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犬の力(上) の商品レビュー

4

90件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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  5. 1つ

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2010/01/24

プロローグでまず惹きつけられた。これほど残酷でわかりやすい処刑シーンは見たことがない。血の臭いが染み込んだ冒頭に圧倒される。 そして焼き付けられるラテンアメリカの裏の顔。麻薬、人身、情報、良心、いろんなものが売買され、濁った底なし沼に消えていく。国境という財産を麻薬商人に貸与した...

プロローグでまず惹きつけられた。これほど残酷でわかりやすい処刑シーンは見たことがない。血の臭いが染み込んだ冒頭に圧倒される。 そして焼き付けられるラテンアメリカの裏の顔。麻薬、人身、情報、良心、いろんなものが売買され、濁った底なし沼に消えていく。国境という財産を麻薬商人に貸与した国家の現実を考えると、それだけで絶望的な気持ちになる。 これらの複雑で混沌とした思いは、怒りが丸ごと呑み込んでしまう。誰が憎いのか、何に対しての怒りなのか、物語が展開するほどにわからなくなり、ただ怒りだけが蓄積される。 エルロイが絶賛するのも無理はない。あらゆる犯罪の要素をごった煮した地獄絵図。作中から発せられる狂気のエネルギーはとどまることを知らず、策略と裏切りの連鎖に鳥肌がたち、暴力シーンに鮮やかさを感じるまでにハマってしまった。稀代のストーリー・テラーの手腕に脱帽。 これだけのボリュームでありながら、どのシーンからも目を逸らすことができない。先が気になりもどかしくページを繰る一方で、読み終わりたくない気持ちが徐々に大きくなる複雑な読書時間だった。『ゴッド・ファーザー』の重厚さと『スカーフェイス』の非情さを併せ持つ、犯罪小説の傑作。

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2010/01/14

凄惨なシーンが、とか時代背景を把握するのが、というよりも、とにかく登場人物が多くて大変。でも、とにかく先が知りたくて夢中で読んでしまった。 2010.01.11-11

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2010/01/04

暴力的でいて繊細な生き様を見せる登場人物の感傷や怒りには問答無用でページを捲らせる力があった。最後まで目が離せない圧巻の物語でした。

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2010/01/04

おもしろいけれど、なかなか進まない。銃とドラッグと暴力がいっぱい、だけど今のところ本を置く気にはなれない。下巻が楽しみ。

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2009/11/17

いわゆる暗黒小説。ウィンズロウ著作は初めてだがあのエルロイを彷彿させる。この巻のラストは壮絶。今後如何なる展開になるのか。この著作は麻薬にまつわる米、南米の実話が元になっているのだろうか。 いや「ストリート・キッズ」は読んでいた。作風が少々異なる気がする。

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2009/10/28

最初のうちは、何なんだろうかと読む気があまりしなかったですが、読み進めていくうちに面白くなってきます。 ちょっと我慢がいる小説かもしれません

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2009/10/16

今度こそ!あの驚きを再び! って思ってるんだけど……。 ストリート・キッズを超える作品にはまだ出会えないな~

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2009/10/10

(日記に書いた文章から一部抜粋) もうこれはあれだ。今年一番と言ってしまってもいいんじゃないか。これ以上の本にそう簡単に出会うと思えない。 主人公はアート・ケラーというDEA麻薬捜査官。彼が三十年にわたり麻薬組織と戦い続ける物語だ。この主人公がカッコイイ。ウィンズロウの代表作...

(日記に書いた文章から一部抜粋) もうこれはあれだ。今年一番と言ってしまってもいいんじゃないか。これ以上の本にそう簡単に出会うと思えない。 主人公はアート・ケラーというDEA麻薬捜査官。彼が三十年にわたり麻薬組織と戦い続ける物語だ。この主人公がカッコイイ。ウィンズロウの代表作『ストリートキッズ』のニール・ケアリーと同じく、騙されても騙されても立ち上がり諦めずに進んでいく。どんな泥水の中に浸かっても汚れない、いや汚れてもどんなにボロボロになっても立ち上がる高潔さを持った主人公。いやあカッコよさが半端じゃないよ。ニールは子供から大人になるまでだったけど、アートは二十代前半からの30年間。一番カッコイイ時代を格好良く描いている。あと2人のサブ主人公も、敵側の登場人物も全員キャラが立っていてそれぞれの言動に手に汗握る。特にフアン・バラータ司教が無茶苦茶カッコイイ。

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2009/10/13

買ったのはひと月も前だと言うのに、まだ四分の一も読めていない。 表紙デザインと題名の合わせ技に惹かれて購入したが、なかなか… 現時点でも、期待は裏切られないだろうという予感がしている。 印象はハードボイルド・サスペンス? 今日中に読み終えてしまおうと思うので、感想は後ほど。 ...

買ったのはひと月も前だと言うのに、まだ四分の一も読めていない。 表紙デザインと題名の合わせ技に惹かれて購入したが、なかなか… 現時点でも、期待は裏切られないだろうという予感がしている。 印象はハードボイルド・サスペンス? 今日中に読み終えてしまおうと思うので、感想は後ほど。 (10/13) 読了。下巻は今から。

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2011/08/06

南米を舞台に30年に渡る麻薬戦争を描いた一品。 帯の「腐敗と裏切りと復讐のサーガ」という煽り文句に嘘偽りナシ。 苦手な現在形の文章多用なのに。苦手なドンパチ系のハードボイルドなのに。馴染のない南米が舞台なのに。何でこんなに面白いの!? 下巻も期待。

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