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ぼくのメジャースプーン 講談社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2009/04/14 |
| JAN | 9784062763301 |

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ぼくのメジャースプーン
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ぼくのメジャースプーン
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商品レビュー
4.1
1381件のお客様レビュー
けっこう難しい本だった。何が正しくて、何が間違いなのか。読んでるとわからなくなってしまった。結局ものごとの善悪を決めるのは自分の中にある指針(メジャースプーン)であって、それを他人に押し付けることは許されないのだな、と。人はみな心の中に自分のメジャースプーンを持っていて、そのサイ...
けっこう難しい本だった。何が正しくて、何が間違いなのか。読んでるとわからなくなってしまった。結局ものごとの善悪を決めるのは自分の中にある指針(メジャースプーン)であって、それを他人に押し付けることは許されないのだな、と。人はみな心の中に自分のメジャースプーンを持っていて、そのサイズがバラバラだから、傷つけたり傷つけられたりしてしまうのだろう。エピローグは少しうるっときました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なかなか読んでいて辛く切ない物語だった。 ちょっとみんなよりも早熟で、クラスの誰からも好かれているけど一歩引いたところにいるふみちゃんと、そんなかっこいいふみちゃんのことが大好きで憧れを持つ僕。そんなふたりに大きな事件と凄惨な暴力が降りかかり、ふみちゃんは心を閉ざしてしまう。そこで僕はお母さんに禁じられた能力を使って犯人に復讐しようと試みる、というのがざっくりとしたあらすじだ。 ▶僕という人物の大人顔負けの成熟ぶり 齢10歳にして、同じく能力を持つ秋山先生の複雑な説明に対しても理解を示し、かつその内容を実践で確かめ習得していく姿には凄すぎる、の一言に尽きる。また、ふみちゃんの早熟さや優しさ、聡明さに気がつくことができるという点でも、僕の知性の高さが伺える。ほかの子供たちはふみちゃんのそんな人となりを理解し尊敬することなんて全くできていなかった。ふみちゃんもすごいが、僕もそれと同等かそれ以上にすごいのである。 小学生らしからぬ僕だが、急に小学生に引き戻される場面もあり、そのアンバランスさが危うさに感じられた。なぜ主人公を中学生や高校生にせず小学生にしたのか疑問だったが、きっと周りの子供たちと2人の成熟度の対比、そして恋愛感情のようでそれをも超越した2人の純粋な絆を表現するためだったように思う。 ▶僕がずっと抱えていた思いの正体について 物語の最後、犯人に対して僕は能力を行使し、呪いをかける。それは自己犠牲的なものだった。ふみちゃんを助けたい、戻ってきて欲しいという思いに違いは無いものの、僕自身はずっと犯人と同じくらい自分のことを責め続けていた。なぜあの日僕はうさぎの当番に行かなかったのか、もし行っていたらふみちゃんは今こうはなっていなかったのに、と。 そんな僕の命ひとつで犯人を縛ることができるなら、と呪いをかけるくらいには僕自身も事件の後遺症に苦しめられていたことがわかる。辛い…。 冷めきってコーヒーフレッシュの脂が浮いているコーヒーを平気な顔で飲んだり、塩辛いマドレーヌを美味しいと言って食べたりと、やや前兆というか怪しいな…と思う場面はあったがまさかここまで追い詰められていたとは…。というか自分のことはどうでもいい、ふみちゃんを助けたい、なんなら自分は死んでしまえという思いを抱え、復讐のために秋山先生をも欺きながら、虎視眈々と準備をしていたのだと思うとほんとうに切なくなる。 ▶もし自分が条件ゲーム提示能力を持っていたら…? まず、これがこの相手には1番効くだろう!ということを決めきれずなんだかんだ使えないのだろうと思う。ただ、感情的になってどうしても許せなくなったときはきっと必死になって訳も分からぬままに使うのだろう。 相手を縛るという意味では便利な能力だが、相手の行動がその能力によって受動的に動かされているものなのか、それとも本心からの能動的な行動なのかがわからなくなるというのが、人間関係の中で生きていく上で相当な弊害なりそうだということを強く感じた。 また、復讐するにはもってこいの力だが、そもそも自分がここまで酷い仕打ちを受け、また大切な人がそのような状況に陥ったときしっかりと使えるだろうか…とも思った。復讐にも色んな考え方があり、目には目を歯には歯をというハンムラビ的な考え方もあれば、全てを忘れる努力をし、諦めるというものもある。今の自分はそのときが来ない限り復讐について考えられないなというのが本心だ。 500ページ、重厚感のある小説だった。小学生が主人公でここまで頭をフル回転しないと振り落とされるものは、なかなかないと感じる。大切な人のために、そして自分を許さないために最善の考え方とその方法を探し、苦しみながら実行する僕の姿がもう本当に辛かった。 辻村深月、どんな脳内してるんだ…すごいな。
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「正義とは何か」「罰は誰が決めるのか」を問いかける物語だと思います。 世の中は誰かに「〜した」「〜された」で成り立っていて、悪いことを「した」人は「加害者」、「された」人は「被害者」となる。 「被害者」の方が立場上強いが、手を出すと「加害者」と同じレベルになってしまう。 こと復...
「正義とは何か」「罰は誰が決めるのか」を問いかける物語だと思います。 世の中は誰かに「〜した」「〜された」で成り立っていて、悪いことを「した」人は「加害者」、「された」人は「被害者」となる。 「被害者」の方が立場上強いが、手を出すと「加害者」と同じレベルになってしまう。 こと復讐においては、このあたりがネックとなる。 しかし、感情には抗えないのが人間。 「被害者」がただ黙って忘れようとすることは難しく、罰を与えたくなる人がほとんどではなかろうか。 倫理と感情のアンバランスな性質を持つ人間が上手く描かれた作品でした。 また、「愛」についても。 人間は自分のためにしか泣くことができない。 他人に同情して泣くことができない。 (大切な人が傷ついても、それは自分のせいで結果起こってしまった、自分の責任に耐えられないから泣いているんだ。) しかし、これが「愛」なのだと。 他人に起きた事象で自分に嫌な気持ちが生じるのは、自分と他人が結びついている証拠なのだ。 他人のために泣くとはこういうことなのだなぁと思いました。
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