世界音痴 の商品レビュー
なんかわかるなぁって思っている私は実は世界音痴なんでしょうか…。絶叫委員会に続いての本書でしたが、絶叫委員会の方が笑ったかな。 ほむほむの変な考え方がなんだか好きです。 コザクラインコの話は衝撃。
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にょっ記ほどのインパクトはなかったもののそこそこ楽しめました。 ジャムガリン、腹筋おかしくなるかってくらい笑いました。
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たんたんたん、と軽やかな足音の間に、踏み外したような滑稽でおかしな音が、時折混じる。芸人の又吉さんが歩くときに歩幅を間違えていたと言っていたが、まさにそんな感じ。世界音痴がなんともいえないくらいにポップで愛らしさまで感じた。
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これ、原稿書きながら泣いてたんじゃないかな…って心配になるぐらいの 切実さで書かれている文章たち。違う。どうしても本物になれない。そちら側に行けない。行きたい。目に涙を浮かべて そう訴えている“穂村クン”を よしよしってなだめながら、ギュッて抱きしめたいって思った女性は多いと思う...
これ、原稿書きながら泣いてたんじゃないかな…って心配になるぐらいの 切実さで書かれている文章たち。違う。どうしても本物になれない。そちら側に行けない。行きたい。目に涙を浮かべて そう訴えている“穂村クン”を よしよしってなだめながら、ギュッて抱きしめたいって思った女性は多いと思う。 わたしは読みながら、若き日の穂村さんの、今では多少中和されてしまったセンチメンタルを思っていました。エッセイとしては おそらく初めて出版されたこの本の、狂おしいほどのむき出し感。さすがにこれを今も維持していたら…読めてないだろうなと。苦しくて。 一目散に 好きな人に会いに行って、 「わたし、あなたの事全部知ってるけど、全然知らないの。でも、愛してる。大好きだよ。大切なの。要らないかも知れないけど、わたしの全部あげたいから、貰ってくれるかな。何でもするよ、あなたのためなら。」 とかって、ひたすら 愛してるってことを伝え続けたい。そんな気持ちになった。 センチメンタルな男の人って、わたしにとっては とても魅力的。
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愛すべき人間失格現代版みたいな本です。タイトルも素敵です。 穂村弘さんというダメ人間の日常が垣間見れるシュールで静かに笑えるエッセイです。 この人、何かが欠落しているんだろうなーとしみじみ思いながら読んでしまいます。
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本棚から本を引き抜いた瞬間おののく。 赤シャツの男が回転寿司やのカウンターからこちらを睨んでいるから。 ーこの男が『ほむほむ』なのか?そうなのか? とどきどきしながらそっと元の場所に戻す、という行為を繰り返すこと数回、いや数十回。 やっとレジにたどり着き、我が家の本棚に収まりまし...
本棚から本を引き抜いた瞬間おののく。 赤シャツの男が回転寿司やのカウンターからこちらを睨んでいるから。 ーこの男が『ほむほむ』なのか?そうなのか? とどきどきしながらそっと元の場所に戻す、という行為を繰り返すこと数回、いや数十回。 やっとレジにたどり着き、我が家の本棚に収まりました。 『世界音痴』とは言い得て妙。 回転寿司の輪廻に私も身を任せたい。
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ベッドで菓子パンを食べるとか、ホームランが怖くて野球観戦が落ち着かないとか、あまりに退廃的で自堕落?な生活をしている作者の今に至るまでの体験や意見を、歌を引用しながら書いたエッセイ。部分的に自分が納得できたりするのがあまりに悲しい。水に浮かんだ死体を「大五郎」と認識していた友人の...
ベッドで菓子パンを食べるとか、ホームランが怖くて野球観戦が落ち着かないとか、あまりに退廃的で自堕落?な生活をしている作者の今に至るまでの体験や意見を、歌を引用しながら書いたエッセイ。部分的に自分が納得できたりするのがあまりに悲しい。水に浮かんだ死体を「大五郎」と認識していた友人の話に吹いてしまった。
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穂村弘のちょっと古いエッセイ集。 自分と対象との絶妙な距離感、ナルシシズムの極みは、すでにこの頃からイッちゃってる。 基本的に短歌を生業にしているらしいが、この人だったら、純文学作品でも創作できると思うのに。 逆なんでしょうね短歌と小説とでは。頭の使い方というかベクトルが。 ...
穂村弘のちょっと古いエッセイ集。 自分と対象との絶妙な距離感、ナルシシズムの極みは、すでにこの頃からイッちゃってる。 基本的に短歌を生業にしているらしいが、この人だったら、純文学作品でも創作できると思うのに。 逆なんでしょうね短歌と小説とでは。頭の使い方というかベクトルが。 短歌はおそらく短い言葉のつながりで世界観を凝縮させる作業で、小説などの長編は言葉を拡散させて世界観を構築する。 書いてて意味わかんなくなってきたけど、まあそういうことです。
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ひとごととは思えないあるあるの連続。赤裸々と妄想とクールのバランス。そして俺はここまで酷くは無いという安心感。穂村弘。
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眼鏡が顔の一部と化しているタイプの男性は割と好きだ。 父が眼鏡をかけているせいか、眼鏡男子には親近感がある。いざとなったら眼鏡をヒョイっと取り上げてしまえば勝てる気もするし。 どこかズレた感性を持つ自身を自虐的に捉え、「世界音痴」と名付けるセンスは歌人として培われたものなのだろ...
眼鏡が顔の一部と化しているタイプの男性は割と好きだ。 父が眼鏡をかけているせいか、眼鏡男子には親近感がある。いざとなったら眼鏡をヒョイっと取り上げてしまえば勝てる気もするし。 どこかズレた感性を持つ自身を自虐的に捉え、「世界音痴」と名付けるセンスは歌人として培われたものなのだろう。 ベッドに寝転がり、胸の上で手を組み、チョコレートバーを咥えて過ごす穂村氏。腕を組んでいた恋人が雪に足を滑らせた時、咄嗟に手を離してしまう穂村氏。寝過ぎて頭を痛くして、バファリンを飲んでまた眠る穂村氏。 嗚呼だめな人だ…これはなかなか結婚しない(執筆当時37歳、未婚)のも頷ける。と思っていたらいつの間にか(43歳で)結婚されていた。なんだか悔しい。
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