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片眼の猿 の商品レビュー

3.4

394件のお客様レビュー

  1. 5つ

    43

  2. 4つ

    131

  3. 3つ

    134

  4. 2つ

    43

  5. 1つ

    9

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2012/09/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『向日葵の咲かない夏』に比べると、かなり面白い部類だった。 ネタバレ内容は、正直一部「えぇっ、そんなオチなの!?」ってとこもあったけど、でもこの人の伏線の張り方を見てみると、確かにそう書いてないわけじゃないんだよな。。ほんっとうに伏線張るの上手すぎ! 是非また他の作品読みたいですが、何を買うかは保留中。。選択が難しいイメージを持ってしまったのは、ちょっと問題だったかなぁ…。 (2009.09.17) 久しぶりに読むと全然ストーリーを忘れてた。。 また一から楽しめました!この作品のマイノリティの扱い方がすごいと思った。 そして彼らへのポジティブな扱い方が素敵だと思う。 (2012.09.08)

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2011/07/17

読みやすくてあっという間に読み終わったけど、終盤の種明かしにはいまいちピンと来なかった。目に見える部分は目に見えるまま描写してほしいというか……最後の最後のセリフはそういう意味?

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2009/10/07

全体的に色々と小説ならではのトリッキーさがあるです。全体のテーマとして、まあ言いたいことはあるんだろうけどそれにしちゃキャラクターがいちいちスペシャルすぎる気もしないでもない…から、これくらいの少し軽めの文章がいいんだろうし、作者にも一番合ってるんじゃなかろうか。

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2009/10/10

道尾秀介作品を読むのは『向日葵の咲かない夏』に続いてこれが2作目なんですが。両作品に共通して感じたのは、最後の最後まで引っ張られたあげくに裏切られる、ってこと。ホントこの作者さんは、その読み手側の予想を引っ繰り返させる手腕…というより、ミスリードが、というべきか? とにかく、それ...

道尾秀介作品を読むのは『向日葵の咲かない夏』に続いてこれが2作目なんですが。両作品に共通して感じたのは、最後の最後まで引っ張られたあげくに裏切られる、ってこと。ホントこの作者さんは、その読み手側の予想を引っ繰り返させる手腕…というより、ミスリードが、というべきか? とにかく、それが実に巧みだと思う。なるほどねーこうきたか、って、読了後に唸らされてしまいました。それだけじゃなく、伏線の張り方と消化の仕方もスゴイ。軽く流して読んだとこが後から大きな意味をもってくることに気付いて、ホント何度も“あれか!”って気づいては読み返してみたりして。また、殺人事件とか出てくるわりには、そこまで本格派ミステリ、ってカンジじゃないので、ミステリ慣れしてない人間にとってはこういう作風は読みやすいんじゃないかと思われ。けっこう軽くサクッと読めてしまうので、物足りない人は物足りないのかもしれませんが。なんにせよ、面白い一冊であることには間違いないです。大団円で読了感も良かったし、個人的には『向日葵の〜』よりもオススメかな♪

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2009/10/04

道尾さんの作品は初めて読んだ。 噂には聞いていた通り、とても奇妙な物語だった。 「片眼の猿」というタイトルの意味も最後の最後で理解できたし、主人公がどんなに遠く離れた音も聞くことができる 地獄耳という能力を活かした探偵という変わった設定だと思い込んでいたのに、最後でひっくり返され...

