弁護側の証人 の商品レビュー
71点:「そんなことは決してございませんです、旦那さま。私どもは大旦那さまからのお呼び出しのブザーを聞きのごすことは一度もございませんのです」 なんとなくこんな感じの話かなと読み進めていたら、終わり近くの章で思い浮かべて展開と違う場面がでてきて、ちょっとまてちょっとまて何が起こ...
71点:「そんなことは決してございませんです、旦那さま。私どもは大旦那さまからのお呼び出しのブザーを聞きのごすことは一度もございませんのです」 なんとなくこんな感じの話かなと読み進めていたら、終わり近くの章で思い浮かべて展開と違う場面がでてきて、ちょっとまてちょっとまて何が起こった?と最初からもう一度何か重大な読み落としがあったのかパラパラめくり返してしまった。もっと文学的に重厚な感じで書けば大傑作みたいなりそうな物語だけど、気軽に読めるミステリーとしていることが読者を獲得している原因ならこれで正解だ!
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冒頭から隠したいことがわかりやすく、なんとなく結末が読めてしまった... クリスティ「検察側の証人」があまりにも傑作だったので、期待しすぎてしまった感あり。 文体が古いのは気にならなかったけれど、登場人物たちの行動が想像通りすぎて(義姉はじめ皆が主人公を陥れようとしている)盛り上がりにかけたかも。 古風なミステリ入門にはいいのかなと思いました。
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時代感にズレがありますので、警察の初期捜査があまりにも単純な感じが否めないですが、それはそれとしても後半のひっくり返りは唸りました。気持ち良いストーリーではなかったですが、面白かったです。
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ストリップダンサー、ミミイ・ローイこと漣子は、八島財閥の御曹司・杉彦と結婚し、玉の輿に乗った。 杉彦の親、姉からは認められる結婚ではなく… 杉彦の父・龍之助が何者かに殺害され、漣子が容疑者として、逮捕され、一審では死刑に… 真犯人は⁇ 一審で死刑にも⁇ だが… 捜査があま...
ストリップダンサー、ミミイ・ローイこと漣子は、八島財閥の御曹司・杉彦と結婚し、玉の輿に乗った。 杉彦の親、姉からは認められる結婚ではなく… 杉彦の父・龍之助が何者かに殺害され、漣子が容疑者として、逮捕され、一審では死刑に… 真犯人は⁇ 一審で死刑にも⁇ だが… 捜査があまりにも杜撰で… これなら冤罪事件が多くて当たり前かと。 ちゃんと裏付けとる捜査をしていれば、すぐに解決してる事件だったのに… 弁護側の証人が、…だとは。 よく証言台に立てたと。上層部からの圧力はかからなかったのだろうか…今なら無理だろう。 よく立ったと思う、自らの将来を捨ててまで… 人ひとりの生命がかかっていたわけだが… 弁護士・清家と証人・緒方との間にどんなやり取りがあったのか⁇ 緒方の心境の動きを見たかった。 結局、龍之助は漣子を認めていたなんて。 やるせない… 杉彦がもっと龍之助とちゃんと話をしていれば… 何も問題はなかったのに。 杉彦がもっと大人だったら… もっと計画的な殺人なのかと思ったが… 入手困難になった、という帯に惹かれたが… 現代に読むには、単純すぎて。
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犯人探しというより、どの目線、どの状況、どの時間軸などの謎解き、小説ならではと言っていい推理ものではないかと思います。 まず犯人は誰なのかが不明(疑ってしまう)に思え、最初から読者を迷路に誘い、そこここに仕掛けがある感じでした。 推理小説好きとしては面白かったです。 一読の価値あ...
犯人探しというより、どの目線、どの状況、どの時間軸などの謎解き、小説ならではと言っていい推理ものではないかと思います。 まず犯人は誰なのかが不明(疑ってしまう)に思え、最初から読者を迷路に誘い、そこここに仕掛けがある感じでした。 推理小説好きとしては面白かったです。 一読の価値ありかな。
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最後のどんでん返しが面白く、読み直したくなる。 古い本のためか言い回しに馴染みがないが、それも勉強になる。 本好きにオススメしたい。普段読書しない方はハマらなさそう。
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なぜか平仮名が多用されていて読みにくかったと共に(そこに著者の意図が…?)と変に勘繰ってしまいながら読み進めたものの結局意図などなかった。単に古い作品だからなのか著者の作風なのかはわからないが非常に読みにくかった。 登場人物に感情移入もできず、トリックにもそう驚かなくてただただ「...
なぜか平仮名が多用されていて読みにくかったと共に(そこに著者の意図が…?)と変に勘繰ってしまいながら読み進めたものの結局意図などなかった。単に古い作品だからなのか著者の作風なのかはわからないが非常に読みにくかった。 登場人物に感情移入もできず、トリックにもそう驚かなくてただただ「読んだ」といったところ。自分には合わなかった、のかなぁと。
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この作品の作者がもう既に亡くなっていたとは大変残念に思います。只私は正直作品自体は短過ぎな感じがした。作品自体は面白かったが話が突然吹っ飛んだ感じで多少ビックリしました。もし有れば他の作品も読んでみたい。
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東野圭吾や伊坂幸太郎そして、湊かなえがいない時代に本作が出版されている事が凄いと思う。 ヌードダンサーのミミイ・ローイは八島財閥の杉彦と運命的な出会いを果たし恋に落ちる。 22歳のミミイ・ローイは前職から杉彦達の家族から受け入れられない中、健気に若夫人をこなそうとする・・・ ...
東野圭吾や伊坂幸太郎そして、湊かなえがいない時代に本作が出版されている事が凄いと思う。 ヌードダンサーのミミイ・ローイは八島財閥の杉彦と運命的な出会いを果たし恋に落ちる。 22歳のミミイ・ローイは前職から杉彦達の家族から受け入れられない中、健気に若夫人をこなそうとする・・・ そんな中、矢島財閥の当主の八島龍之助が何者かに殺される? 犯人が死刑判決を受けたところから物語は始まる・・・ 何故この題名と思う人は是非お読みください! 昭和の時代のミステリーとしては価値がある! 尊属殺人という言葉が懐かしい! 道尾秀介さんの解説も良です!
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※このレビューにはネタバレを含みます
古典的名作とされてる作品。 しかし、現代ミステリー、特に叙述トリックものを読み慣れてるかたは、序章からして仕掛けがわかってしまうと思います。色々な人が書いてますがどちらが逮捕されてるのかかなり曖昧に書かれており、尚且つ肝心の名前の部分が伏せられてる箇所があり、明らかにミスリード誘ってますからね。 この手の作品はやはり帯に大どんでん返しと書いてはいけない。かなり疑って読み始めますので。 クリスティのアクロイド殺しと同様、ミステリー初心者こそ読むべき作品かと思います。
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