スコーレNo.4 の商品レビュー
朝目が覚めたときに聴きたい曲が決まってると、その日は一日いい日になる気がする 朝目が覚めたときに飲みたいお茶が決まっているとその日はいい日になる。 途中から読むのがとまらんくなった!靴屋の時の話、とてもいい。靴にみいられたってのはリアル・・・描かれとるようなすごい靴屋ってほんまこ...
朝目が覚めたときに聴きたい曲が決まってると、その日は一日いい日になる気がする 朝目が覚めたときに飲みたいお茶が決まっているとその日はいい日になる。 途中から読むのがとまらんくなった!靴屋の時の話、とてもいい。靴にみいられたってのはリアル・・・描かれとるようなすごい靴屋ってほんまこんな感じなんかな。 しかし、この人の言葉の選び方好きだなー。なんか妙にしっくりくる。 この話はコンプレックス部分とかなかなか・・・ あとは読み方の知らんかった花がいくつか、こう読むんやなー!満天星とか知らんかった!
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仕事がうまくいってないとき、趣味とか恋愛とかもうまくできないだろうみたいな考え方は、自分もよくしてしまうのでとても共感しました。 主人公の人生の中で、特別なことが起きない何気ない日々を丁寧に描写しているので、言葉1つ1つが共感できて心地良く読めました。 もう少し時間をかけてじっく...
仕事がうまくいってないとき、趣味とか恋愛とかもうまくできないだろうみたいな考え方は、自分もよくしてしまうのでとても共感しました。 主人公の人生の中で、特別なことが起きない何気ない日々を丁寧に描写しているので、言葉1つ1つが共感できて心地良く読めました。 もう少し時間をかけてじっくり読めばよかったです。
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解説の北上次郎さんの筆が、全てを物語ってくれているので ご紹介します。 -------------------------------------------------------------------------- 派手なところは1つもなく、ケレンたっぷりの仕掛けもなく、丁...
解説の北上次郎さんの筆が、全てを物語ってくれているので ご紹介します。 -------------------------------------------------------------------------- 派手なところは1つもなく、ケレンたっぷりの仕掛けもなく、丁寧に描いているだけだが(これがいちばん難しいのだが)、そのことによってヒロインの青春が見事に立ち上がってくる。静謐で、素直で、まっすぐだから、現代では目立ちにくいが、しかしこの長編を読み終えると、希望とか善意とか夢、そういう前向きなものを信じたくなる。それを背景にかくしていることこそ、この長編の最大の魅力といっていい。 (中略)いまは遠回りしているように思われるかもしれないが、その日々はけっして無駄ではないのだ。「いいことも、悪いことも、涙がでそうなくらいうれしいことも、切ないことも、扉の向こうの深いところでつながっている」のだ。 -------------------------------------------------------------------------- 探検だし冒険な少女からオトナ(社会人)になる時期を、 その呼吸やこころもようを、実体ありありと描いてくださってます。 すんごい良かった。 【本文より】 ・もうすぐ一学期が終わるというのに、中学校には慣れることができない。 あっちも嘘、こっちも嘘。全然ほんとうの匂いがしない。 ・お祭りの夜みたいな匂いがしていた。集まった人たち全員がその場を楽しもうと考えていて、ちゃんと人数分の一の責任を果たす心構えがあった。 ・父と結婚するために、この家で暮らすために、私たちを生み育てるために、ずいぶんたくさんのものを置いてきてしまったんじゃないか。 ・感じのいい引力のある店だった。 ・居場所をきれいに整えることは、居心地をよくしてその場所を味方につけるようなものだ。 ・雑食主義であれ。 ・靴に対する思い入れと絶対の自信がぴしぴし頬を打つように伝わってくる。それでいて、商品の高級さを気取ることもなく、親切で気さくだった。
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主人公 津川麻子の中学生から結婚するであろうところまでの 人生を4つのストーリーで綴った青春小説であり職業小説でもあり 恋愛小説でもあるって解説の受け売りみたいだけど そんな小説 3つ目からの学生時代が終わり就職して仕事を始める ところからが本番で学生時代は序章にすぎないと 思...
主人公 津川麻子の中学生から結婚するであろうところまでの 人生を4つのストーリーで綴った青春小説であり職業小説でもあり 恋愛小説でもあるって解説の受け売りみたいだけど そんな小説 3つ目からの学生時代が終わり就職して仕事を始める ところからが本番で学生時代は序章にすぎないと 思いながら終わりに近づいていくと過去の出来事が 伏線になっていたりして すごく泣ける作品とは言えないと思いますが 少しウルっとくる作品で 読んでいて清々しい良作と感じました 解説に若い女性に読んでほしい作品と書いてありましたが たしかにそう思える作品ですが 男性が読んでも良い作品だと思います
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静かな本だった。表紙、題名から想像していた雰囲気はなかったけどこれはこれでいい。木月くんへの気持ちの描写がリアルっぽくて良かった。自分が恋したような気分になった。読後感さっぱりめ。
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読後感に言い知れぬ爽やかさを感じた。 成長する過程で、自分自身も苦しくて、答えが見えなくて、 生きづらかったことを思い出して、主人公と一緒に 生きてきたような気持ちになれた。 本当に好きなこと、やりたいことへの道が わからず迷っていて、突破口を見つけられない 自分を責めた日も...
