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片眼の猿 の商品レビュー

3.4

394件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2010/02/14

主人公の探偵、三梨幸一郎は、特異な耳を持っています。 それを利用して、クライアントの会社に潜入し 盗聴しながら依頼の調査をします。 彼の探偵事務所、『ファントム』のあるアパート、『ローズ・フラット』にはちょっと風変わりな住人ばかり…。 三梨の師匠である野原の爺さん。 野太いダミ...

主人公の探偵、三梨幸一郎は、特異な耳を持っています。 それを利用して、クライアントの会社に潜入し 盗聴しながら依頼の調査をします。 彼の探偵事務所、『ファントム』のあるアパート、『ローズ・フラット』にはちょっと風変わりな住人ばかり…。 三梨の師匠である野原の爺さん。 野太いダミ声のまき子婆さん。 隣に住む小学生の双子、トウミとマイミ。 カード占いしちゃう、トウヘイ。 そして、事務所の留守番、帆坂くん。 冬絵を連れてきただけで、大変な騒ぎになっちゃうアパート でも、みんないい味だしています。 今回の楽器メーカーからの依頼調査で知った冬絵。 実は、あくどい仕事をしている四菱エージェンシーの同業者。 それでもスカウトしちゃう三梨。 盗聴相手が殺され、スカウトした冬絵は怪しい行動の連続…。 三梨と暮らしていた秋絵の自殺もからんできて、 どんどん作者の手中にはまってしまいます 終盤になって、みごとに騙されていることに気付きます。 事件そのものの謎ときもありますが、 人として大切なものを実感しました。 ラストの件には、温かいものが残ります。

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2010/01/29

以前読んだ道尾秀介さんの本がとてもおもしろかったので、期待して読んだのですが。。 期待した割には後半、少し間延びした感がありました。 でも、登場人物はとても興味がもてミステリーというより人物観察からの観点から読むとおもしろかったかなと思います。

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2010/01/19

「向日葵の咲かない夏」はあの衝撃的なラストが好きになれなかったのですが、これは好きになれました。 ミステリとしても秀逸ですし、著者が本作を通じて読者に訴えかけているメッセージにも心打たれます。

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2010/01/05

スラップスティック風味のハードボイルドな雰囲気。 蓋を開ければ秀逸な叙述トリック。 事件に関しては、まぁそうだろうな、くらいで読んでいたが、 319頁からの展開にぎょっとする。 138頁の謎はgorgeousの方かと思っていたもんなぁ。 二乗の誤読。いやはや、参りました。

Posted byブクログ

2009/12/29

ドタバタドラマ。 盗聴を得意とする探偵が殺人事件に巻き込まれるミステリー。 ケータイ小説ということもあって、軽いテンポでどんどん話が進んでいきます。 ちょっと薄っぺらい気がしますが、ミステリーらしく最後の種明かしもあるし、時間つぶしには丁度よいくらいの作品だと思います。

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2009/12/15

裏表紙のあらすじ、それから「向日葵の咲かない夏」での表現技法が面白いと感じたので、手に取った本。 読み手の視点を充分に考慮し、 読み手の想像力をうまく利用して綿密に作られた文章。 書いてあることが正しくても、 書いていないことが間違ってるとは限らないんだよな、 と、ふと思った...

裏表紙のあらすじ、それから「向日葵の咲かない夏」での表現技法が面白いと感じたので、手に取った本。 読み手の視点を充分に考慮し、 読み手の想像力をうまく利用して綿密に作られた文章。 書いてあることが正しくても、 書いていないことが間違ってるとは限らないんだよな、 と、ふと思った。

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2009/12/11

完全に騙されたというと語弊があるが読み終ってそう思う。最初から出てくる主人公の不思議な能力も登場人物の行動も読み進めると謎がとけるとともにストーリーにある伏線も見えてくる。人間の強さを感じられる。

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2009/12/09

久しぶりに痛快な誤読をさせられた。 盗聴専門の探偵である三梨幸一郎は、ライバル会社のデザイン盗用疑惑の調査を楽器メーカーから依頼される。調査を続ける内に、大手探偵事務所に所属する冬絵の存在を知り、興味を持って彼女をスカウトする。しかしチームプレイで調査を進めようとした矢先、ラ...

久しぶりに痛快な誤読をさせられた。 盗聴専門の探偵である三梨幸一郎は、ライバル会社のデザイン盗用疑惑の調査を楽器メーカーから依頼される。調査を続ける内に、大手探偵事務所に所属する冬絵の存在を知り、興味を持って彼女をスカウトする。しかしチームプレイで調査を進めようとした矢先、ライバル会社で殺人事件が起こり冬絵に疑いがかかってしまう。真相を突き止めようと動く三梨の前に、冬絵が所属していた探偵事務所の影が…。 「眼に見えているものばかりを重要視する連中に、俺は興味はない」 最後の一文が、なかなかにグッとくる。 「道尾秀介を信じるな!道尾秀介を信じろ!」 この帯は的を射ていて素晴らしいね。 (あるいは的を得ているのかも。他の作品未読だから言い切れないけど)

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2009/12/08

『向日葵の咲かない夏』に続いて読んでみた。 道尾秀介は読み手騙しが売りの作風なのかな ただ向日葵~に比べるとだいぶ明るい雰囲気で 面白いけど好みではなかった。

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2009/11/23

ちょいハードボイルドって感じ。 サラっと読めて面白かったけど、ちょっとベタ過ぎじゃ・・・と思っていたらしっかり最後は騙された。 でもちょっと無理があるんじゃ・・・とも。 「彼は心配事があると焼き豚をつくる癖があるから」(p.287)がかっこよかった。

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