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ぼくのメジャースプーン の商品レビュー

4.2

1258件のお客様レビュー

  1. 5つ

    459

  2. 4つ

    461

  3. 3つ

    215

  4. 2つ

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  5. 1つ

    7

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2024/01/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人と生き物の命の重さ、罪と罰、復讐、愛、たくさん考えさせてくれるお話でした。 読みながら自分だったらどうするか、正解はなんなのか考えるが答えは出ず、また読み続けていくなかで 「これが何という正解はない。けれど、そんな中でどうすることが自分の心に一番恥じないのか。何を一番いいと信じるのか。それだけはきちんと胸に置いておく必要があります」 という先生の台詞に腹落ちしました。 このお話で考えたこと、自分が思ったこと正解はないけど、自分の中での正しさは持っておこうと思いました。

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2024/01/11

随分前に読みましたが、かなり印象に残ってる作品。 辻村深月作品で一番好きです。 本はレンタルか、読了後は売ってしまうことも多いのです が、ずっと本棚に飾っています。 子供が大きくなったら読んでほしい作品。

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2024/01/07

前作の問題が解明されてスッキリなのと、人それぞれにいろんな意見がある。それがすごい面白い。 秋先生の魅力が詰まった一冊。 私も秋先生に出会いたかった。 小学四年生の『ぼく』。 『ぼく』の考えや行動は中学生、いや、高校生レベル。

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2024/01/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ぼくを応援して犯人にとって一番こたえる罰を与えてほしいと思いながら読み進めていて、自分の情報リテラシーにゾッとした 人を想う愛情って、失った時の自分が可哀想だと思うからとか自分本意なのか、、エェっ?!?! けど先生がそれも含めて愛情なんだよ、いいんだよって言ってくれたので私も救われた 考えすぎると拗らせることもあるから気づかなかったりある程度鈍感で居た方が精神衛生よろしいな ラストのふみちゃんなりの強さとかあたたかさの出し方が好き 分かんないけどわたしはふみちゃんみたいな男や女を発掘して仲良くしてると思っている 言葉のロジックみたいなのが適度に頭使わないと理解が及ばなくて楽しかった

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2024/01/04

面白かった。 人にオススメしたいと思える作品はそうそうないけど、 この本は薦めたい。 読みながら、様々な感情が湧いてくる。 登場人物の会話は哲学的な話題をわかりやすく話す場面があり興味深かった。 過去作「こどもたちは夜と遊ぶ」を読んでいれば、さらに楽しめます。

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2023/12/26

ぼくと幼馴染のふみちゃんが巻き込まれた事件。ぼくの力で犯人に対して闘いを挑む小説。読み終わった後でのぼくの心情を思うと切ない。どれだけの孤独と絶望を味わっていたのか。それでも闘いを前に決意して立ち向かう姿に感動した。

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2023/12/20

辻村さんの本を読み漁っていた時期もあったが、最近は少し距離があったかな。初めて読んだのは「ツナグ」、泣ける本だった。それからデビュー作の「冷たい校舎の時は止まる」で筆力を感じ、その後「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」「オーダーメイド殺人クラブ」「水底フェスタ」「盲目的な恋と友情」「ハケ...

辻村さんの本を読み漁っていた時期もあったが、最近は少し距離があったかな。初めて読んだのは「ツナグ」、泣ける本だった。それからデビュー作の「冷たい校舎の時は止まる」で筆力を感じ、その後「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」「オーダーメイド殺人クラブ」「水底フェスタ」「盲目的な恋と友情」「ハケンアニメ!」「朝が来る」「クローバーナイト」「かがみの孤城」「闇祓」と順不同で読んだ。あと短編集では「鍵のない夢を見る」「家族シアター」「きのうの影踏み」もあった。何年前だったか「東京會舘とわたし」刊行のサイン会でお会いした。エッセイの「図書室で暮らしたい」も人となりが分かってよかった。んー、こうやって改めて振り返ると辻村深月ファンを公言出来るな。 今回そんな辻村さんの本を手に取ったのは、図書館が移転のため閉館だったこともありBOOKOFFに行ってこの本を発見したから。「かがみの孤城」や「冷たい校舎の時は止まる」でも感じたが、一言で言うと思春期。あの誰もが通ったであろう不安定なモヤモヤして解決しない心と体の乖離。大人になった今だから、なんであんなことを…と思える。が、その当時はそれこそが世界の全てだったわけで、それを否定することは出来ない。この物語の登場人物は不思議な力を持っている小学生のぼくとその自慢の友達ふみちゃん。ある陰惨な事件からふみちゃんは心を閉ざしてしまう。ぼくはふみちゃんのため、犯人に対してなにをどうするべきか。僕にしかできないことがある。その決意と犯人に対しての行動は驚くべきものだった。 犯人が書き込んだネットでのコメント⇒「つまりあれだろ、自分の隣の家で子どもが親から虐待されて熱湯背中に浴びてギャンギャン泣いてるご時世なのに、イラクの復興支援に出掛けて行くのと同じなんだろ、人の役に立ちたいとか人間が大好きとか何とか言いながら、そんで捕まって人質になって金が膨大にかかってみたり、しかしお前らみんなヌルいよね、このサイト結構前から見てるけど同じことの繰り返しで何にも前に進まない」 秋先生の言葉⇒「責任を感じるから、自分のためにその人間が必要だから、その人が悲しいことが嫌だから。 そうやって、『自分のため』の気持ちで結びつき、相手に執着する。 その気持ちを、人はそれでも愛と呼ぶんです」

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2023/12/14

最初の凄惨な光景の描写にすごくむかむかしたけれど、 あとは平坦。 なあなあになってしまい、物語としてはすっきり終わらなかった感がある。

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2023/12/13

犯罪を犯した人が罪を心の底から悔いて、反省するにはどの様な罰がいいのだろうか。恐らく、どんな罰を与えても被害者は納得はできない。なら、どうすれば・・・。 大学教授の秋山先生と、「僕」が哲学的な問答を重ねながら物語は進む。先生の台詞にはこころに突き刺さる言葉がいっぱい。 結末がまた...

犯罪を犯した人が罪を心の底から悔いて、反省するにはどの様な罰がいいのだろうか。恐らく、どんな罰を与えても被害者は納得はできない。なら、どうすれば・・・。 大学教授の秋山先生と、「僕」が哲学的な問答を重ねながら物語は進む。先生の台詞にはこころに突き刺さる言葉がいっぱい。 結末がまた良かった。救いのある物語のラストに顔がほころんだ。時間があったらまた読み返したい。そう思えた一冊だった。

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2023/12/09

主人公の小学生の「ぼく」はなんて頭が良くて、なんて優しい子なんだろうか。 ふみちゃんを思い、犯人の市川雄太と対峙するために、先生のもとで自分の持つチカラについて学んでいく。 どんな言葉を使うのか?最後までドキドキハラハラしながら読みました。そして先生は何と言ったのか。 ふみちゃん...

主人公の小学生の「ぼく」はなんて頭が良くて、なんて優しい子なんだろうか。 ふみちゃんを思い、犯人の市川雄太と対峙するために、先生のもとで自分の持つチカラについて学んでいく。 どんな言葉を使うのか?最後までドキドキハラハラしながら読みました。そして先生は何と言ったのか。 ふみちゃんが覚えてた ふみちゃんが友達だというのがぼくの自慢って とってもイイなあ。言ったり、言われたりしたい言葉です。ぼくのふみちゃんに対する想いは甘酸っぱいような、ピュアなような。素敵だと思いました。 本書を読むのは3回目だか、やっぱりこの作品は凄い!

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