道尾さんの作品は初めて読んだ。 噂には聞いていた通り、とても奇妙な物語だった。 「片眼の猿」というタイトルの意味も最後の最後で理解できたし、主人公がどんなに遠く離れた音も聞くことができる 地獄耳という能力を活かした探偵という変わった設定だと思い込んでいたのに、最後でひっくり返されたし。 読んでよかった! 主人公は耳がなくこと、目の小さな女性、鼻のない爺さん、眼がない婆さん、腕が片方しかない双子、足が不自由な助手、 脳に障害を持つ隣人。みんな片方(=障害)を持つけども、それで自尊心を失うことはなく、懸命に補うあいながら生きている。 人間は、決してマイナスに考えながら生きてはいきない、補いあうことが大事ということを学びました。 俺の好きな言葉「補い合い!」。

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2009/10/04

うーん、スゴイ。 さすが天才、道尾秀介。 軽いテンポ、不可思議な登場人物が現れては主人公が右往左往。 ばったり出くわした殺人事件と誘拐(?)事件? 秋絵の自殺の謎、トウヘイのクイズの答え、片眼の猿の謎かけの答えは? すとんと心地良く最後にパズルが完成される。 実は背景に...

うーん、スゴイ。 さすが天才、道尾秀介。 軽いテンポ、不可思議な登場人物が現れては主人公が右往左往。 ばったり出くわした殺人事件と誘拐(?)事件? 秋絵の自殺の謎、トウヘイのクイズの答え、片眼の猿の謎かけの答えは? すとんと心地良く最後にパズルが完成される。 実は背景にあるものは、向日葵の咲かない夏以上の重たく苛酷な現実なのだが、それを軽やかに仕上げるあたり、 うーん、俺ってこんな文章も書けちゃうんだぜぇーって、作家の才能がびしばし伝わる。 さすが! といいつつ、ちょっとだけ殺人とか一連の事件そのものがゆるっとキレがなかった気がするので、★は4つで。

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2009/10/04

すっかりやられた。 しかし、騙された!ともずるい!とも思わず。 道尾秀介は向日葵が咲かない夏でちょっと敬遠ムードになったが、これを読んだら見方が変わった。 読みやすいし入門用にはもってこいだろう。

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2009/10/04

異常に聴覚が発達した盗聴専門の探偵が、楽器業者のスパイ事件に巻き込まれる。その探偵が事務所兼用で住むアパートの住民も変な人たちの集まり。敵対する大規模探偵事務所の陰謀も絡んできて事件は複雑になっていく。終わり方は見事、騙された。

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2009/10/07

「向日葵の咲かない夏」に続いて、道尾作品は2冊目です。 この作品は、「向日葵の〜」に比べれば、読みやすくて現実的なストーリー。 主役は盗聴専門の私立探偵ですが、まわりを固める脇役達も魅力的です! ミステリとしての結末には、あまり捻りはありませんが、結末に至るまでの伏線と、...

「向日葵の咲かない夏」に続いて、道尾作品は2冊目です。 この作品は、「向日葵の〜」に比べれば、読みやすくて現実的なストーリー。 主役は盗聴専門の私立探偵ですが、まわりを固める脇役達も魅力的です! ミステリとしての結末には、あまり捻りはありませんが、結末に至るまでの伏線と、その回収の仕方は見事です。 ストーリーの途中で放置されたままになっていた謎も、きちんと解決してくれます。 何と言っても、最後の最後に語られる登場人物の過去は、小説だからこそ可能となる巧妙さを持ち合わせています。 きっと、映像化することは無理だろうなぁ・・・。 思う存分に、騙されて下さい!

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2009/10/07

嵌められた〜! 嵌めて信じていたのがすべて同一方向だったことがすごい。 誰が犯人かは明白でどちらかといえば青春がメイン。 解説で、人間が書けている云々書いてあったけど 外見コンプレックスが会っても前向いて歩いてくんだぜ。 という説法みたいなことで人間が書けていると判断する解説...

嵌められた〜! 嵌めて信じていたのがすべて同一方向だったことがすごい。 誰が犯人かは明白でどちらかといえば青春がメイン。 解説で、人間が書けている云々書いてあったけど 外見コンプレックスが会っても前向いて歩いてくんだぜ。 という説法みたいなことで人間が書けていると判断する解説は疑問。 ハッピーエンドに蛇足で萎えた。

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