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新釈 走れメロス 他四篇 の商品レビュー

3.8

658件のお客様レビュー

  1. 5つ

    125

  2. 4つ

    274

  3. 3つ

    160

  4. 2つ

    23

  5. 1つ

    5

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2025/09/04

走れメロスが面白かった 追いかけけてくる人も助けようとしてくれる人もみんな敵で、こんな映画あったような、バイオハザードとはちょっと違うけど笑 訳のわからない友情だけど、友情を型にはめるな、 クッキーではないんだぞ!みたいなシーンがあって、詭弁じゃんと思ったけど、詭弁論サークル...

走れメロスが面白かった 追いかけけてくる人も助けようとしてくれる人もみんな敵で、こんな映画あったような、バイオハザードとはちょっと違うけど笑 訳のわからない友情だけど、友情を型にはめるな、 クッキーではないんだぞ!みたいなシーンがあって、詭弁じゃんと思ったけど、詭弁論サークルだから別にいいや、、感じなユーモアたっぷり

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2025/06/25

面白い!! 世界観が滅茶苦茶なのに、なんでこんなに森見登美彦は面白いんだろう。今まで読むのを避けていたことに後悔。 正直走れメロス以外はうろ覚えだったけど、全然行ける!面白い!

Posted byブクログ

2025/06/20

過去に学校の授業で学んだ作家の作品が、現代の腐れ大学生に置き換えられ、森見登美彦流に再編されている。 登場人物の性格や物語の舞台などすべてが現代に置き換えられて元々の作品とは大きく異なっている。 しかし、元々の作品の芯の部分、作者が訴えたいであろう本質にブレがなく物語が進んでい...

過去に学校の授業で学んだ作家の作品が、現代の腐れ大学生に置き換えられ、森見登美彦流に再編されている。 登場人物の性格や物語の舞台などすべてが現代に置き換えられて元々の作品とは大きく異なっている。 しかし、元々の作品の芯の部分、作者が訴えたいであろう本質にブレがなく物語が進んでいく。そのことに驚き、強く感銘を受けた。 タイトルにもある走れメロスは、気高く純粋なメロスが詭弁ばかりの大学生になっているのに、読み終わった時には登場人物の誠実さや人間同士の信頼の美しさが伝わってきた。 山月記の主人公は誰が見ても奇人で、大学を留年や休学を繰り返しながら、卒業して行く人たちを嘲笑いひと蹴りする。 それなのに、読後には李朝のような人間味のある繊細さや、それ故に生まれる葛藤を感じられた。 五篇全てにおいて、原作を読んだ時に感じるメッセージが伝わってくる。 文学の表現方法はこんなにも無限の可能性があるのかと感動した。 時代、環境、背景、登場人物、性格、何もかもが異なっていても、作品の芯をブレずに表現することができる。 そのことに感銘を受けた。 この作品が私の中でいちばん大好きな作品。

Posted byブクログ

2025/04/08

走れメロス以外の作品は読んだことがないがそれでも面白かった。でも原作知ってればなお面白かったのだろう。走れメロスはまさかの置いて行った友人を見捨てて図書館警察から逃げ切る話とは。その発想も面白いし、逃げる芽野の必死さ・逃げることが友情だと言う詭弁全てが面白かった。 他の作品で行く...

走れメロス以外の作品は読んだことがないがそれでも面白かった。でも原作知ってればなお面白かったのだろう。走れメロスはまさかの置いて行った友人を見捨てて図書館警察から逃げ切る話とは。その発想も面白いし、逃げる芽野の必死さ・逃げることが友情だと言う詭弁全てが面白かった。 他の作品で行くと藪の中は読んでて男女の人間関係のモヤモヤさみたいなのが良かった。映画の最後の場面、虹が出てきたときの男女のキスシーンが二人の視点だと相手からきたことになってたけど真相はどうなのか、相手からきたことにしたいのかどうかと考えるだけで面白い。また彼氏が嫉妬の目で見てるんだろうなと想像してしまう。

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2025/04/06

新鮮味に欠ける。 つまらないわけではないが、特に面白いものではなかった。 使い古しを読まされたような感覚。 同じところをぐるぐる回っている。 もっと、新しいものが読みたい。

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2025/02/16

森見さんの作品も、収録されているほとんどの作品も、山月記と走れメロス以外読んだことの無い、本読みの端くれともいえる私なのだが、ちゃぁーんとそれでも楽しめる。 文庫を開くと最初に入ってくる「走れメロス 逃走図」。走れメロスで逃走…?読めばなるほど、そういうことか。 藪の中、百物語、...

