文庫版 邪魅の雫 の商品レビュー
もはやそういう段階ではないと知ってはいるが、メインの登場人物があまり活躍しないのが物足りない。事件は派手で込み入っているが、解決に動いているキャラたちがまだ地味なので、わくわくできなかった。
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今回はある意味、“榎木津の事件”。 出番自体は少ないけれど、“らしくない”姿に榎木津の苦しみを感じて切ない。 http://matsuri7.blog123.fc2.com/blog-entry-111.html
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ボクはかなり偏った読み方をしたんですけど。いや、今もしています。 というのも、間500ページぐらいはしょってみたり、どこかのサイトにあったネタバレ相関図を読みながらこの本を読んでいるからです。 なぜなら、買うに至るまでも数々のレビューを読み、がっかりしてしまうことを恐れていたか...
ボクはかなり偏った読み方をしたんですけど。いや、今もしています。 というのも、間500ページぐらいはしょってみたり、どこかのサイトにあったネタバレ相関図を読みながらこの本を読んでいるからです。 なぜなら、買うに至るまでも数々のレビューを読み、がっかりしてしまうことを恐れていたからです。 でも、ある程度ネタバレしちゃってもソレによって読み方を教えてもらえた、というより自分の読み方を見つけれたので、ボクはこの読み方を後悔してません。 この物語は、割と好きです。 というのは、今までの京極夏彦の作品と比べると、様々な登場人物の心境が魅力的だったからです。邪な魅力ですね。 どの登場人物にも、自分が今まで一度は考え得た、体験したような思いつき、言動などを抱えていたからです。誇張してそのキャラクターをだしてはいますが(ライトノベルっぽくなっていると云われる所以ですよね)そういうキャラクターが出現することそのものが秀逸だとボクは思うのです。 だから、この物語はまぎれもなくミステリーではありますが、妖怪小説。つまり、雫があったがために惑わされてしまった人々を描く心理サスペンスとして読むのがボクとしてしっくりきているわけです。 そういう意味では「陰摩羅鬼の瑕」も再読すると、味わいが変わるので、現段階での作品は、そういう風に見たほうが、ダメだダメだなどと云わずによめるのではないでしょうか。
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榎さんファンとしてはシリーズで一番悲しかったです;ω; でも榎さんみんなに愛されてるなあ…と胸が熱くなった。 ラスト数ページのために読んだといっても過言で無いくらい破壊力満点でした
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百鬼夜行シリーズ第9作目。 榎木津の過去の女が出てくるところがこの話の最大の見所。そのためだけに読んだと言っても過言ではない。 登場する女は、宇津木美奈、真壁恵、原田美咲、来宮姉妹。来宮妹は死体で発見されている。宇津木美奈と真壁恵が倒錯的。かなり分かりづらい。しかし面倒で再読する...
百鬼夜行シリーズ第9作目。 榎木津の過去の女が出てくるところがこの話の最大の見所。そのためだけに読んだと言っても過言ではない。 登場する女は、宇津木美奈、真壁恵、原田美咲、来宮姉妹。来宮妹は死体で発見されている。宇津木美奈と真壁恵が倒錯的。かなり分かりづらい。しかし面倒で再読する気は今のところない。 今回ばかりは榎木津にいつものようなキレが無い。仕方ないかもしれないが。だが一番美味しいところはやはりこの男が持っていった! 女って怖いな。神崎宏美もなまじプライドが高かっただけに榎木津に頼ることができなかったのかもしれない。実のところどんだけ好きなのよ、っていうくらいだったのに。 関口がいつもよりまともに見えたのが信じられない。そんな馬鹿な。 もう関口と中禅寺と榎木津がつるんでいれば私はもういいや。今回はややこしすぎる。
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虚を騙り、実を語る 相変わらずの長文に辟易するものの、憑き物落としをされたいがために、読まずにはいられなくなる京極堂シリーズ。今作は、地域と被害者に関係性が薄く、凶器と手口だけが同じ、連続殺人事件が主題だ。 凶器も犯人像も比較的類推し易く、恒例の憑き物...
