弁護側の証人 の商品レビュー
どんでん返しの内容そのものに、ややパワー不足を感じるけれども、騙しの技巧や読み返した時の納得感は読んできたものの中でも確実に上位。 出版年度が1963年であることを考慮するとその先進性は評価されるべき
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現代からすると展開がゆっくり過ぎる点と、職業差別的な社会はの側面があるのかなといった雰囲気だったが、最終章に見事に騙された。自分の読み方がまずかったのかと思い、思わず読み返してしまった。
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今で言うと「ドンデン返し」と呼ばれる作品に当たると思われる著者のデビュー作。今では「ドンデン返し」ミステリーは数多く発表されているが、この作品が発表された1963年当時ではまだ珍しかったのではないかと思う。それだけに衝撃もあったし、復刊も待ち望まれていたのではないかと思う。
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昭和30年とかの古い作品らしいのですが 確かにそんな感じがするほど 言葉遣いとか読みづらさはありました( ›ω‹ ) その当時の時代背景を考えると ミステリー小説としてのクオリティは高いのかな( ›ω‹ ) 個人的にはちょっと難しかったかもᐠ( ᐝ̱ )ᐟ 肝心の大どんでん...
昭和30年とかの古い作品らしいのですが 確かにそんな感じがするほど 言葉遣いとか読みづらさはありました( ›ω‹ ) その当時の時代背景を考えると ミステリー小説としてのクオリティは高いのかな( ›ω‹ ) 個人的にはちょっと難しかったかもᐠ( ᐝ̱ )ᐟ 肝心の大どんでん返しが意味がわからなくてꉂ笑꒱ 誰か教えてほしい、、
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海外物の翻訳か?と思うような変わった言い回しや描写、と思ったらだいぶ昔の作品だったのね。 狭いクローズドサークルで、トリックどうこうを読ませる話ではなかったけど、どんでん返しを仕掛けてきたころにスパッと気づいて戻って確かめて読めてよかった。どんでんミステリーを読む筋肉が発達してい...
海外物の翻訳か?と思うような変わった言い回しや描写、と思ったらだいぶ昔の作品だったのね。 狭いクローズドサークルで、トリックどうこうを読ませる話ではなかったけど、どんでん返しを仕掛けてきたころにスパッと気づいて戻って確かめて読めてよかった。どんでんミステリーを読む筋肉が発達していたおかげで楽しさを楽しめたと感じる。と思うが本当に楽しみきれたか。 あとがきがまたいい。簡潔にこの作品の立ち位置を示していた。こういうの才能。
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◼️ 小泉喜美子「弁護側の証人」 視点、鮮やか。殺人事件と法廷。1963年のデビュー作品で、伝説の名作との銘。 その手際に感心する作品で、ここで匂わすコメントも興を失うのではと遠慮するタイプのもの。小泉喜美子は店で言えば隠れ家的な存在の名ミステリー作家と認識している。今回、後...
◼️ 小泉喜美子「弁護側の証人」 視点、鮮やか。殺人事件と法廷。1963年のデビュー作品で、伝説の名作との銘。 その手際に感心する作品で、ここで匂わすコメントも興を失うのではと遠慮するタイプのもの。小泉喜美子は店で言えば隠れ家的な存在の名ミステリー作家と認識している。今回、後で様々なことは考えたけれども、なんにせよ中心となる構成が鮮やかだ。 ストリップダンサーのミミイ・ローイこと漣子(なみこ)は舞台を見て猛烈にアタックをかけてきた財閥の放蕩息子、杉彦と愛し合うようになり、出会って1か月で結婚した。親族たちが財産狙いかと疑惑の目を向ける中、杉彦の父であり財閥の長、龍之助が殺害される。犯人として逮捕されたのはー。 1963年は昭和38年。私の勝手なイメージだが、サスペンス的に興味を喚起するような設定やスーパーな人物の登場やセリフ、考え方などが昭和っぽい。もう1つ、がらっぱちなのか文芸的なのか、おちこちに興味を引く言い回しが散らしてある。これもこの時期の文人っぽい気がする。楽しく調べさせてもらった。 モノローグの主役は変化へんげ、3人称の章が挟まる。狙いはいかに。過去と現在に見えるものが繰り返しテンポよく現れて、物語がよく流れる。そして途中で、何がどうなっていたのか、とこれまでを見返す。 いいですね。なるほど。もちろんタイトルはアガサの「検察側の証人」へのオマージュだろう。読んだのが昔すぎて、筋は忘れてしまった。ちなみに自然と浮かぶメロディー&歌詞はさだまさしの「検察側の証人」という歌。これがまたこの小説にもマッチしている。 話の流れは先日カンヌの最高賞、アメリカアカデミー賞で作品賞など「ANORA」を思い出す。永遠のパターンということかなと。なかなか「プリティ・ウーマン」にはならない。 良い読書でした。葉桜。
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どんでん返しのミステリーという評判で読んでみることに。 表現の豊かさにすごいって思うけど、古典的な口語体で、こんな話し方の人が本当にいるのか?などと引っかかって読みづらい。 それで著者を調べたら、かなり古い作品で、小泉喜美子さんは翻訳家だとわかって納得。 昔の翻訳小説読んでる雰囲...
どんでん返しのミステリーという評判で読んでみることに。 表現の豊かさにすごいって思うけど、古典的な口語体で、こんな話し方の人が本当にいるのか?などと引っかかって読みづらい。 それで著者を調べたら、かなり古い作品で、小泉喜美子さんは翻訳家だとわかって納得。 昔の翻訳小説読んでる雰囲気だったから。 そしてミステリーとしての内容も、予想よりもちょっと物足りない。 同世代かわからないけど、大好きだった夏樹静子、森村誠一、松本清張のミステリーをまた読みたくなった。
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ちょっと言い回しやフレーズが古くて読みづらいなーと思いなかなか読み進められませんでしたが後半から一気に加速。 読み終えた後に私の理解力の無さのせいで所々読み直しましたが、読み直して全てを理解した瞬間に面白かった…!!!と!180度視点が変わるとはこのことか…!まんまと騙されていま...
ちょっと言い回しやフレーズが古くて読みづらいなーと思いなかなか読み進められませんでしたが後半から一気に加速。 読み終えた後に私の理解力の無さのせいで所々読み直しましたが、読み直して全てを理解した瞬間に面白かった…!!!と!180度視点が変わるとはこのことか…!まんまと騙されていました。文字だけだからこその面白さ。 後から気付きましたが出版が私が産まれるより前なんですね〜古いなぁと感じる訳だ。でもこの面白さに古さは感じない! 活字に慣れてないと読むのに苦労するかな?とは思いますが人に勧めて感想を聞いてみたい本です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
叙述トリックの古典的名作と言われていたので警戒して読んだ分、オチは予想通りでした。 冒頭の宣告の部分から死刑宣告を受けた人の名前が伏せてあったり、面会の描写が不自然だったり、被告=杉彦、面会に来ている妻(ミミイローイ)の描写が曖昧だったりします。 他にも弁護士や警察との会話シーンに情景描写が極端に少なかったり(檻の中か、外にいるのかぼかしている)、会話シーンばかりだったり臭いんですよね。 冒頭から徐々に事件のあらましを述べて合間合間に独白の章、と言うスタイルを取っているのですが、事件一つを描くのに少し引っ張りすぎな印象も持ちました。 それでも、これが50年以上前の作品と言う事を考えると仕方ない部分もあるのかなと。かなり古い作品でも会話調、女性の心理と言う観点では読みやすかったし、面白くはありました。
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