森見さんの作品も、収録されているほとんどの作品も、山月記と走れメロス以外読んだことの無い、本読みの端くれともいえる私なのだが、ちゃぁーんとそれでも楽しめる。 文庫を開くと最初に入ってくる「走れメロス 逃走図」。走れメロスで逃走…?読めばなるほど、そういうことか。 藪の中、百物語、桜の森の満開の下の3作は、前述の通り原作を読めていないのだ、それでも楽しめるのは森見登美彦の文才なのだろう。もっとも原作を読んだらまた違う楽しみがありそうだ。 短編で割とサクサク読めるので森見さんの作品を読み始めるならこの本でもいいのかもね。特に原作たちを知っている人ならば、「あー森見さんてこういう面白い文体で書く人なのね」とわかりそうなものである。もっとも、私は原作を読んでない罪深さで積読化しかけていたのだが、そんな遠慮は結果要らなかった。 いい本に出会えた。解説で神山監督が話している通り、こういうアイデアというか試みは既に試されているもので、、もっとこういう類の本は出てもいいかもね(などと、人の苦労を知らない顔で、それでも一抹の期待を胸に、私の願いをこのように、書き留めておく)。

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2025/02/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ここまで各短編が森見登美彦色になるとは。 やはり京都×知的で偏屈で冴えない大学生の組み合わせを書かせたら天下一品。 初めの山月記が1番お気に入り。 中島敦の山月記自体が好きというのもあるが、主人公の設定が四畳半の樋口師匠と私を混ぜたような個性的なキャラクターで読んでいて満足感が高かった。

Posted byブクログ

2025/01/24

走れメロスは原作が原作なだけに森見節に合っていて面白かった。パンツ番長などなど。 ほかのエピソードは逆に原作が原作なだけにハッピーエンドとは言い難いため、少し物悲しかった。同時に昔の文豪の作品はハッピーエンドというのをあまり意識していなかったんだなと思い知らされた。

Posted byブクログ

2025/01/10

名作をオマージュした短編集。 百物語以外は原作を読んだことがあったので、より楽しめた気がします。この本きっかけで百物語も読んでみたいなぁと思わせてくれましたね。 登場人物が各作品でリンクしてるのが、なんともいい。連作短編集とでも言うのでしょうか。好きですね。

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2024/12/06

日本の名作をオマージュした短編集。 原著を読んだことあるのは「山月記」と「走れメロス」の二作のみだったが、森見さんのエッセンスは全開ながら、原作の芯の部分の世界観を再構築している感覚で、作品へのリスペクトも感じられたところが良かった。 あとがきの中で、この本を通して原作にも興味を...

日本の名作をオマージュした短編集。 原著を読んだことあるのは「山月記」と「走れメロス」の二作のみだったが、森見さんのエッセンスは全開ながら、原作の芯の部分の世界観を再構築している感覚で、作品へのリスペクトも感じられたところが良かった。 あとがきの中で、この本を通して原作にも興味を持ってもらえたら嬉しいという事が書かれていたが、読み終わってみればその言葉の通り興味が湧いている自分がいる。 原作と本作両方読んでさらに楽しめると思うと2倍お得な作品かもしれません。 オマージュ作品でいうと先に「シャーロックホームズの凱旋」を読んでいたのでこちらの方が好みかな。 「桜の森の満開の下」は後の「夜行」に通じる美しさと怖さが感じられて、著者の色んな魅力が各章で発揮されていて大満足の一冊でした。

Posted byブクログ