1,800円以上の注文で送料無料

夏への扉 新訳版 の商品レビュー

3.9

207件のお客様レビュー

  1. 5つ

    56

  2. 4つ

    73

  3. 3つ

    46

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    3

レビューを投稿

夏を待つ時に読む本

外出自粛期間中、将来に希望を感じたかったのでこの本を読んでみました。 将来何が起こるかわからない、ただし悪いことばかりではない。

うみこ

2026/04/18

SF古典らしい優しく軽やかな語り口で、長く愛されている理由がよく分かる作品だった 一方で、30代の主人公と11歳の少女との関係性には現代の感覚では強い違和感があり、途中はホラーに近い印象も受けた 時間移動によって最終的に年齢が釣り合う形に収まるものの、完全に納得しきれる...

SF古典らしい優しく軽やかな語り口で、長く愛されている理由がよく分かる作品だった 一方で、30代の主人公と11歳の少女との関係性には現代の感覚では強い違和感があり、途中はホラーに近い印象も受けた 時間移動によって最終的に年齢が釣り合う形に収まるものの、完全に納得しきれるわけではない それでも全体としては不思議と心地よい読後感が残る 時代によって倫理観が変化すること、さらにタイムトラベルやコールドスリープといった要素が加わることで、その前提すら揺らぐ点が興味深かった

Posted byブクログ

2026/02/15

読んだことを忘れていたけど、読んでみたら思いだした。今読むとお約束に感じる部分も多いが、昔のハリウッド映画を観ているような楽しさは流石。

Posted byブクログ

2026/02/11

SFをあまり読んだことがなく、さらに海外文学もあまり触れてこなかったので少し読みづらさがありました。 名作とよく聞くので期待しすぎたというのと自分の楽しむ気持ちが足りなかったのもありますが... 最後の3ページを読むためにこれまでの物語があったのではないかと思いました。

Posted byブクログ

2025/12/14

SF小説の古典的名作である本書「夏への扉」は主人公に襲いかかる悲劇に対して、コールドスリープやタイムトラベルといったSF要素を入れつつ、主人公の葛藤、そして自分にとってより良い未来を選択していく物語であるといえる。 今より70年ほど前に生まれた本書が描く1970年と2000年とい...

SF小説の古典的名作である本書「夏への扉」は主人公に襲いかかる悲劇に対して、コールドスリープやタイムトラベルといったSF要素を入れつつ、主人公の葛藤、そして自分にとってより良い未来を選択していく物語であるといえる。 今より70年ほど前に生まれた本書が描く1970年と2000年といった「未来」に対してどのような「未来」が想像できるか、描けるかといった書き手の希望的観測が生き生きと描写される一方、今の読み手のわたしにとっては描かれた時代は「過去」、その時代に対して私たちはどういった想いをもつことができるだろうか。また、この予測不能な現代社会において我々は30年後の2050年代を「希望」をもって想像できるだろうか。 またこういった時間超越の旅を行う作品においては主人公には時渡りを行いたい「理由」があり、それは大抵の場合起きてしまった変えられない「過去」に対するものである。近年のアニメ作品やゲーム作品にもよく「バタフライ効果」や「未来の収束」などがあり「客観的な未来」を「過去の干渉」によって変えることはできないといったある種の「お約束」があるように、この作品においても主人公の「未来」での行動や「過去」での行動、そしてその行動における一番の動機づけがどのように描写されているかがこの小説の良さであると思う。様々な「主観的な観測」や「並行世界」など誰しもが皆好きになりうる物語に対する一つのアンサーがこの時代にあったことに感無量である。 「過去」よりも「未来」の方が素晴らしいという思いを読み手の私たちももって前向きに、諦めずに自分たちなりの「夏への扉」を探して生きていきたいと思った。

Posted byブクログ

2025/12/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

新訳版で再読。とりあえず表紙にひかれてしまった(笑)そしてヤッパリ面白いですね(笑)前半の度重なる不幸な出来事から中盤からの盛り返しが(笑)テンポも良く良い感じで読めました(笑)そして結末もハッピーエンドで安心して読めましたね~(笑)

Posted byブクログ

2025/10/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

エンジニアである主人公が、ビジネスパートナーと婚約者という2人に共謀され裏切られ、ヤケになってコールドスリープに入り、作中の現代である西暦1970年から30年後の西暦2000年という未来にジャンプする…という古典SF。 30年後である西暦2000年は、コールドスリープ前の主人公の想定・準備のいくつかが外れており、一文無しになってしまうが、発明されていたタイムマシンを利用して1970年に戻り、過去を改変してから再度コールドスリープに入って2000年に目覚めると、今度は上手くいっていてハッピーエンド!という内容だが、ということは1970年から2000年までの30年間は主人公がコールドスリープの場所を2人分占拠することにならないか? …という疑問はあるものの、ストーリーはシンプルで分かりやすく、SFのコールドスリープ物は本書の二番煎じにするより他に方法が無いのではないかという印象。 本書はSFオールタイムベストの上位の常連であるし、特に日本人には人気だそうで、SFというジャンルの中ではひとまず読んでおいて損は無いと思う。

Posted byブクログ

2025/09/10

読み終えた率直な感想。『BACK TO THE FUTURE』みたい。それも、丁寧な解説付きで観たような気分。 あらすじは、相棒と婚約者の2人に裏切られた男が、未来と現在を行き来しながら復讐をする、というもの。 この小説の醍醐味は、やはり終盤の怒涛の伏線回収だろう。300pあ...

