神の守り人(上) の商品レビュー

上橋菜穂子【著】

2010/04/05

一気にストーリーの世界観に引き込まれます。ちょっと宗教っぽいところもあるけれど、それぞれの視点からも語られてるので、読みやすいです。

2022/08/28

　守り人シリーズは、やっぱり面白い！
いつもよりも長めのお話だけど、バルサにタンダといった
お馴染みの主要人物たちに加え、バルサが救った謎の多い少女とその兄、この幼い兄妹の亡くなった母とロタ王室の関係、ロタの呪術師スファルと娘シハナの微妙に足並みが揃わない雰囲気・・・。
上巻で蒔いたストーリーの種が、下巻でどう花開くのか、
すごく楽しみです。

2010/03/15

ワクワクドキドキ。これからバルサはどうなるか。相変わらずの緻密な設定、美味しそうなご飯。今回はそれに美しい衣やお風呂まであって。。。これからが大変なんだろうなあ

2010/02/20

「凄腕の女用心棒が、古代の破壊神を身に宿すことになった少女を救済する話」

上橋菜穂子先生の守り人シリーズ５冊目６冊目。
前回の虚空の旅人では出番の無かったバルサ主役のお話。

世界の構築の仕方が、すごいリアリティがあって良いのですよね。このシリーズ。何故この人達はこのようなことをしているのか、こう考えるようになったか、というのが、描き込まれる周辺情報を見るとそれぞれの立場で納得ができる。悪人も、主人公サイドと敵対する人も、こういう環境でこう育ったから、このようなことをするに到った、と。
だから、間違った行動も軽くならない。
南北の貧富の差に頭を痛める為政者であったり、過去に罪を犯した少数部族であったり、得た力の振るい方であったり。
現在でも、現実でも、解決はとても難しい。
それが重い問題であるから、話は重くなっても、人物の行動一つ一つが重要で、目が離せなくなる。
引き込まれる上下巻でございました。

完結まであと４冊。
前作と今作でだんだん落とす影を大きくしている南の帝国、今回最大の敵となった、冷たい棋士シハナ。
このあたりの敵との戦いがこれから激しさを増していくような感じです。

で、今回ちょっともどかしかったのが、バルサとタンダの関係。
今回、バルサはわりとあっさりアスラを助けて、彼女の人生まで背負い込みそうな覚悟に見えたのだけど、それができるのであればタンダの子を産んでやれよ、と思ったですよ。
まあ、それとこれとは違うところもあって、苦労はできても幸せは求め難いお方だとは思うのですけどねー。
けなげなタンダ君の幸せを祈って止みません。

2010/02/12

なんだか怖そうで次が気になりました。
バルサは色々な揉め事を見つける達人だと思います。
一所にいられないバルサに、タンダは苦労するだろうなあ…

アスラとチキサがどうなるのかが気になって一気に読み薦めてしまいました。
虚空の旅人の少し前という時系列みたいです。

2018/01/20

上巻はボチボチと、そして下巻は2日とかからず一気読み。
上橋さん著「守り人」シリーズの第五弾。ますます文章に勢いがつき、風景も心情も豊かに書かれています。一緒に旅をしたような、すっきりとした読了感です。シリーズを通してすばらしい作品だと思います。

2010/01/18

薄ら寒い光景から始まる荘厳な物語。
バルサが用心棒として関わる少女の面影が、バルサの過去を逆投射していく。
常に想い続けるタンダの思慮深さにも胸をしめつけられる。
アスラがどうなっていくのか、楽しみである。

2010/01/06

【あらすじ】
女用心棒バルサは逡巡の末、人買いの手から幼い兄妹を助けてしまう。ふたりには恐ろしい秘密が隠されていた。ロタ王国を揺るがす力を秘めた少女アスラを巡り、“猟犬”と呼ばれる呪術師たちが動き出す。タンダの身を案じながらも、アスラを守って逃げるバルサ。追いすがる“猟犬”たち。バルサは幼い頃から培った逃亡の技と経験を頼りに、陰謀と裏切りの闇の中をひたすら駆け抜ける。

【感想】
バルサもいい人です。

2009/12/18

思春期直前くらいの少女にとって、母親の影響力は強いもの。どんな力が作用したにせよ、「人が人を殺した」ことになるんだということを、３パターンくらい書いていると思いました。
下巻はあの少女はどうなってしまうのか、心配です。

2009/12/09

守り人シリーズ第５弾。
またバルサの話に戻る。
ロタ王国でチキサと恐ろしい力を持つアスラ兄妹を助けてしまったバルサは、＜猟犬＞たちに追われることに。

呪術師がいっぱい出てくる話だから呪術の描写もいっぱい出てくるかと思ったけどそこまで出てこなかった。
バルサは温かい人だなあと改めて思った。