1,800円以上の注文で送料無料

弁護側の証人 の商品レビュー

3.4

281件のお客様レビュー

  1. 5つ

    32

  2. 4つ

    99

  3. 3つ

    96

  4. 2つ

    34

  5. 1つ

    6

レビューを投稿

2009/10/07

出版が昭和36年ということで、「三丁目の夕日」みたいな雰囲気かと思いきや、 どちらかというと「若大将」とか「太陽族」のイメージ。 生活感は現代の一般家庭と同じようで、まったく古さを感じさせません。 ストーリーは最近裁判員もので多くなっている展開ですし、 注意して読めば序章でな...

出版が昭和36年ということで、「三丁目の夕日」みたいな雰囲気かと思いきや、 どちらかというと「若大将」とか「太陽族」のイメージ。 生活感は現代の一般家庭と同じようで、まったく古さを感じさせません。 ストーリーは最近裁判員もので多くなっている展開ですし、 注意して読めば序章でなんとなくよめてしまいますが、 シチュエーションと独特の雰囲気がページをめくらせる力を持っています。 疑問に思ったのは、関係者の証言だけでその場で犯人と思われる人を逮捕してしまう警察。 その昔はそうだったのでしょうか。それとも物語だからなのでしょうか。 そのへんの信ぴょう性でこの本の深みが違ってくるような気がします。 私が子供の頃、夜中に入浴するとかベッドに寝るなんて贅沢極まりなかったけれど、 そのころすでにそういう生活をしている人たちがいたということが驚きでした。 スミレの香りのゲランの入浴剤を使っていたりして、 ブルジョアの香りが女心をくすぐるスパイスになっていて、素敵な気持で読み終われる一冊でした。

Posted byブクログ