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夏への扉 新訳版 の商品レビュー

3.9

192件のお客様レビュー

  1. 5つ

    51

  2. 4つ

    66

  3. 3つ

    44

  4. 2つ

    8

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2022/01/19

あまりにも有名な作品だけれど、読むのは初めて。1957年の作品。1970年という当時の近未来が舞台のタイムトラベルもの。そして猫好きも有名な話らしい。 主人公が愛猫の去勢を提案されて、論外だと一蹴することには時代を感じたが、現代でも、雄猫の去勢に激しい抵抗を感じる男性は少なくない...

あまりにも有名な作品だけれど、読むのは初めて。1957年の作品。1970年という当時の近未来が舞台のタイムトラベルもの。そして猫好きも有名な話らしい。 主人公が愛猫の去勢を提案されて、論外だと一蹴することには時代を感じたが、現代でも、雄猫の去勢に激しい抵抗を感じる男性は少なくないようだ。 主人公が開発しているのが家事ロボットという点も時代を感じる。 まだ読み始めたばかりなのでここまで。 読み終わったので追加。 ロマンティックな話、と特に日本で不動の人気、と聞いたのだけれど。 親友と恋人に裏切られた主人公、と認識していたのだけれど、親友は悪女にたぶらかされて主人公を裏切った、といった感じ。ベルひとりをひたすら悪役にする作者は女嫌いなのかな? 仕上げは自分を慕ってくれる幼女、最終的に成人してはいるけれど、とゴールイン。 知恵が回る大人の女は願い下げ、素直で無条件に尊敬してくれる少女と結ばれたい、ってこと? うーむ。 なんか素直に祝ってあげられない結末だ。 少女の後見人としての立場なら良かったのに。 独身男と百戦錬磨の雄猫、そして庇護される少女、いずれは彼女にふさわしい王子様を見つけてあげる、みたいな。 自分で名乗りを上げるな30男。 素直な感想でなくてごめんね。 この話は十代の頃に読むべきだったのよね。 こちらもすっかりふてぶてしい大人になって素直な感想が持てなくなってしまったわ。 ところで私もネコスキーです。現代の感覚では飼い猫は避妊去勢完全室内飼いが普通(我が家もそう)でそれを当然と思っているけれど、少し前まではそうでもなかったし、屋内外を自由に闊歩していたのね。その点に少し羨ましい気もするが、そうしたらそうしたで猫が無事帰宅するか心配で心配で落ち着かないと思う。またまた本とは関係ないことばかりごめんなさいよ。  

Posted byブクログ

2021/11/23
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1991/01/27 友人と恋人に裏切られた主人公は冷凍睡眠で30年後に目を覚まして。 お話はSFなんだけど、主人公が身近にいる感じだし、ピートも生き生きとしてる。 「ぼくはかつて共同で事業をした、そしてものの見事に騙された。がーなんどひとに騙されようとも、なんど痛い目をみようとも、結局は人間を信用しなければなんにもできないではないか。全く人間を信用しないでなにかをやるとすれば、山の中の洞窟にでも住んで、眠る時にも片目をあけていなければならなくなる。いずれにしろ、絶対安全な方法などというものはないのだ。ただ生きているそのこと自体、生命の危機につねにさらされているではないか。そして最後には,例外ない死が待っているのだ」 そんな考えの彼には、幸せになってほしい!と読み進めるとせつに思えてくる。 読後は一言、爽快!

Posted byブクログ

2021/10/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ゴールドスリープとタイムマシンの合わせ技。 現在までの数々のタイムトラベルものを摂取したあとでは、このSF古典は筋書きが単純で、人物の奥行きが浅く、もの足りなく思えるかもしれない。しかも年の差恋愛ときたもんだ。 しかしこれが1956年作だと聞いた日には。そりゃ米国は原爆もつくれば月への有人宇宙飛行もできますわ。 青春小説のような爽やかさが後に残る快作。主人公はエンジニアでもともと頭がいいが未来での人脈に恵まれることや経済情勢に精通することで、恋人らに裏切られた過去を変えていく。覚醒後がややご都合展開ではあるのだが、この手のタイムリープや異世界転生やらにありがちな自己本位な不愉快さがない。ダンがまず女の子の身の上を案じる善意の人間であるからなのだろう。たしかに、これは読み継がれるべき一冊だ。