読み終えた率直な感想。『BACK TO THE FUTURE』みたい。それも、丁寧な解説付きで観たような気分。 あらすじは、相棒と婚約者の2人に裏切られた男が、未来と現在を行き来しながら復讐をする、というもの。 この小説の醍醐味は、やはり終盤の怒涛の伏線回収だろう。300pあたりから一気に面白くなった。 構成や文才はもちろん、読者に場面を想像させる上手さが、流石歴史に名を残すSF作家だなと思った。 あと、意外と猫は出てこない。

Posted byブクログ

2025/09/21

この本を読んでいる時に辛いことがあった。しかしこの本を読み続けることが、私にとってのタイムトラベルであり、コールドスリープで、辛い出来事から逃れることができた。今は辛いけれど、その今を十分に生きれば、未来はきっと悪くない。そんな風に思わせてくれる本。訳者のテンポの良い文体で、一気...

この本を読んでいる時に辛いことがあった。しかしこの本を読み続けることが、私にとってのタイムトラベルであり、コールドスリープで、辛い出来事から逃れることができた。今は辛いけれど、その今を十分に生きれば、未来はきっと悪くない。そんな風に思わせてくれる本。訳者のテンポの良い文体で、一気に読み進めることができた。読書が好きな人なら、この本を手に時をかけることができることは、保証できる。そして猫好きではないが、犬が好きで今も飼っている私も、筆者の描く猫にイチコロになってしまう、そんな物語だ。今は亡くなってしまった作者は、この本と共にこれからもタイムトラベルをして、読み手の心に存在し続けるに違いない。

Posted byブクログ

2025/06/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

SFの金字塔! と知りつつも今まで手にしたことすらありませんでした……旧訳版と迷いましたが、新訳版に。 イラストのネコが可愛すぎる。 中身は、そんなほのぼのイラストとは裏腹に結構リアルでシビアな物語です。 コールド・スリープにタイムマシン。 SF好きにはおなじみのものが出てきて、それらが中心となって物語は進んでいきます。 過去から未来へ、そしてまた過去へ。 スケールが壮大すぎるのに、ちゃんと読者を置いてけぼりにしないのが凄いところです。 コールド・スリープから目覚めた後の資産はどうするのか。自分を目覚めさせる条件は何か。契約書もろもろなど、リアルな世界観に驚きました。 実際に技術はできても、手続きの面はどんどん煩雑になっていくんだろうな……と容易に想像させてくれるのが素晴らしいところです。 主人公と飼い猫・ピートのやりとりや、恋愛模様について語るのが王道の感想なんでしょうけど……。 私の注目したのはそちらではなく、主人公・ダンの傍若無人ぶりでした。 このダンという男、結構自分のことは棚に上げて、人をあれこれ言います。それこそ自分はハゲ直前(!)なのに、相手の外見はボロクソ言ったりしてます。なんだこいつ! 見た目で女性選んで失敗したくせになんだその態度(笑) しかも「自分は天才」とドヤ顔しているのが目に見えるよう。 確かに沢山の発明をして、結果的に未来では立派な発明家になるんだろうけど、その一方で(冒頭のダンのように)落ちぶれていくばかりか、利用されて激高のあまりスイッチを押下させられてしまう存在(トウィッチェル博士)が描かれているために(そして博士がその後、後悔するだろうことは容易に想像できるだけに)、一層そのドヤ顔と、「(過去の自分とはいえ)半分他人のふんどしで相撲をとってる」具合が腹立つんですよね~(笑) この男が犯罪者じゃなかったことがこの話の救いです。 あと、ピートがかわいい。ピートが救われて良かった。 私が言うのもなんですが、ここまで人気があって語り継がれ、未だに新訳が出ているのも納得の面白さでした。物語としては最高! でも、ダンとはお近づきにはなりたくないな(笑) リッキーと両想いだったから良かったものの、そうじゃなかったらダンは単なるヤバイやつになる可能性を秘めてましたね。 リッキーとのやりとりがもう少しあったら、「ああこの二人は想いあっているんだな」と納得できたかもしれないんですが、あんまり会話しているところすらないもので……。 未来と過去を行き来して、それらがだまし絵のようにパチッと嵌るのは圧巻でした。 リッキーが傍にいるかぎり、ダンはもうタイムトラベルはしそうにありませんし、一件落着ですね。 でもピートを冬眠させようとしているから、もしかしたら……?

Posted byブクログ