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新釈 走れメロス 他四篇 祥伝社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | 山本周五郎賞、本屋大賞受賞の『夜は短し歩けよ乙女』の著者が敬意を込めて全く新しく生まれかわらせた、日本一愉快な短編集!「真の友情」を示すため、古都を全力で逃走する21世紀の大学生(「走れメロス」)。恋人の助言で書いた小説で一躍人気作家となった男の悲哀(「桜の森の満開の下」)、など、誰もが一度は読んでいる名篇を馬鹿馬鹿しくも美しく描く笑撃の全5篇! |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 祥伝社 |
| 発売年月日 | 2009/10/01 |
| JAN | 9784396335335 |
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新釈 走れメロス 他四篇
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商品レビュー
3.8
660件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
普段、昔の小説は食わず嫌いでまったく読まないのだが、森見登美彦版のストーリーということでかなり面白く読むことができた。 森見登美彦の描く小説といえば阿呆な大学生がドタバタするストーリーという勝手なイメージがあるが、京都の美しい情景や美しい女性、ちょっとレトロな雰囲気、ともすると背筋がすうっと冷たくなるような不穏な感じなどなど、とにかく色々と素敵な要素が詰まった短編集である。 山月記 小説に魅入られて天狗になった男の話。 こちらの短編集には5つの小説が入っているが、どの小説にも本作の主人公・斎藤が登場するのがオマケ的要素な感じがして好き。 藪の中 いろんな人の視点で描かれた小説。 最後のキスシーン、人によって記憶が違うのが不思議で、情景の美しさの中にうっすらと怖さもある気がする。 走れメロス これは面白すぎる。 走れメロスの原作とはいろいろズレてる気がする。が、最後のシーンとか本当に最高。 京都の大学の学園祭というシチュエーションがとても似合うストーリー。自分の大学時代を思い出して、なんだかエモくなってしまった。 桜の森の満開の下 森見登美彦は幻想的な風景を描くのが上手。 そして、その舞台として京都がとてもよく似合う。 まだ薄暗い朝、満開の桜とシンとした空気。雰囲気のある美しい女の人。そこに一欠片の恋愛の切なさがいいスパイスになっている。 百物語 百物語というとかなり怖い話のイメージがあったのでドキドキしながら読み進めたが、血みどろお化けというよりかは、すっと背筋が涼しくなるような感じのお話だった。
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教科書に載っていた「走れメロス」と「山月記」は知っていたが、他の作品の原作は未読だった。 どちらも原型はとどめていたものの、登場人物が濃すぎてオリジナルの作品として楽しめた。また、他の作品についても、原作と合わせて読んでみたいと思った。特に「藪の中」は様々な視点で主観的に語られる...
教科書に載っていた「走れメロス」と「山月記」は知っていたが、他の作品の原作は未読だった。 どちらも原型はとどめていたものの、登場人物が濃すぎてオリジナルの作品として楽しめた。また、他の作品についても、原作と合わせて読んでみたいと思った。特に「藪の中」は様々な視点で主観的に語られる話を想像で繋ぎ合わせていくのが面白かった。 森見登美彦さんの作品は「太陽の塔」を読んだことがあり、その時は登場人物の言動や全体のテンション感が掴めなく、あまりしっくり来なかったが、本作を読んで世界観というか楽しみ方がわかってきた気がした。
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前に読んだ同じ森見登美彦の「四畳半タイムマシンブルース」における「四畳半神話大系」と「サマータイムマシン・ブルース」の悪魔合体もヤバかったが、へっぽこな青春と名作文学の悪魔合体も相当ヤバかった。 5編の内、坂口安吾「桜の森の満開の下」と森鴎外「百物語」は未読だが、それ以外は...
前に読んだ同じ森見登美彦の「四畳半タイムマシンブルース」における「四畳半神話大系」と「サマータイムマシン・ブルース」の悪魔合体もヤバかったが、へっぽこな青春と名作文学の悪魔合体も相当ヤバかった。 5編の内、坂口安吾「桜の森の満開の下」と森鴎外「百物語」は未読だが、それ以外は読んだことがあったため、原典の芯を捉えた換骨奪胎の見事さに舌を巻いた。 李徴が、多襄丸たちが、メロスが、阿呆な大学生に転生を果たすとこんなにも破廉恥な青春を謳歌し始めるのか。抱腹絶倒なんだけど、ちょっぴり切なかったりもして⋯ 独特な世界観の中で、原典の魅力を損なわずパロディして、青春の阿呆さと儚さを心に染み渡らせてくる。見事な新釈だ。他の名作も森見色に染めてほしいなと思った。
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