読後感に言い知れぬ爽やかさを感じた。 成長する過程で、自分自身も苦しくて、答えが見えなくて、 生きづらかったことを思い出して、主人公と一緒に 生きてきたような気持ちになれた。 本当に好きなこと、やりたいことへの道が わからず迷っていて、突破口を見つけられない 自分を責めた日もあった。 けれど、 それは、好きなことを手放さなければ 未来への扉に繋がっていたのだ。 >いいことも、悪いことも、涙が出そうなくらいうれしいことも、 >切ないことも、扉の向こうの深いところでつながっている。 この素晴らしい希望の一節を、若く迷う人たちに 心を込めて贈りたいと思った。
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ブクログの「元気が出る本」のような特集で取り上げられていた作品なので読んでみました。 たぶん、女性が読むと、特に働き盛りの女性や壁にぶち当たった女性が読むと元気づけられる作品だと思います。 たぶん、みんな1度は同じような思いをしていて、納得しながら読んでいきました。 私も自分の通...
ブクログの「元気が出る本」のような特集で取り上げられていた作品なので読んでみました。 たぶん、女性が読むと、特に働き盛りの女性や壁にぶち当たった女性が読むと元気づけられる作品だと思います。 たぶん、みんな1度は同じような思いをしていて、納得しながら読んでいきました。 私も自分の通ってきた道を味方や自信に変えて、決して無駄ではなかったと信じて頑張りたいと思いました。
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良かった。自分のことが愛しくなる話だった。 誰かと比べてしまいそうになるときや、比べてしまって自分の足りない部分ばかり見えてしまうときに読みたい。 最後のところがなんかもうあー幸せだ〜って感じ。 色んなことが繋がってる。 しんどいことも嬉しいことも大切に思ってたことも含めて、色...
良かった。自分のことが愛しくなる話だった。 誰かと比べてしまいそうになるときや、比べてしまって自分の足りない部分ばかり見えてしまうときに読みたい。 最後のところがなんかもうあー幸せだ〜って感じ。 色んなことが繋がってる。 しんどいことも嬉しいことも大切に思ってたことも含めて、色んな過去が自分を作っているなと。
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古道具屋を営む家に三姉妹の長女として生まれた麻子。 次女の七葉は素直に自分の意見を伝えられる子、逆に麻子はおとなしく、地味で目立たない子。可愛い七葉に、麻子はいつも引け目を感じていた。 小さい頃のきょうだいってどうしてあんなにくっついて遊ぶのだろう。もうすっかり忘れていたことを...
古道具屋を営む家に三姉妹の長女として生まれた麻子。 次女の七葉は素直に自分の意見を伝えられる子、逆に麻子はおとなしく、地味で目立たない子。可愛い七葉に、麻子はいつも引け目を感じていた。 小さい頃のきょうだいってどうしてあんなにくっついて遊ぶのだろう。もうすっかり忘れていたことを鮮やかに思い出させてくれる。 それから、中学時代の麻子の木月くんに対する淡い恋心と、失恋した時の状況がとてもリアルに伝わってきた。 決して力強くはないのに、心に沁みこんでくる文章が上品で心地よい。 大学入学と同時に家を離れ、就職先でもまれながらも強くたくましく変わってゆく麻子にすっかり心を持っていかれ、後半からは一気に読み進んでしまった。 靴のことを何も知らずに靴屋に配属され、懸命に働くところは、「羊と鋼の森」を彷彿とさせる。真面目でひたむきな麻子に好感が持てるし、エールを送りたくなる。 家族と恋愛と仕事と結婚、女性が辿る道をとても優しく丁寧に書き上げられた、素敵な作品だった。
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4冊目の宮下奈都さん。『羊と鋼の森』が大好きです。 マルツ商会という骨董品店に生まれ育った三姉妹の長女・麻子は、すぐ下の素直で明るくかわいい妹・七葉にコンプレックスを抱いていた。そんな麻子が中学、高校、大学、就職を通して4つのスコーレ(学校)と出会い、少女から女性へと成長してい...
4冊目の宮下奈都さん。『羊と鋼の森』が大好きです。 マルツ商会という骨董品店に生まれ育った三姉妹の長女・麻子は、すぐ下の素直で明るくかわいい妹・七葉にコンプレックスを抱いていた。そんな麻子が中学、高校、大学、就職を通して4つのスコーレ(学校)と出会い、少女から女性へと成長していくお話です。 今回のお話はひたすら麻子の独白で進みます。前半は読むのにちょっと苦戦しましたが、でも最後は読んでいて本当に気持ちがよかったです。麻子がそれまでに身につけてきたものや苦労や努力がすべて報われて、無駄なものなんてひとつもなかった、まさに最後、大輪の花が咲いた感じ。でもその花は薔薇とかじゃなくて…もっと素朴な凛とした花。 やっぱり宮下さんの文章、大好きです。ふとした描写がとても素敵でため息が漏れるほど胸がいっぱいになりました。 次の本はもちろん…この物語のスピンオフが載っている『つぼみ』読みます〜。七葉の物語が読みたい、と思ってたんですが、ないみたいですね、残念。
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