新釈 走れメロス 他四篇 の商品レビュー
森見登美彦ワールドに初めて触れたけれど面白い。 「桜の森の満開の下」で男が彼女をおぶるシーン、凄くグッときた。
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山月記、走れメルスはギャク色強めでゲラゲラ笑える。斎藤秀太郎は阿呆の権化で愛すべき天狗。森見の登場人物の中で一番好きかもしれない。芽野と芹野もとことん阿呆で好き。
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【収録作品】山月記/藪の中/走れメロス/桜の森の満開の下/百物語 森見調に換骨奪胎された名作集。
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次に再読するときは基の作品の既読作を1つでも増やしておこう、と決めていたのに、また増えないまま再読してしまった。昔は『走れメロス』が1番好きだったのに、今は『藪の中』や『桜の森の満開の下』の雰囲気が好き。『藪の中』は貫井さんの『愚行録』と同じ手法で、人によって言ってることが微妙...
次に再読するときは基の作品の既読作を1つでも増やしておこう、と決めていたのに、また増えないまま再読してしまった。昔は『走れメロス』が1番好きだったのに、今は『藪の中』や『桜の森の満開の下』の雰囲気が好き。『藪の中』は貫井さんの『愚行録』と同じ手法で、人によって言ってることが微妙に変わるところが面白い。今度こそは原著をちゃんと読もう。
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『走れメロス』が一番良かった。原作を読んだことがある、特に京大に縁がある人はニヤリとすること間違いなし。 初期の森見作品が合わない人には他の篇がいいかも。
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この本は傑作である。 原作の記憶は悪童として有名を馳せた頃合いの遙彼方に追いやっていたが、阿呆極まれる解釈に度肝を抜かれる度に、ノスタルジーと共に一歩また一歩と小躍りをしながら帰路の一途を辿った。 靴が放り出されるころにはなんとも言い難い心地よさに包まれていたのである。 つまる...
この本は傑作である。 原作の記憶は悪童として有名を馳せた頃合いの遙彼方に追いやっていたが、阿呆極まれる解釈に度肝を抜かれる度に、ノスタルジーと共に一歩また一歩と小躍りをしながら帰路の一途を辿った。 靴が放り出されるころにはなんとも言い難い心地よさに包まれていたのである。 つまるところ、この本は傑作である。
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・京都の阿呆学生出演の文学オマージュ短編集 〇久しぶりに読む。モリミー最高。乙女、詭弁部、炬燵、天狗、じわっとくる。 「山月記」 …琵琶湖のあたりで、齋藤さんだった怪異は今一度、紙にむかっているのだろうか。 「藪の中」 …映画サークルの鵜山が監督した自主制作映画。監督と主演2...
・京都の阿呆学生出演の文学オマージュ短編集 〇久しぶりに読む。モリミー最高。乙女、詭弁部、炬燵、天狗、じわっとくる。 「山月記」 …琵琶湖のあたりで、齋藤さんだった怪異は今一度、紙にむかっているのだろうか。 「藪の中」 …映画サークルの鵜山が監督した自主制作映画。監督と主演2人の問題作。カタツムリの渦のように、作品の真ん中に近付いていくみたい。 「走れメロス」 …メロスのパロディ作品って、外れない。愛されてるよね。 “俺の親友が、そう簡単に約束を守ると思うなよ” 「桜の森の満開の下」 …花びらの向こうの“成功”の姿は。 「百物語」 ……怪談…?ほんのりと。横顔は思い出せただろうか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
5つの名作を森見登美彦が現代に置き換えて書いた短編集。自分が読む前からは元ネタを知っていたのは二作品のみ。「藪の中」は読んだ後原作が気になって、原作も読んだ。そういう楽しみ方をできるのも良い部分だと思う。 特に五作品目が面白かった。 五つ目の作品の主人公森見と他の四作品の主人公達が屋敷で偶然出会う。が、森見と比べて圧倒的にキャラの濃い主人公達を目の前にして、森見が自分の充実していないっぷりに居た堪れなくなって逃げてしまう。 4つ目まではキャラクターの濃い主人公達の物語を面白おかしく読めるのに、5話目になって目立たない自分がその中に混じってたら、というとんでもないifを突きつけられた感じがした。5話目の主人公がいてもいなくても変わらない掛け合いや、途中変に悟って逃げちゃう弱い部分が、やめてくれって思うほどリアルだった。 物語的には、それらを全部フリにして鹿島さんの狂気さを描いているけど、それよりもそのフリの部分であまりにも突きつけられてしまった。
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元の作品を知っていても知らなくても面白く読めた。桜の森の満開の下があたいは好き。 ブリーフの話も面白かったけど。
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森見登美彦節が聞いていて非常に面白かった。歴史的名作を森見登美彦さんはこう書くのか‥。 読んでいてちょくちょく他の本のキャラクターが出てきて、森見さんは自分の本たちを愛していらっしゃるのだなと思った。
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