新釈 走れメロス 他四篇 の商品レビュー
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二度目の読了。 前回は感想を書いていなかった。今回、ちょっとずつ出張が解禁になってきて、その道中に読むとちょうどいいかなと。 さて、原作を知っているのは走れメロスだけ。それ以外は登場人物とかその程度のことしか知らない。そのため、理解が及ばない点がたくさんあるんだと思う。というか、それを知らないと回収されない伏線が山ほどあるんじゃないかという気がする。 それはそれで原作読まなきゃどうにもならないので、森見作品としてという点だが、やはり氏のすごいところはなんでもかんでも縦横無尽に彼の世界として侵食してしまう点だろう。走れメロスのくだらなさったらもう。 ただ、桜の森の満開の下だけは少し異色だったかもしれない。坂口安吾の桜の森の満開の下は全く読んだことないけど、坂口安吾の書く作品の色はなんとなくわかる。その上で森見作品を読むと、現代風のオマージュという印象が大きく、なんでもかんでも書き換えてしまうわけでもなく、その点が印象深い。 思惑通りではあるが、原作もちょっと読んでみようとは思う。 ---- 一度目の読了:2017/03/02 星3つ
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不朽の名作を現代版にアップデート。 とはいえ、そこはやはり森見登美彦。勉強以外の生きることが苦手な登場人物の哀愁漂う展開になぜかニヤニヤ。わたしの中で京都大学のイメージはもうこの人の作品で形作られています。でも知り合いの京大の人ってまあだいたいこんな感じなんだよな。
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小説のなかでも、その評価が大きく異なるであろう作品。 原作を知らないまま読んでも?な箇所がちらほらある青春小説としか思えない。 ただ、本作を書こうとした作者の思考はとても面白いと思う。
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森見さんの本は、ぜんぶ面白いです。 文章の表現方法や物語の切り取り方など、とても上手くて、本にグイグイ入っていけました。 ぜひぜひ読んでみて下さい。
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有名な作家さんの作品が森見ワールド化したら、こんなにも可笑しくなるのかと思い、楽しかったです。(褒めてます) 読んだことのない原作もあり、その原作の方も読んでみたくなりました。
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森見登美彦節全開!! 勝手に老獪なおじいさんだと思っていたので実はそこまで年配でないことを知って驚きでした。 原作きちんと読んでからの方が絶対面白かったろうの思うので、原作読んでみます。
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読み手が、自分ならばどうこの名作を書き直すか、どんな人物に置き換えられるか、どんな所が現代にも通じるか、、そんな読み方に耐え得る小説こそが「名作」である。まさにその通りと感じるほど、元の名作たちにものすごく想像力・創造力を掻き立てられたんだろうなぁというのが、本作。 名作全編を通...
読み手が、自分ならばどうこの名作を書き直すか、どんな人物に置き換えられるか、どんな所が現代にも通じるか、、そんな読み方に耐え得る小説こそが「名作」である。まさにその通りと感じるほど、元の名作たちにものすごく想像力・創造力を掻き立てられたんだろうなぁというのが、本作。 名作全編を通じて、森見登美彦ワールドが広がりつつ、作品ごとの核となる部分が新たな輝きと品格をもって提示される良作。
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森見先生の底力 こう言った新釈(焼き直し)ってスタイル、たまにあるけど、大抵面白くないよね。 これは面白かったです。 森見登美彦作品を読んだことがない方に入門編としてお勧めしたい一編。
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尊敬に値しないと思われるくだらない人物にも尊敬の念を抱く登場人物がいるのが印象に残った。 森見登美彦作品には、堕落した大学生が頻繁に登場するが、そんな大学生も人生哲学を持っていて、格好良く映る時もある。 小説の登場人物なかにも、その格好良さに惹かれるのか、そのくだらない人を尊敬...
尊敬に値しないと思われるくだらない人物にも尊敬の念を抱く登場人物がいるのが印象に残った。 森見登美彦作品には、堕落した大学生が頻繁に登場するが、そんな大学生も人生哲学を持っていて、格好良く映る時もある。 小説の登場人物なかにも、その格好良さに惹かれるのか、そのくだらない人を尊敬している者もいた。 例えば、小説家志望の男にある師がいて、その師に助言をもらうのだが、彼女はその行為が男の良さを奪うと考え、その行為を阻止しようとする話があった。 これはその男が師を尊敬するが故にそんな行為に走ってしまうのだろう。 さて、現実にも尊敬に値しない人を尊敬する人がいる。私もおそらく含まれる。 私が彼女に「この人は凄いんだ」と自慢することがあるのだが、彼女には響いていないことが多い。 おそらく、彼女にとっては私が尊敬する人物は尊敬に値しないのだろう。
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走れメロスと山月記は元ネタ知ってるし、ギャグ色強めでケタケタ笑って読めた。 他は雰囲気が違ってて、少し硬めで、元ネタも知らなかったけど面白く読めた。作者の他の作品のキャラとリンクしてるのも良かった。
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