文庫版 邪魅の雫 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本編で京極小説を全て読破しました。 ページ数が多かったのと一旦ブランク空けたので 全て終わるまでに数年掛かってます。 文章により語り部が別のキャラに変わることが判るので、読み易いです。 最後まで事件の全体像が掴めない手法は京極作品ならでは。 読者に見えている景色が語り部の主観による視線であることが凄く物語に引き込まれる原因だと思います。
Posted by
このシリーズは、妖怪の気配をそこかしこに配置しながら、不思議なことなんて何もないと言いつつも、何とはなしにおどろおどろしい雰囲気なのが魅力なのですが、今作に限っていえば、そういった雰囲気はほぼ皆無。 妖怪が出て来ないばかりか、ちょっとしたラブストーリーのようなもの(←あくまで”...
このシリーズは、妖怪の気配をそこかしこに配置しながら、不思議なことなんて何もないと言いつつも、何とはなしにおどろおどろしい雰囲気なのが魅力なのですが、今作に限っていえば、そういった雰囲気はほぼ皆無。 妖怪が出て来ないばかりか、ちょっとしたラブストーリーのようなもの(←あくまで”ようなもの”です)にもなっていて、読後はちょっぴりやるせなさが残ります。 いつもなら京極堂が出張って来て、憑きもの落としをしたあとは、世の中がすっきりと見えるものなのですが、まあ、たまにはこういうのもあり、かな、と。 それにしても。 次作はいったいいつ頃の発売になるのでしょうか。待ち遠しいものです。
Posted by
や、やっとこ読み終わった(´Д`;) 今回のは京極さんの薀蓄がめっさ少ないです。 その代わりに関口さんがちょいちょい良いコト言うてます。 木場さんも榎木津もぁんまり出てこないな。 いつもは脇を固めとる益田さんや青木刑事が頑張ってる!! いつもに比べるとお話し自体はさっぱりした...
や、やっとこ読み終わった(´Д`;) 今回のは京極さんの薀蓄がめっさ少ないです。 その代わりに関口さんがちょいちょい良いコト言うてます。 木場さんも榎木津もぁんまり出てこないな。 いつもは脇を固めとる益田さんや青木刑事が頑張ってる!! いつもに比べるとお話し自体はさっぱりした感じですが 気を抜いとると登場人物がごっちゃになります>< 京極さんが出てきてからの謎解きはサクサクと読めました♪
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
京極夏彦の百鬼夜行シリーズの第九弾。 まとにかく、全幅50mmになんなんとする、この装丁の威容こそがキモ。大冊かつ難解面妖な内容ながら、読みやすいのがこのシリーズの特徴でしょうか。 圧倒的な説明力。主人公の京極堂の憑き物落としのそれと同じく、作中遍く全ての事象についての詳細な解説。それが大冊の原因でもあり、分かりやすさの主因でもあるのだと思います。つまり「不思議なことなどないのだよ、関口くん。」これですね。 今作も面白かったです。そしてあっと言う間に読了しました。個人的に蘊蓄文学は大好物なんですよね。
Posted by
読んですぐに何となく犯人が誰かとその動機がわかります。きっと作者もわかってる前提で読んで欲しいと思います。なので事件が起きてほしくない気持ちでいっぱいです。未然に防ごうと頑張る関口に何で気づかないのか、榎木津もはやく言ってくれって気持ちで読んでました。刑事が京極堂がすぐに真相に辿...
読んですぐに何となく犯人が誰かとその動機がわかります。きっと作者もわかってる前提で読んで欲しいと思います。なので事件が起きてほしくない気持ちでいっぱいです。未然に防ごうと頑張る関口に何で気づかないのか、榎木津もはやく言ってくれって気持ちで読んでました。刑事が京極堂がすぐに真相に辿り着けたのを客観的だからだと言っているのですが、そのまま読者にもあてはまるような。にしても榎木津のあの状態って大変そうですね。
Posted by
最後まで読むとタイトルの意味が分かる。シリーズの中ではスケールは小さめか。相変わらず京極堂の推理はさえている。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最初は謎だらけ。 途中から、この事件がどのような性質のものなのかがわかってくる。 本当にそのまま「邪魅の雫」だ。タイトルの名付け方がうますぎる。 邪魅に関しては、先に豆腐小僧を読んでいてかえって正解だったと思う(単に読みやすい方から読んでいく傾向が自分にはある)。 そして、先に少し731部隊のことを知っておくことも必要かなとも思う。 この話を読む前に、ウチの院長が731部隊の本を読みまくっていたのでギリギリセーフ(^_^; 日本人として知らなかったことにも恥じる。 なんともいえない悲しさが、全体的に漂う。 大鷹の死の瞬間が、自分としてはいちばん悲しかったのだけど・・・そーいう人は少ないかな。 榎木津のテンションの低さは、やはり哀愁が漂ってますね。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
うーん・・・。 正直あまり頭に入ってこなかった。 ただ、一番最後のシーンはいい! そこを読む為だけに、じわじわと物語が進んで行ったのかという感じ。 一言でいうならそこはかとない、かな。
Posted by
読み終えた時の悲しさがすごかった。途中で犯人とその動機がある程度予測できたとしても、最後まで全く目が離せなかった。榎木津にあの言葉を言わせたくなかった。
Posted by
関口ファンとしては、シリーズでもっとも強気な彼がみられたので最高だった。 ストーリーも中々に見もの。 最後は前作ほどではないものの切なくなった。 でも、シリーズ通して一番面白いのは、個人的には魍魎の匣だと思う。 半年で短編集も含めて、全巻読破という記念碑的な作品。
Posted by