赤い指 の商品レビュー
宮部みゆきの火車を読んだあとのような読後感。事件は単純だが、とても重たいテーマを扱っていると思う。高齢化社会が招いた状況という側面はあるだろうが、それ以上に家族とは、と考えてしまう作品。[2009/08/18]
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少女の遺体が住宅街で発見された。操作上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」。刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は? 家族のあり方を問う直木賞受賞後第一作...
少女の遺体が住宅街で発見された。操作上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」。刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は? 家族のあり方を問う直木賞受賞後第一作。 解説・なし
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2009/8/12 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2015/6/25〜6/30 加賀恭一郎シリーズ。この時期の東野さんは、トリック云々よりも、犯罪に関わる人間の心理描写に重点を置いている。本作品も犯人は最初から分かっているが、その隠蔽に苦心する人間の葛藤を描く。最後に来て幾つもの伏線がはりめぐらされていたことに気づかされる。お見事! 加賀のブライベートないちめんも描かれていて興味深い。
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