文庫版 邪魅の雫 の商品レビュー
貴女は。勘違いをしていたのだ。 感想:http://tomtomcom.blog73.fc2.com/blog-entry-613.html
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ややこしかったです。 だいたいの構造はすぐに分かるのですが、そこで「この人があの人で、この名前の人はほんとはこの人で…云々」などと下手にまとめようとすると訳の分からないことになります。ということは分かってないっていうことなのか(^_^;。 壮大な陰謀かと思いきや個人に収束される矮...
ややこしかったです。 だいたいの構造はすぐに分かるのですが、そこで「この人があの人で、この名前の人はほんとはこの人で…云々」などと下手にまとめようとすると訳の分からないことになります。ということは分かってないっていうことなのか(^_^;。 壮大な陰謀かと思いきや個人に収束される矮小な事件で、話の落とし方とそれにふさわしい決着の付け方とでこれはこれでおもしろいのですが、京極堂の語る妖怪のうんちくがなかったのが何とも寂しいです。 榎さんが元彼女の一体どこを良く思っていたのかがよく分からないのも残念。ラストでちょっとかわいらしさも出てるように見えるんですけどそれ以前がねえ…彼女の魅力というものが分かりづらいです。分かりづらくなるほどに変化してしまったからこそのこの事件、ということなのかもしれませんが。 でも山下さんが何となくかっこよく見えたのでまあいいか(笑)。 いやかっこいいといえば藤村さんですね!また老人に反応してしまいますが、だってかっこいいですよ~。職分を見極めている人はかっこいいですね! 何となくいらっとする登場人物が多いですが、おもしろかったのでいいです。
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ほんとうは分冊文庫で読んだけど、こちらで登録。京極堂シリーズにしてはかなりすらすら読めた。だいたい一度はつまづくんだけどなあ。このシリーズにしては珍しく先の予測できる展開。解説の西尾維新氏によると(分冊文庫だけかな?)、「京極さんの小説は文章の途中でページをまたがないから読みやす...
ほんとうは分冊文庫で読んだけど、こちらで登録。京極堂シリーズにしてはかなりすらすら読めた。だいたい一度はつまづくんだけどなあ。このシリーズにしては珍しく先の予測できる展開。解説の西尾維新氏によると(分冊文庫だけかな?)、「京極さんの小説は文章の途中でページをまたがないから読みやすいのだ」ということでしたが、それもあると思いますが、それ以外にも読みやすかった原因がありそうな気もした。シリーズの続きも楽しみだ。
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若干普段とキャラの雰囲気が違いました。 京極夏彦の世界観がちょっと薄れてるからか 盛り上がりに欠ける展開だった気がします 淡々と読んだ
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長い。長すぎる。 京極堂シリーズは、にっちもさっちもいかなくなった混乱の極みの当事者を、傍観者である大人な京極堂がこんこんといさめるって言う、まあ水戸黄門みたいな話ですが、長い。長いよ…。 作者はかなり偏屈で美的感覚にうるさい人かな?と思う。冗長に語られる言葉には何がしかの美意識...
長い。長すぎる。 京極堂シリーズは、にっちもさっちもいかなくなった混乱の極みの当事者を、傍観者である大人な京極堂がこんこんといさめるって言う、まあ水戸黄門みたいな話ですが、長い。長いよ…。 作者はかなり偏屈で美的感覚にうるさい人かな?と思う。冗長に語られる言葉には何がしかの美意識?的なものが見えるような見えないような感じなのだけれど、小説としてはどうだろう。ラノベとしてはありか。 前半分は最後のたたみかけるようなネタばらしへの「呪」みたいなものなんだろうけど、長いよ…。 まあでもこの厚さが京極シリーズのシリーズゆえんかと思えば、多少改行が気になっても必要なのかもしれない。 ただ言えることは、人を選ぶなあということ(笑) あと、書き出しがやたら被ってるんだけどそれは何らかの意図?それとも…美的感覚?
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やっと京極追いついた…。長かった。相変わらず面白かったです。 でも個人的なシリーズの順位は 姑獲鳥>絡新婦>魍魎>>>鉄鼠>陰摩羅鬼>狂骨≒塗仏>邪魅
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少しずつ読んだんだけど、まあ京極堂シリーズにしては続きが気になって止められなくなる感がなかった気がする。冷静に最後まで読んだ。ただ最後の終わり方が本当に切ない!!!ぐっとなること間違いなし。女って、女って・・・。
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文庫版が出るのをずっと待ってた京極夏彦の京極堂シリーズ最新作。このシリーズに慣れてきたせいもあるが、お決まりの展開でとりあえず及第点な感じ。悪くはないけれど、絡新婦や魍魎のときの衝撃はないなぁ、、。
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人は、それぞれの価値観で物事を判断し行動する。それを利用すると、この本のような事件も起こせる。人って、単純だけど複雑でもあって、悲しい生き物だととらえることもできるけどおもしろい生き物だなと感じました。 京極さんの、こういう、人間の本質に触れさせてくれる作品が大好きです。 私...
人は、それぞれの価値観で物事を判断し行動する。それを利用すると、この本のような事件も起こせる。人って、単純だけど複雑でもあって、悲しい生き物だととらえることもできるけどおもしろい生き物だなと感じました。 京極さんの、こういう、人間の本質に触れさせてくれる作品が大好きです。 私は、「あー、あの人、頭にくる」など、他人に対して否定的な思考に支配されたときに再読したいと思います。あの人はあの人の価値観に従ってるだけなのかも、って思えて心が落ち着き、解決の糸口が見えそう。
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youtubuでこの本のPVを見て再読。京極先生本人の朗読で本の内容に忠実。この京極堂のシリーズで今のところ一番最後なのだけど一度目に読んだときは姑獲鳥の次だった。今全シリーズを読んだあと改めて読むとやはりこのシリーズの頂点は宴だったのだなと思ってしまう。犯人がわかっていて読むか...
youtubuでこの本のPVを見て再読。京極先生本人の朗読で本の内容に忠実。この京極堂のシリーズで今のところ一番最後なのだけど一度目に読んだときは姑獲鳥の次だった。今全シリーズを読んだあと改めて読むとやはりこのシリーズの頂点は宴だったのだなと思ってしまう。犯人がわかっていて読むからか、ああこんなところでもう告白していたのかと思ったりそれなりに楽しめたのだけど、相変わらず緻密に計算されしっかりと構図が描かれた上でバラバラにされたピースが最後にピタッと合わさり、結末を迎えるのだが、魍魎や蜘蛛や宴の、結末になだれ込むあの感じはない。静かに終わる。榎木津の活躍しないで哀愁を感じさせたり、関口君が対人恐怖症でうつ病だった割に好奇心旺盛だったり、前作登場したときああいたかも程度だった彼がこんなふうになるとはだったり。「誤読などないのだよ」という京極堂に励まされたり。
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