犬の力(上) の商品レビュー
ルポ?
麻薬にまつわる小説ですが、正直リアル過ぎて思わずルポなの?と思ってしまいます。
それにしても登場人物が多すぎて、何度も何度も読み返して探さないと誰なのかわかりません。さらに上の名前、下の名前、あだ名で呼び分けるので訳が分からない…。
訳者の表現が独特で...
麻薬にまつわる小説ですが、正直リアル過ぎて思わずルポなの?と思ってしまいます。
それにしても登場人物が多すぎて、何度も何度も読み返して探さないと誰なのかわかりません。さらに上の名前、下の名前、あだ名で呼び分けるので訳が分からない…。
訳者の表現が独特で、場面場面がぶつ切りの現在形で展開されます。ディーヴァーのようなドキドキハラハラ感はないのですが、無味乾燥的な一行一行が高速の場面をコマ送りにしてくれます。
拷問と殺人が多すぎて、映像でもないのに正直途中気分が悪くなりました…。メンタル弱い方は読まないほうが良いかも…。
崩撃雲身双虎掌
行間から溢れ出るというか、何ともの知れん熱量を感じながら読了。麻薬をテーマにしたエンタメ(映画もドラマも小説も)は面白いのが多いけど、これもその一つでした。おすすめです。
Posted by
ちょっと悪趣味かもしれないけどメキシコ旅行に持って行った、ラテンアメリカの麻薬戦争を巡る物語。 不屈の麻薬捜査官、麻薬カルテルのドンである”叔父貴”、その甥のバレーラ兄弟、高級娼婦のノーラ、殺し屋カランの運命が交錯し始めてから、加速度的に面白くなってくる。
Posted by
上下一括感想 下巻にて 必ず面白い保証印〈ドン・ウインズロウ&東江一紀〉 その圧倒的な物語、ノワールの大河をゆく。 最初は登場人物を整理することがちょっと大変だけど、やがてそんなことも些細なこととなる。 下巻へ……。
Posted by
ドン・ウィンズロウ作品にはこの作品からハマった。 30年に及ぶ麻薬戦争を描く長編。序盤に出てきた魅力的な登場人物が、後半になる程絡み合っていきどんどん面白くなっていく。 映像化したらこのシーン最高だろうなって描写がいくつもあって、HBOかNetflixかAppleTV+あた...
ドン・ウィンズロウ作品にはこの作品からハマった。 30年に及ぶ麻薬戦争を描く長編。序盤に出てきた魅力的な登場人物が、後半になる程絡み合っていきどんどん面白くなっていく。 映像化したらこのシーン最高だろうなって描写がいくつもあって、HBOかNetflixかAppleTV+あたりでドラマシリーズとしてなんとか作って欲しい。 この作者絶対映画好きでしょっていうのがひしひしと伝わってくるのも嬉しい。
Posted by
もっすごい腹たつわ〜 たまにちらほら見かけてたんですが、今回は上下巻ともにけっこうひどいことになってました 落書きが!! 図書館の本に落書きする奴まっっっっっっぢで信じられない 控えめに言って吐き気します 何なんでしょうね 誤字にこれみよがしに○してみたり、久しぶりに出て...
もっすごい腹たつわ〜 たまにちらほら見かけてたんですが、今回は上下巻ともにけっこうひどいことになってました 落書きが!! 図書館の本に落書きする奴まっっっっっっぢで信じられない 控えめに言って吐き気します 何なんでしょうね 誤字にこれみよがしに○してみたり、久しぶりに出てきた名前にチェックいれたり、重要なところに線引いたり、括弧でくくったり なんでそんなことするのかなぁ? 図書館の本ですよ(寄贈とかでもない) だいたいなんで鉛筆持って(図書館の)本を読むのかな? 本当に許せない 何か落書きした人3ヶ月資格停止とか罰則もうけてほしいわ〜 そういうのってきっと小さい頃益子のおばちゃんに出会ってないのが原因だと思うんですよね 自分と益子のおばちゃんとの出会いは小学校4年生のときでした… 同じ市内ですが引っ越しをして市立図書館が通学路の途中になってからほぼ毎日学校帰りに寄ってたんですね 学校の図書館の児童書には既に満足出来なくなってたってのもあるんですが 一番大きな理由はそこに司書として益子のおばちゃんいたからなんです(同級生のお母さんでもあった) 益子のおばちゃんは本をたくさん読むとめちゃめちゃ褒めてくれたんですよね あと益子のおばちゃんが薦めてくれた本は凄いちょうど良かったんです難易度的にも 当時益子のおばちゃんの薦めで読書ノートをつけててちょっとした感想文とかも物凄い褒めてくれたしこれ読んだら次はこれいいよとか、これが気に入ったんならこっちはどう?とかね 物凄い優しくて、とにかくもう褒めまくってくれた人だったんですが図書館で騒ぐとわりとしっかり目に怒られたし、図書館の本を大切に扱わないような子はまじ出禁になりました(ちゃんと反省すれば許してくれる) 益子塾の門下生はおばちゃんに怒られながらそして褒められながら図書館のマナー、社会のマナーを身に付けていったような気がするんです 図書館の本に落書きする人はきっと人生において益子のおばちゃんに出会ってない人なんだろうと思う 思うけど…そんなん言い訳になるかぁ! とりあえず謝れ 益子のおばちゃんに謝れ ちゃんと反省すれば益子のおばちゃんは笑って許してくれますよ! わしは許さんけどな!w またもや内容に一切触れずに下巻へGo!