Posted byブクログ

2021/09/12
  • ネタバレ

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大切なものをぎゅっと握りしめて。 恋人と親友に裏切られ、仕事を失い、発明も奪われた。30年のコールドスリープから目覚めたダニエルは、失ったものを取り戻そうと動き出す。最愛のリッキーが幸せでいるか、それがダニエルの気がかりだった。 日本の夏ではなくきっとカラッと乾いた大陸の夏。猫の話かと思っていたが(確かに猫はかわいいが)タイムトリップもの。30年経った2000年の描写は、今の2021年からみるとやや微笑ましいが、30年経つと技術も変わるのは道理。時間を行き来して奪われたものを取り返す主人公に、いつしか自分も乗っかって一緒に冒険している。 猫のピートが探す夏への扉。その扉は、きっとどこかにある。タイムトリップしても変わらない、大切なものを守るための勇気で開く。

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2021/09/08

『タイムトラベルで取り戻す、猫とやり直しの人生』 新製品開発に打ち込む主人公が仲間に裏切られ会社を追われる。低体温睡眠とタイムマシーンを駆使し、自身の人生を取り戻そうと奔走する。夏への扉は開かれるのか?夏も終わりそうですが、爽やかな気分で『夏への扉』を読了しました。

Posted byブクログ

2021/08/21

古典であることを知らずに読み始めた。 表紙から受ける印象とあまりに違って、 何だろうこの本は、まあ読んでみようと読み進め、 気付いたら次の展開が気になっていた。 これが読み継がれる本の力か…と思いつつ、 閉じてしまうとあまりぴんとこなかった。 リッキーの回想による祖母の言葉は素...

古典であることを知らずに読み始めた。 表紙から受ける印象とあまりに違って、 何だろうこの本は、まあ読んでみようと読み進め、 気付いたら次の展開が気になっていた。 これが読み継がれる本の力か…と思いつつ、 閉じてしまうとあまりぴんとこなかった。 リッキーの回想による祖母の言葉は素敵だった。 「人間って、ちょっとした罪のない嘘をつかないと、おたがいうまくやっていけない」 「でも小さな嘘はいいことに使うためにある、悪いことに使うためじゃない」pp.319-320

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2021/06/25

言わずと知れた、タイムトラベルの超名作。本日2021/06/25より日本での映画版公開ということで再読してみた。先に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で洗礼を受けた世代であるので、初めて読んだ若かりし頃は「あれっ、あの映画のパクリじゃん」と思うほど(順序としては逆なわけだが)、1...

言わずと知れた、タイムトラベルの超名作。本日2021/06/25より日本での映画版公開ということで再読してみた。先に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で洗礼を受けた世代であるので、初めて読んだ若かりし頃は「あれっ、あの映画のパクリじゃん」と思うほど(順序としては逆なわけだが)、1956年に発表された本作の影響は計り知れないものがあるのだろう。タイムトラベルにまつわるすったもんだはエンターテイメントに慣れ親しんだ昨今の私たちにとってすっかりおなじみのものになっているが、この作品が今もって古さを感じさせないのはひとえに「猫への愛」という独特の感性によるものではなかろうか。そしてタイトルに集約された、希望を持ち続けることの尊さと清々しさ。たくさんの人に愛され読みつがれるのは、きっと誰もが「夏への扉」を探し続けているからなのだろう。

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2021/06/23

もうすぐ映画が公開されるので読んでおきました。 映画は面白いかどうかわからないけど、小説は傑作。やっぱりSFは良いなあと思わされる。

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2021/06/22
  • ネタバレ

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タイムトラベルを題材にした有名な古典。今読むとさすがに古さや強引さ感じるところはあるが、努力の末に幸せを勝ち取るという展開はいつの時代でも心地よいものだ。 映画化されるということでそちらも見てみたい。

Posted byブクログ

2021/05/27

猫のピートがたくさんの扉の中から夏へ続く扉を探し続けたように、ダニエルが納得のいく人生を求める一途さに惹かれた。  そして手にした幸福。 人生のやり直しが可能なSF 世界が興味深い。 名作はやっぱりすごい! 本作を再構築した映画『夏への扉 キミのいる未来へ』が6月25日公開され...

猫のピートがたくさんの扉の中から夏へ続く扉を探し続けたように、ダニエルが納得のいく人生を求める一途さに惹かれた。  そして手にした幸福。 人生のやり直しが可能なSF 世界が興味深い。 名作はやっぱりすごい! 本作を再構築した映画『夏への扉 キミのいる未来へ』が6月25日公開される。 原作の舞台は1970年代から2000年の未来を、映画は1995年から2025年の未来を描いている。 その違いもどんなだろう楽しみ。

Posted byブクログ