弁護側の証人 の商品レビュー
海外小説の翻訳もののような文体に、昭和を感じさせる文体(実際昭和もの)、決して難しくない漢字でもひらがなを使う・・・というのがどうもなじめなくて序盤は挫折しそうだった。 でもこういう結末なら挫折しなくてよかったと思う。なかなかおもしろかった。 おもしろかったけど、別に好きではない...
海外小説の翻訳もののような文体に、昭和を感じさせる文体(実際昭和もの)、決して難しくない漢字でもひらがなを使う・・・というのがどうもなじめなくて序盤は挫折しそうだった。 でもこういう結末なら挫折しなくてよかったと思う。なかなかおもしろかった。 おもしろかったけど、別に好きではない。 松本清張とかもそうだけど、昭和というとなぜかうらぶれたバーとか今回のストリップ劇場とかそういう設定が目に付く。気のせいかな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
新川帆立さんがお薦めしていたミステリなので読んでみたかった。1963年に出版され、絶版になっていたものが再版されたとのこと。この当時、叙述トリックというのは極めて画期的なものだったらしく、伏線も巧妙で、高木彬光に絶賛されたというのも頷ける。騙されないぞと思っていても途中まで気づかなかった。。 小泉喜美子という作家は、この作品以外にはあまり目立った著作が無く、直木賞作家の生島治郎と結婚→離婚していたことも初めて知った。51歳の時に、酔って酒場の階段から転落して亡くなるというハードボイルドな最期を迎えられたために作品が少なく、あまり世に知られていないのが実にもったいない。 ただ、アガサクリスティにちなんだ『弁護側の証人』というこの題名には少し違和感がある。被告を逮捕した刑事が再捜査を経て一転 弁護する側の証人になるなんてことは滅多にないだろうから、その特異性をメインに据えたのか? でもタイトルにするからには、あの警部補の人格や背景をもっと深く描いてもよかったと思う。
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昭和な感じがなんともレトロで良いなと思いながら読み進めていましたが、実際かなり前に書かれたものだったのですね。 先が気になりスムーズに読み進められました。 ラストはそれほど驚く展開ではありませんでしたが、逆であったことには驚き、私が読み間違えたのかと最初からページをめくり直しまし...
昭和な感じがなんともレトロで良いなと思いながら読み進めていましたが、実際かなり前に書かれたものだったのですね。 先が気になりスムーズに読み進められました。 ラストはそれほど驚く展開ではありませんでしたが、逆であったことには驚き、私が読み間違えたのかと最初からページをめくり直しました。 こちらの感想を見て、私だけではなかったと知りホッとしました。
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逆さ絵のような終末に、驚愕( º言º) すっかり騙されて読み進んでました。 読後、読み直すと確かに逆さに読める! お見事と言うしかない作品でした。
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しっかりと騙された。 表現が回りくどいところもあり 読みにくさを感じながらなんとか読了したが 話の構成や叙述トリックはすばらしい。 読み終わった後すぐに序章だけでも 読み返したくなるし、道尾秀介さんの解説もすき。
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え?なんだこれはと騙された! ちょっと読み辛くてどんでん返されたときに瞬時に理解できず…面白いのに難しい
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本屋で平積みされていた本作、タイトルや帯に惹かれて購入したものの中々触手が動かなかったが、読み始めてみたらスルスルと手が進み、あっという間に読了。 とにかく話しの流れが上手い! 読者に背景を匂わす冒頭に、主人公、ミミィ・ローイの過去、現在に至るまでの経緯…。 どんどん内容に惹き...
本屋で平積みされていた本作、タイトルや帯に惹かれて購入したものの中々触手が動かなかったが、読み始めてみたらスルスルと手が進み、あっという間に読了。 とにかく話しの流れが上手い! 読者に背景を匂わす冒頭に、主人公、ミミィ・ローイの過去、現在に至るまでの経緯…。 どんどん内容に惹き込まれ、物語に没入していく。 登場人物も一人一人が個性的、もしくは役割がハッキリしていて(医者や友人など)覚えやすかった。 ただ、ミステリー好きならおそらく中盤近くでひとつのトリックに気づいたり、謎その物も察しがついたりする方もいるだろう。また昔の作品なので話し方の癖や考え方に「ん?」となる方もいるかもしれない。 それでも今作は古典的名作ミステリーが好きな方にぜひ読んでもらいたい
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2024.3.8 読了 「完全にミスリードされてた」「記憶を消してもう一度読み直したい」「ミステリー作家なら必ず読んでいる・読むべき作品」と紹介されていて、聞いたこともなかったこの作品を手にした。長い事絶版だったのが、番組の影響か再販になったものを手にできたようだ。 内容は、上...
2024.3.8 読了 「完全にミスリードされてた」「記憶を消してもう一度読み直したい」「ミステリー作家なら必ず読んでいる・読むべき作品」と紹介されていて、聞いたこともなかったこの作品を手にした。長い事絶版だったのが、番組の影響か再販になったものを手にできたようだ。 内容は、上の評価を知って警戒しながら(どちら側に主人公がいるのか)読み始めたので、最終章に入っても「そうだよな、上手いな」とは思ったが「騙された」感はなかった。むしろ、何も知らずに騙されたほうがよかったかも・・・ それでも、サラッと再読してみても、また面白いな。こんな本はなかなかないね。
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最初、旦那さんが収監されてると思ってよんでたら、最後の最後に奥さんが収監されてる側だったと分かって、こんがらがった。 昭和30年代の設定で、奥さんの話し言葉が苦手だった。
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なんとなく古めかしい設定だなと思っていたが、元々昭和40年頃の作品で絶版になっていたものの再版と知り納得。 ミステリとしてなるほど、と思わせる内容はお薦めだが、なんとはなしにすっきりしない感じ。 ただこれは、例えば今アガサクリスティやコナンドイルの古典を読んだ時にも感じるのではな...
なんとなく古めかしい設定だなと思っていたが、元々昭和40年頃の作品で絶版になっていたものの再版と知り納得。 ミステリとしてなるほど、と思わせる内容はお薦めだが、なんとはなしにすっきりしない感じ。 ただこれは、例えば今アガサクリスティやコナンドイルの古典を読んだ時にも感じるのではないかと思う。すなわち高校や大学時代の若い感性があれば、もっとはまっていたのでは、自分自身の感性の衰えがこの作品の良さを感じることができなくなった原因ではないかと感じる。 なお、読後に解説を読むことで、より作品内容の理解が深まるので、解説を読むことは推奨。ただし作品の核心に触れているため。決して読書中には読むことは厳禁。
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