赤い指 の商品レビュー
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⭐️3.8 最初から犯人が息子の直巳だと分かっているけど、他に真犯人がいるんじゃないかと疑ってた。 息子をどう育てたらあんな屑になるのか、もっと知りたかったし妻の八重子も息子を甘やかし過ぎてイライラ。 認知症だと思ってた母が実は認知症のフリをしていた。その理由が亡くなった旦那さんと住んだこの家から離れたくなかったからフリをしていたらしいがそんなずっと認知症のフリなんて出来るかなぁ。忍耐力が凄い。 母親は呆けてないから事件の真相を知ってて、息子夫婦に犯人に仕立てあげられどれほど辛かったんだろう。妹さんも気の毒だったな。 加賀さんの洞察力も流石だったり父親と向き合うシーンは感動した。
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殺人のトリックそのものよりも、心情的な部分が多く書かれている感じでした。また、それに関連した殺人とは関係ないトリックもあり、大変面白かった。
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流石としか言えない。 加賀シリーズの中でも特にこの作品は、すごく感動した。 加賀の鋭い洞察力には、感激したし〝赤い指〟が最後にどうなったのか…再度読んでも必ず感動する作品だと思った。
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加賀恭一郎シリーズ第7弾。今回は息子が起こした犯罪を認知症(?)の母親に被せようとする家族の視点と従兄弟である加賀恭一郎とコンビを組むことになった松宮刑事の視点で書かれる。この作品の前に書かれた「容疑者xの献身」が重厚で緻密な犯罪計画を立てた天才の犯罪と比べると、浅はかでみっともないが、現実で起こりそうな犯罪という点で色々と考えさせられた。それにしても昭夫は当然屑だけど、妻の八重子と息子の直巳(特に八重子)は終始イライラさせられる程の屑っぷりを見せつけたし、現実で絶対に関わりたくないタイプの人間性だった。それでもモヤモヤを抱えるなかで明かされる意外な真相と、加賀が自分自身の家族の問題と向き合えていたシーンはよかった。
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認知症の母親に罪を被せるのは予想できたけど、真相は思っていない方向にあって驚いた。 八重子の無責任ぶりクズっぷりにはイライラしたし、無責任な母親からは無責任な息子が育つということなんだなと思った。でも昭夫にもかなり問題はあったと思う。
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私の母は認知症で現在施設に入っています。父が他界して数ヶ月後に認知症を発症しました。父の死のショックが癒えぬ中、母の症状が出たので、ダブルパンチを食らった感覚です。父の死をどういう形で妻である母は受け入れたのか、もしくは上手く受け入れることが出来なかった結果、精神的ショックから認...
私の母は認知症で現在施設に入っています。父が他界して数ヶ月後に認知症を発症しました。父の死のショックが癒えぬ中、母の症状が出たので、ダブルパンチを食らった感覚です。父の死をどういう形で妻である母は受け入れたのか、もしくは上手く受け入れることが出来なかった結果、精神的ショックから認知症を患ったのかはわかりません。ただ、長年連れ添ったパートナーの死は当人にしかわからない辛く深い傷となるのだと自身の親を見て感じていました。 本作、何か私のその当時の父母への思いを蘇らすような、何か身近な印象を与える作品でした。殺人事件自体に身近な印象はありません。あと、たまたま前原昭夫と私は同い年。 親子の関係性、子育て、認知症、介護といった社会的問題を、加賀親子の関係性も交えて問う作品内容であると感じました。300ページと短い中で、無駄なくそのメッセージ性が凝縮されていると思いました。 加賀恭一郎シリーズがとても好きです。この後も読み漁っていきます。
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祖母に濡れ衣を着せるという展開は何となく予想していたけど、ラストの持っていき方は意外だった。親が認知症になる可能性なんて誰にでもあるけど、いざ自分の親がそうなった時のことをあまり考えたことないなと思った。
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加賀恭一郎シリーズの第七作『赤い指』。 個人的には、これまでの加賀恭一郎シリーズで最も面白かった。 過ちを犯し続ける崩壊した家族と並行し、加賀恭一郎と実父との関係が描かれる。 事件のクライマックスに加賀恭一郎が見せる追い込みはこれまでのものとは比較にならないくらいに厳しく、そして...
加賀恭一郎シリーズの第七作『赤い指』。 個人的には、これまでの加賀恭一郎シリーズで最も面白かった。 過ちを犯し続ける崩壊した家族と並行し、加賀恭一郎と実父との関係が描かれる。 事件のクライマックスに加賀恭一郎が見せる追い込みはこれまでのものとは比較にならないくらいに厳しく、そして熱かった。 読んでいるこちらが追い込まれているような気持ちになった。
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加賀恭一郎シリーズで初めて読んだストーリーでした。ミステリーを読んだのも、こちらが初めてでした。 加賀恭一郎の人間らしい面が、シリーズを読んでいくにつれ、徐々に見えてくるようになりました。 「赤い指」では、家族がテーマのミステリー。「家族」には加賀も思うところがあった様子。捜査で...
加賀恭一郎シリーズで初めて読んだストーリーでした。ミステリーを読んだのも、こちらが初めてでした。 加賀恭一郎の人間らしい面が、シリーズを読んでいくにつれ、徐々に見えてくるようになりました。 「赤い指」では、家族がテーマのミステリー。「家族」には加賀も思うところがあった様子。捜査で浮かび上がった一家。加賀の思い入れも感じた推理は、絡まりあった思いを解いていきます。救いがあるなら、悲しい一家にどうか絆をもう一度と、願わずにはいられませんでした。 加賀の父との過去からの確執も、気になるところでした
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重い。家族とは何か。 前半読むのが辛かったけど、 後半良かった。 総じて重いけど深い。 とてつもなく両親に ありがとうを伝えたくなった。
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