1,800円以上の注文で送料無料

赤い指 の商品レビュー

3.9

1113件のお客様レビュー

  1. 5つ

    258

  2. 4つ

    453

  3. 3つ

    266

  4. 2つ

    47

  5. 1つ

    13

レビューを投稿

2024/08/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

加賀恭一郎シリーズ7 事件は最悪な内容で吐き気がした。 前原親子最低。 昭夫の逃げ癖がそっくりそのまま息子に遺伝してる 母親の八重子もとんでもない馬鹿親 最低な内容だけども、最後の加賀親子の章で読後は思いの外よかったです!

Posted byブクログ

2024/08/21

加賀恭一郎シリーズ第七作。住宅街にある公園のトイレで女の子の遺体が発見される。事件に関わっている前原一家の隠蔽工作により、捜査は誤った方向へ導かれそうになるが、加賀は現場に残された僅かな痕跡や、関係者から発されるメッセージを見逃さない。「この家には、隠されている真実がある。それは...

加賀恭一郎シリーズ第七作。住宅街にある公園のトイレで女の子の遺体が発見される。事件に関わっている前原一家の隠蔽工作により、捜査は誤った方向へ導かれそうになるが、加賀は現場に残された僅かな痕跡や、関係者から発されるメッセージを見逃さない。「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない。」こう松宮に告げ、加賀は前原一家と真っ正面から向き合い真相を明らかにする。隠されていた真実は想像を絶するものであり、原因をつくった家族の関係性がとても虚しく感じた。見たくないものから目を背け続けた結果が招いた事態なのだと。 また、この物語の中では加賀恭一郎の父、隆正が亡くなるまでの様子も描かれる。父に対して素っ気なく感じた恭一郎の態度の理由も、将棋で繋がりも、親子の愛のかたちだと感じた。

Posted byブクログ

2024/08/10

保身のために息子の殺人を隠蔽する、 全く自分にはわからない設定だけど、 面白くてどんどん読み進めた。 嘘を嘘で固めていく、 それを全部加賀が解決する話。

Posted byブクログ

2024/08/10

重厚で読み応えのある良い本だった。 物語の前半は事件を起こす家族についての説明が中心だが、いや~な感じの家族の描写が鋭く、流石は東野圭吾だと思った。その嫌さも、悪意を持った圧倒的な悪者というわけでもない。それぞれがお互いのことを考えず、いつも自分との違いにイラついている。そんな人...

重厚で読み応えのある良い本だった。 物語の前半は事件を起こす家族についての説明が中心だが、いや~な感じの家族の描写が鋭く、流石は東野圭吾だと思った。その嫌さも、悪意を持った圧倒的な悪者というわけでもない。それぞれがお互いのことを考えず、いつも自分との違いにイラついている。そんな人との関係性における嫌な感じ、が描写され、読んでいて少し疲れてしまうところもあった。これは単純に好みの話で、いわゆるイヤミスが好きな方などには悪くないものだと思う。 中盤にかけて、加賀恭一郎による事件解決パートが訪れるが、やはりここが爽快である。さすがの洞察力と推理力だ。 個人的には最大のトリックと思われる部分には、完全に腑に落ちきれたわけではないが、読後感はかなり良い部類の本だった。特に最後のページが相当よかった。事件解決における重要な観点と、加賀恭一郎のパーソナルな出来事が最後にきれいに重なり、圧倒的なカタルシスをもたらしてくれた。 完璧な存在に見える加賀恭一郎にも、自分の人生の中で、まだ解釈しきれていない、受け止めきれてないことがありながらも、そこからも目を逸らさず、事件の解決を通じて、自分の人生にも向き合っているようだった。 一読の価値がある良作だった。

Posted byブクログ

2024/08/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読みやすい文体と、緊迫感とスピード感のある展開。ページをめくる手が止まらず一気に読み終わった。 推理よりも、親子間の絆や愛情に訴えかける描写に焦点をあてている。 現代日本でも、似た問題を抱えた家庭は多いと思う。加賀の「平凡な家庭など一つもない。外からだと平穏に見えても、みんな色々と抱えている」という台詞が印象的。 リアルな人物描写とは裏腹に、同じ家に住みながら認知症を隠し続けたというところが非現実的と感じた。

Posted byブクログ

2024/07/29

安定の読みやすさですね♪ ミステリー目線だけでは物足りなさはあるけれど、人間の思い込みや自分勝手な醜い部分...なんだか胸がチクってなる大切なことを教えて貰った気がします。

Posted byブクログ

2024/07/28

分かりやすくシンプルな展開で続きが気になりどんどん読み進めていけたが、最後にどんな驚きの展開があるのか期待し過ぎてしまった。

Posted byブクログ

2024/07/26

 本書が上梓されたのは、2006年7月で、その一年前『容疑者Ⅹの献身』(ガリレオシリーズ)で直木賞を受賞しました。 『赤い指』と賞作品で同時期に共通する作風なんですね。小説の冒頭部分に犯人が登場して物語が展開していくところです。  現実には容疑者の自白の有無に関わらず状況証拠が...

 本書が上梓されたのは、2006年7月で、その一年前『容疑者Ⅹの献身』(ガリレオシリーズ)で直木賞を受賞しました。 『赤い指』と賞作品で同時期に共通する作風なんですね。小説の冒頭部分に犯人が登場して物語が展開していくところです。  現実には容疑者の自白の有無に関わらず状況証拠が合致していれば、警察は調書を書き、検察が起訴すれば裁判が出来ます。ただし、それが果たして真相解明に至るかどうかは不明です。『赤い指』では、刑事として真相は最後まで分からないと述べた上で、善悪を良心に委ね自供まで追い込む心理的手法は秀逸だと思いました。  恭一郎は、父親・加賀隆正との確執があったのですね。その点において、父を許せていたのか、僕の中では解釈できていません。  今回読んだ作中に、看護師金森登紀子が登場人物の中にいたのには驚きました。 加賀恭一郎シリーズの最新刊『あなたが誰かを殺した』(2023年)にも登場していたからです。初登場は『赤い指』で、名脇役の看護師さんですね。  加賀刑事の父は、胆嚢と肝臓癌により入院先で亡くなりました。登紀子は「これを握っておられました」と言い、加賀が「桂馬か」と将棋の駒について呟くシーンが印象的でした。  本書に答えを書いていますが、僕なりの意訳は、以下の通りです。 対局の序盤で桂馬は活躍しない。将棋の格言で「桂の王手は合駒きかず 桂の高跳び歩の餌食 桂は控えて打て!」があります。これはお父さんのダイイングメッセージかな? 興味深いですね、読書は楽しい。

Posted byブクログ

2024/07/22

天才東野圭吾を再確認しました。大まかな予想はできても、ここまで深いストーリーがあったとは。。。 そして私みたいな読書に慣れてない人間でも相変わらず読みやすいです。

Posted byブクログ

2024/07/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

加賀シリーズ。 とにかく前原夫婦が腹立たしくて、イライラしながら読み進めた。 特に母親! 最後の怒涛の展開が切なすぎて、色々しんみり考えてしまった。

Posted byブクログ