余り興味がもてなかった でも綺麗な文章に引き込まれ、誰もが憧れるようなラストも 素直に響いてしまった とても気持ちよく読み終わる事が出来た

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2024/06/06

古道具屋が実家の三姉妹の長女・麻子が主人公で彼女の中学時代から高校〜大学〜就職と追う物語。 一つ違いの妹・七葉の自由奔放さに比べて、自分の気持ちを押し殺して実直に生きる麻子だが、成長とともに内面から滲みてくる素直さが良い大人になっているなぁと感じさせる。 特にNo.3の靴店で働...

古道具屋が実家の三姉妹の長女・麻子が主人公で彼女の中学時代から高校〜大学〜就職と追う物語。 一つ違いの妹・七葉の自由奔放さに比べて、自分の気持ちを押し殺して実直に生きる麻子だが、成長とともに内面から滲みてくる素直さが良い大人になっているなぁと感じさせる。 特にNo.3の靴店で働くところに彼女の成長を感じ、すごく距離が近くなったような親近感が湧く。 さらにNo.4での恋愛は遠回りしてきたからこその確かなものを感じて嬉しくなる。 いいものを穏やかに講釈する父と笑顔で温和な母にちょっと厳しめだが正しい祖母の存在もいい。 ゆるゆるとじんわりと心に染みてくる。

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2024/06/04

主人公、津川麻子の中学1年生、高校1年生、就職、社会人3年目を描いた作品。 家は古道具屋を営んでいる。 家族、恋愛、仕事、結婚という4つの「スコーレ」があったというのがタイトルの意味だろうと解説の方は書かれていた。 丁寧に丁寧に風景や内面が描写されていて、あっという間に読んだ。...

主人公、津川麻子の中学1年生、高校1年生、就職、社会人3年目を描いた作品。 家は古道具屋を営んでいる。 家族、恋愛、仕事、結婚という4つの「スコーレ」があったというのがタイトルの意味だろうと解説の方は書かれていた。 丁寧に丁寧に風景や内面が描写されていて、あっという間に読んだ。 私にとって物足りなかった部分を書く。 ・あらすじにある「七葉の自由奔放さ」がよくわからなかった。 七葉との確執、七葉の思いも知りたかった。 何故七葉は古道具屋から遠ざかったのだろう? ・愼ちゃんが従姉妹たちをどう思いながら麻子に接していたのかよくわからなかった。 ・幼少期から古道具屋にいて目が肥えていたのだろうが、全ての靴の値段が大体わかるとか、初めての買い付けを全て1人に任されるというのが、現実的でなくて少し白けてしまった。 ・茅野さんの誘い方が強引で気持ちが悪かった。 ・茅野さんとの運命的な過去が出来過ぎて急にマンガチックに感じた。 茅野さんが登場する迄は割と面白かったが、最後のまとめ方で結局何が言いたかったのかよくわからずこの評価。 言葉の選び方や流れる空気感は好き。

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2024/06/01

途中までスラスラ読めなかったけど靴屋以降は一気に読んだ。劇的な事が起こる訳では無いけれど全てが繋がっているということがとても綺麗な日本語で表現されていて素敵な空間を感じた。

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2024/05/18

特別なことは起きないけど世界に引き込まれた。 小説全く読んだことなかったけど、言葉で雰囲気や景色が見えたり素敵だ。本読もう

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2024/05/14

正直少し退屈に感じた部分もありましたが、それでも宮下さんならではの感性がたっぷり詰まっていました。 恋を"水色"と表現するセンスには、嫉妬すら覚えました。 まだまだそのセンスを浴びたい、と宮下さんの作品を読了する度に思います。

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2024/05/10

卓越した描写力。豊かな表現力。 無駄なものが一つもない、実りに満ちた文章。 一つ一つの表現が瑞々しく、的を得ているので、深い共感を得られる。 中学生から30代までの、全ての女性へ。

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2024/04/16

最初の方はあまりするする読めなかった 4つの中では靴屋で働き出した3章がよかった 主人公がいろいろ回りくどく考えて、恋愛面などで結局踏み込めなかったりして、後からどうこう思ったりするようなところが面倒くさい…?羊と鋼の森の主人公もいろいろ考えていたけど、こちらの主人公にはあまり好...

最初の方はあまりするする読めなかった 4つの中では靴屋で働き出した3章がよかった 主人公がいろいろ回りくどく考えて、恋愛面などで結局踏み込めなかったりして、後からどうこう思ったりするようなところが面倒くさい…?羊と鋼の森の主人公もいろいろ考えていたけど、こちらの主人公にはあまり好感がもてず、でも共感はできた まだ2〜3作しか読んでいないけど表現や内面描写がほんとに素晴らしい作家さんだと思った

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2024/04/13

星3.5 正直、ストーリー自体は至って平凡。家族、姉妹、会社での人間関係、恋人との関係など色々な局面でのストーリーが読める。 だけど、その場面場面での情景描写や表現の繊細さ、言葉選びのセンス等、宮下奈都さんにしか出来ない味付けが絶妙。羊と鋼の森を読んだ時も同じような感じを覚えた。...

星3.5 正直、ストーリー自体は至って平凡。家族、姉妹、会社での人間関係、恋人との関係など色々な局面でのストーリーが読める。 だけど、その場面場面での情景描写や表現の繊細さ、言葉選びのセンス等、宮下奈都さんにしか出来ない味付けが絶妙。羊と鋼の森を読んだ時も同じような感じを覚えた。良書。

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2024/03/20

七葉との思い出を回想するたびに、何かしら事件というか大きな出来事を予想するのに、特にない。事件になるようなことは何もない。しかし麻子の心の内には深く印象に残っている。現実にそんな思い出って本当にたくさんあるなって。そういうなんでもないんだけど、自分の心の内に刻み込まれていて、誰か...

七葉との思い出を回想するたびに、何かしら事件というか大きな出来事を予想するのに、特にない。事件になるようなことは何もない。しかし麻子の心の内には深く印象に残っている。現実にそんな思い出って本当にたくさんあるなって。そういうなんでもないんだけど、自分の心の内に刻み込まれていて、誰かと共有することが難しいくらい些細なことを丁寧に回想してくれるのが印象的でした。 人を愛すること、ものを愛すること、が語られるとき、骨董品屋の娘という生い立ちや靴屋への出向がとてもストンときた。「物に執着し過ぎること」と「ものを愛する能力」は広義で同意義なんだなと受け取りました。

Posted byブクログ