文庫版 邪魅の雫 の商品レビュー
半分くらい読んだところでとまってしまい、一月以上あけて再開したら話がちんぷんかんぷんに……。 なんというか、面白いといえば面白いんだけれども、探偵の人間ぽい感じが微妙にいやでした。 探偵助手が好きなので、彼が活躍してくれて嬉しかったなあ。
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面白かったです。 結構複雑で、読み返しながら読んだりしました。 今までの巻も読みたくなったり。 榎木津がステキでした。
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榎木津探偵の心の溝が、もの凄い微かだけど露になる。 物語と呼ぶには、どこか壊れた話の巡り、展開の流れは、その溝に生じた揺れ動きのよう。 ジャミとは、その明瞭にならない心の様の如く、人の世に在るのだろうか。
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百鬼夜行シリーズ第9弾。 数日の間に幾人もの毒殺したいが発見される。それぞれの被害者の間に関連性はみられないが、使われた毒は戦時中に開発されたものの、「存在しない」はずのもの。 なぜそのような毒で、次々と人が死んでいくのか。 一方、破天荒な探偵、榎木津に持ち上がった見合...
百鬼夜行シリーズ第9弾。 数日の間に幾人もの毒殺したいが発見される。それぞれの被害者の間に関連性はみられないが、使われた毒は戦時中に開発されたものの、「存在しない」はずのもの。 なぜそのような毒で、次々と人が死んでいくのか。 一方、破天荒な探偵、榎木津に持ち上がった見合いの話。しかし、先方から次々と断られてしまう。その原因を突き止めてくれという、榎木津の親戚の依頼を受け、探偵見習の益田はこっそりとそれを突き止めるべく動き始めるが、その先で連続毒殺事件と行き当たる。 死をもたらし魔力を持つ「毒の雫」が、多くの人を事件に巻き込んでいく。 複雑に絡み合った事件を解き明かすのは、やはり黒装束の男、京極堂。ただ、これまでのような「憑物落とし」という側面が少し薄く、京極堂や榎木津の活躍シーンが少ないため、少し物足りなさもあるか。解決編に少しの強引さがあるという部分も否定できない。しかし、主要登場人物たちの新たな内面が描き出され、新鮮さがうれしい。
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初めの内はごちゃごちゃしてて分かり辛い …と思っていたが、やはり段々話繋がって来るとワクワクしてくる 今回はこれまでに比べても視点がたくさんあった その分か、京極堂の出番が少なく、薀蓄(?)も少なかったのが寂しかったか… 世界って難しいんだな、と
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いやはや、厚い。厚すぎる。もうちっとも進まねーよ!と、さすがの速読のあたしも参った一冊。まあゆうに普通の文庫五冊分くらいはありそうな感じ。毒殺モノ。例によって次々と人が死んでいくんだけども、なぜ、どこでつながるのかがずっと謎。ラストにその謎は当然解けるんだけれども、ちょっと悲しい...
いやはや、厚い。厚すぎる。もうちっとも進まねーよ!と、さすがの速読のあたしも参った一冊。まあゆうに普通の文庫五冊分くらいはありそうな感じ。毒殺モノ。例によって次々と人が死んでいくんだけども、なぜ、どこでつながるのかがずっと謎。ラストにその謎は当然解けるんだけれども、ちょっと悲しい。そこですか?って感じ。その人の気持ちはさっぱり分からない。素直じゃない人はこんなふうにゆがんでしまうのかね。今回、京極堂と榎木津の出番少なし。益田君や青木君や関口が頑張ってはくれるんだけれども、やっぱキャラ的に脇固める子たちが奮闘してもねーって感じ。あたしは榎木津が大好きなんだけれども、今回の榎木津は榎木津の事件なのに、暗躍しかしないし、まともすぎてイマイチな感。でも京極堂と榎木津が補完しあっているという説は納得。この二人の、相手を嫌っているように見せかけて、実は信頼し合っているところがなかなかいい感じ。
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他にもっと手はあっただろうに……、と思わずにはいられなかったです。内容とは関係無いですが、背表紙がぐにゃっと曲るのにはちょっと驚きました。確かに開きやすい。でも、湾曲してるのがちょっと不恰好に見えてしまうのは残念かな。あと、西尾先生の解説は面白くて格好いい。
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またもかなり複雑な人間関係で複雑な事件。 そして切ない。 ラストの榎木津の吐いた台詞に胸をえぐられました。
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結構最初から京極堂出現で、逆にびっくりしました・・・ ちょっと、いつもに比べて全体的にタッチが軽め!? 解決場面での、京極堂の証言の引き出し方なんかが、若干ご都合主義か!? ・・個人的にはエノさんの調子悪かったのが、ちょっと残念。。 しかしながら、多面的、多層的な事件構成は、いつ...
結構最初から京極堂出現で、逆にびっくりしました・・・ ちょっと、いつもに比べて全体的にタッチが軽め!? 解決場面での、京極堂の証言の引き出し方なんかが、若干ご都合主義か!? ・・個人的にはエノさんの調子悪かったのが、ちょっと残念。。 しかしながら、多面的、多層的な事件構成は、いつもながらにうまいですねぇ〜♪ ・・しかし、この分厚さ、もはや嫌がらせ以外の何者でもない感が。。
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造は、江戸の歌舞伎そのもの! 白波五人男とか忠臣蔵の五段目とか、最近みたのでは盟三五大切とか。 大金をめぐってひたすら勘違いと殺人が起こって、主のために金を盗んだけど、実はその盗んだ相手が当の主だった!! で殺されるとか。歌舞伎のどうしようもない馬鹿馬鹿しささえ感じる悲劇をミステ...
造は、江戸の歌舞伎そのもの! 白波五人男とか忠臣蔵の五段目とか、最近みたのでは盟三五大切とか。 大金をめぐってひたすら勘違いと殺人が起こって、主のために金を盗んだけど、実はその盗んだ相手が当の主だった!! で殺されるとか。歌舞伎のどうしようもない馬鹿馬鹿しささえ感じる悲劇をミステリに本案するってすごいな。 京極はいつでも新しい試みにチャレンジしてるところがすごい。志が高すぎる!
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