虚を騙り、実を語る 相変わらずの長文に辟易するものの、憑き物落としをされたいがために、読まずにはいられなくなる京極堂シリーズ。今作は、地域と被害者に関係性が薄く、凶器と手口だけが同じ、連続殺人事件が主題だ。 凶器も犯人像も比較的類推し易く、恒例の憑き物落としの前に、推理の楽しみは動機に絞られた。複数の殺人に複数の実行犯がいたり、複数の動機が絡むことは良くあるし、それを操る真の主犯がいることも珍しくない。特に複数犯については早々に示唆される。個々の実行犯と動機の有り様が見事だ。単純にありそうな心情や行動を重ね、ある犯人は計画的に、別の犯人は発作的に、連鎖反応が起こる様を前半では警察など捜査者の視点で描き、不安を煽り、後半の憑き物落としで一気に解き明かす爽快さは、非常に緻密に登場人物の言動を組み合わせているため、複雑だが、だからこそ非常に面白い。 この連作は、不思議なことなど何も無い、と云いながら、妖怪が挿話として出てくるのだが、今作は無く、故事の引用が「桃太郎」というところも新鮮だった。登場人物達も陽性かつ一般に近づいた印象があり、犯人顔の陰気な小説家も、快刀乱麻の探偵も「普通」の言動が目立つ。犯人においても能力や個性が際立っている印象は無い。 普通が一番怖い、ということか。人間が一番恐ろしい、ということか。 連作中、最も「普通」の推理小説に見えるこの作品、実は最も深淵かもしれない。人の心の侮りがたさについては、単純平凡、時に善意な積み重ねでも、少しの隙と歪みに、機会が重なれば、幾人も殺人の加害者と被害者が生まれてしまう様が描かれている。 2010/05/03、読了。文京図書館から借用。
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京極堂の妖怪蘊蓄が(やや)少ないのにこの分厚さ。 序盤から中盤にかけて、読むのに苦労しました。 従来の百鬼夜行シリーズならばどんなに厚くてもスラスラとページをめくることが出来たのに、この作品に関してはなぜか気が進まないというか…。 読み応えはあったので、★3つ。
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いつもより妖怪に関する話が少ないです。個人的にはもうちょっと京極堂の邪魅に関しての話が聞きたかった。 今回の動機は単純なものかもしれないけど、きっと人間ってそんなものじゃないかと思う。京極堂の言うとおり、通りものに当たったのだろう。 榎さんの登場シーンは少ないのに、最後のシーン...
いつもより妖怪に関する話が少ないです。個人的にはもうちょっと京極堂の邪魅に関しての話が聞きたかった。 今回の動機は単純なものかもしれないけど、きっと人間ってそんなものじゃないかと思う。京極堂の言うとおり、通りものに当たったのだろう。 榎さんの登場シーンは少ないのに、最後のシーンの榎さんに全部持っていかれました。
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京極堂シリーズが大好きなのですが、これは唯一読んでいませんでした。かなりの分厚さなので、読む時には少し気合いが必要です。 お話の方は中盤まではちょっと眠かったかな。 でも700ページあたりで中禅寺が出てきたあたりから俄然楽しくなってきて、やっぱりあの人の存在感はすごいなぁと思いま...
京極堂シリーズが大好きなのですが、これは唯一読んでいませんでした。かなりの分厚さなので、読む時には少し気合いが必要です。 お話の方は中盤まではちょっと眠かったかな。 でも700ページあたりで中禅寺が出てきたあたりから俄然楽しくなってきて、やっぱりあの人の存在感はすごいなぁと思いました。 お話自体はラブストーリー、と言えるのかも。
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複雑で読み返したいけど、長いからムリです。 絡新婦>陰摩羅鬼>魍魎>鉄鼠>姑獲鳥>邪魅>狂骨>塗仏
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