Posted by
210813_犬の力 タイトルは旧約聖書の一節からで、邪悪なもの、人の心にある凶暴性の象徴として使われる。 巨大マーケットのアメリカに麻薬を供給するメキシコの麻薬マフィアがある。アメリカには麻薬を取り締まる複数の政府組織があり、そのうちの一つDEA(麻薬取締局)の一員である...
210813_犬の力 タイトルは旧約聖書の一節からで、邪悪なもの、人の心にある凶暴性の象徴として使われる。 巨大マーケットのアメリカに麻薬を供給するメキシコの麻薬マフィアがある。アメリカには麻薬を取り締まる複数の政府組織があり、そのうちの一つDEA(麻薬取締局)の一員である主人公アート・ケラーと麻薬マフィアの暗闘が描かれている。 上巻だけでも十分読み応えのある小説だが、物語は麻薬取引だけでなく中南米の共産化阻止を謀る国家謀略も共調し展開する。マフィアとの契り、裏切り、組織の論理と個人の信念、もろもろが複雑に絡み、物語を広げていくが、犬の力・暴力に収斂していく。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「わたしの魂を剣から、わたしの愛を犬の力から、解き放ってください。(詩編22章20節)」で始まる、麻薬捜査官とメキシコの麻薬カルテルの1975年から30年にわたる戦争の物語。 『犬の力』とは、「いたぶる悪の象徴」「悪に立ち向かう武器としての悪」そして「怒り」とのこと。 約半世紀前になるのでしょうか?興味がなかったとは言え、凄い世界が中南米に在ったんだと驚愕させられる。”生きる”ために、そこまでやる世界。そして、その力の源になっている「犬の力」。「日本人の平和ボケ」とは言わないけれど、言葉を失う。欲望は、怒りは、と。 冒頭で、村の住人すべてが惨殺されている現場にいるアート。村の一人が、麻薬組織を裏切った結果の事件。この”一人の行為”が組織の”全員”の報復になる。が、全編で何度も何度も繰り返し行われる。プロットの展開が速いこと。登場人物が個性的で、感情移入の対象かどうかは別として、どんどん引き込まれてゆく。また、メキシコ、コロンビア、USAと展開が早く、時間を忘れます。(後編へ) 気になったフレーズは以下: ★ついでの教訓を得た。YOYO。自分の道は自分で拓け。 ★ボクシングの心得があればおわかりのように、いきなりノックアウトを狙うわけにはいかない。相手にも手を出せ、ボディブローでスタミナを奪って、足が止まったところを仕留めにかかる。 ★われわれはチームだぞ。チーム(TEAM)には私(I)の字はない。勝利(WIN)にはちゃんと私(I)が入っているよ。 ★有利な選択肢などないことを悟った罪人が、せめて不利の少ない方をと思い悩んでいるんだ ★恐怖と後ろめたさと、それに――爽快感。心強さ ★王様はよその王様を暗殺するような作戦を認可したりしないものさ
Posted by
2021年2月6日読了。 誰かの書評で「The Border」を読み、面白そうと思い積読リストに入れておいた。 チラッと調べると、この小説から始まるシリーズと知り、「なら最初から読むべきでは」と考え直し、挑戦。上下巻とも500ページ前後の長編。 DEAの捜査官アート・ケラーが...
2021年2月6日読了。 誰かの書評で「The Border」を読み、面白そうと思い積読リストに入れておいた。 チラッと調べると、この小説から始まるシリーズと知り、「なら最初から読むべきでは」と考え直し、挑戦。上下巻とも500ページ前後の長編。 DEAの捜査官アート・ケラーが主役。元CIAということで、DEAでは煙たがられながらメキシコに赴任する。 メキシコを中心とする中米、サンディエゴ、ニューヨークが舞台となるDEAと麻薬カルテル、マフィアの物語。 登場人物は多いが、何人か押さえておけば読み進められる。 これより、下巻。
Posted by
先日現役の大臣が麻薬組織のトップだったというニュースのあったメキシコの麻薬カルテルとアメリカのギャングや捜査官の話。登場人物が多くて名前をなかなか覚えられないけど分量といい時代の流れといいまさに大河ドラマのような重く止まることのない流れが読み進めさせる。下巻が楽しみ。
Posted by