世界音痴 の商品レビュー
友達の推しカプっぽい詩があったので紹介したら本ごと購入してくれて「まめ子ちゃんこんな素敵な世界に日常的に触れてるんだな」と言ってくれたのが嬉しかった。広がれ穂村弘の輪
Posted by
脳と体と心のバランスが取れたのはいつなんだろう。「自然さ」を身につけたのはいつなんだろう。(おそらく、ある程度は身についていると思う。) 自分のかわいさがそこまででもなくなったのはいつなんだろう。 どこかに境目があるんだろうけど、思い出せない。なんだか切ない。
Posted by
ほむほむの、現在のカタチに至るまでの原点に近い文章群。まだスタイルが未完成というか、それぞれに試行錯誤が垣間見られて楽しい。 最初の方は、よくもまあこんな数ページでまとめられる!と短い中に凝縮された穂村さん節に圧巻されたのだけど、読み進めていくとその短さが自分の読むリズムとして定...
ほむほむの、現在のカタチに至るまでの原点に近い文章群。まだスタイルが未完成というか、それぞれに試行錯誤が垣間見られて楽しい。 最初の方は、よくもまあこんな数ページでまとめられる!と短い中に凝縮された穂村さん節に圧巻されたのだけど、読み進めていくとその短さが自分の読むリズムとして定着する。すると、終盤で少し長めのストーリーが出てくるとちょっと拍子抜けするような感じがする。同じくして、基本優しくて気弱でどこか(いい意味で個性的に)ねじまがっているところがあるほむほむの言動の中に、突然の残酷さや豹変したように高揚しているのを感じることもあって、その時もまた拍子抜けする。こうしてところどころ"ひゅっ"とさせられながら読み進めてしまった本作。たのしかったな
Posted by
歌人穂村弘によるエッセイ集。タイトルの通りこの世界にいること、生きることについての色々なズレや違和感を持った音痴的人間としての日常エッセイ。現代詩はほとんど読まないのだけど流石に末尾の短歌が面白い。音痴というよりは個人的には他に出てくる末期的日本人という表現の方がしっくり来る感じ...
歌人穂村弘によるエッセイ集。タイトルの通りこの世界にいること、生きることについての色々なズレや違和感を持った音痴的人間としての日常エッセイ。現代詩はほとんど読まないのだけど流石に末尾の短歌が面白い。音痴というよりは個人的には他に出てくる末期的日本人という表現の方がしっくり来る感じがする。そしてしっくりくるその感覚は穂村弘本人にだけ感じるのではなく、自分自身の末期さであったり、この本を好んでしまう多くの同好の末期的日本人たちがいるであろうということに、面白みと悲しみがないまぜになったような感覚を覚える。
Posted by
作者の視点で描かれた世界や人間関係がとても面白くえがかれていた。 好きな人との楽しかった瞬間として、変わった苗字の表札を見つけて顔を見合わせた時、と描かれていて何故か涙が零れそうになった。
Posted by
なんだか心の深淵を覗いてしまった罪悪感と空しさ、それと同時に恥ずかしさや、やるせなさが時々訪れるなんとも言えない感情に襲われる。 どこまでが本当でどこまでが嘘が時々わからなくなるが、 不思議な言葉遊びで笑える場面もあった。 ジャムガリンの話とか特に。
Posted by
ワードセンスお化け 同じ世界を見てるはずなのに、穂村さんの見てる世界は違うバースのよう。 置き去りにされた眼鏡が砂浜で光の束をみている九月 とかもうたまらん。
Posted by
未経験なことが多い著者の穂村さんと比べて、私のリストの〇はもう少し増えるが、共感する部分の多さたるや。 「自然にできない」というのが最たるそれ。 自然にすることを意識すればするほど不自然になり、不自然さが露呈するのは嫌だから結果的に何もしないを選択する。 不自然さはやめたくても...
未経験なことが多い著者の穂村さんと比べて、私のリストの〇はもう少し増えるが、共感する部分の多さたるや。 「自然にできない」というのが最たるそれ。 自然にすることを意識すればするほど不自然になり、不自然さが露呈するのは嫌だから結果的に何もしないを選択する。 不自然さはやめたくてもやめられない。過剰すぎる自意識を適度なところで落ち着かせるのは、もはや自分らしくなくなる気がするくらい。 「自分可愛さを極限まで突き詰める」という言葉にすごくしっくりきてしまった。
Posted by
読めば読むほどに穂村さんのことが気になってしまう。"独身、39歳、ひとりっこ、親と同居、総務課長代理"という肩書きからして面白い。飲み会が苦手な話はめちゃくちゃ共感した。自分の情けない部分を曝け出しているのだけど、多くの人が魅了されるのは独特の感性や表現力の高...
読めば読むほどに穂村さんのことが気になってしまう。"独身、39歳、ひとりっこ、親と同居、総務課長代理"という肩書きからして面白い。飲み会が苦手な話はめちゃくちゃ共感した。自分の情けない部分を曝け出しているのだけど、多くの人が魅了されるのは独特の感性や表現力の高さなんだろうな。 今は60代になられているけど、どんなことを考えているのか、最新のエッセイを絶対に読みたい。
Posted by
世界音痴って私のこと!? 本書のタイトルに惹かれて、購読。 世界音痴あるあるに共感しながら 時に著者の感性の鋭さに感嘆して どこまでも読んでいたいと思う心地よいエッセイ。 同じ世界音痴仲間なのに 穂村さんの才能が羨ましい。 めちゃくちゃ好きな作品でした
Posted by