ぼくのメジャースプーン の商品レビュー
ほわああああああああああああ… もーまたやられた辻村美月。 小学生の主人公に対して内容は命の大切さとか何とかと、とても重いがその真摯な主人公の姿勢と、見え隠れする様々な事象がもうたまらなく止まらなくさせる。 ストーリー的にもキャラクター的にも。 メジャースプーンも衝撃が大きい&...
ほわああああああああああああ… もーまたやられた辻村美月。 小学生の主人公に対して内容は命の大切さとか何とかと、とても重いがその真摯な主人公の姿勢と、見え隠れする様々な事象がもうたまらなく止まらなくさせる。 ストーリー的にもキャラクター的にも。 メジャースプーンも衝撃が大きい&たくさんだったけど、最後ほんと、納得です。 大好きだー!(何 解説にもあった気がするけど、辻村深月に騙されるのって結構癖になりそう、というか癖になる。
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自分がこんな能力を持っていたらどうするだろうって、自然に考えてしまいました。 そして、最終的に主人公が下した決断に驚き、そして涙。。 本を読んで泣くことは滅多にないのだけど。。 ふみちゃんが話しをしていた「おひめさま そらをとぶ」、私も小さい頃読んだことがありました。 内容は細...
自分がこんな能力を持っていたらどうするだろうって、自然に考えてしまいました。 そして、最終的に主人公が下した決断に驚き、そして涙。。 本を読んで泣くことは滅多にないのだけど。。 ふみちゃんが話しをしていた「おひめさま そらをとぶ」、私も小さい頃読んだことがありました。 内容は細かく覚えてないのだけど、風船みたく膨らんだお姫さまと、オレンジゼリーの湖を歩くお姫さまの絵は鮮明に覚えてます。 結末はどうなったんだっけなぁ。。
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ここのところ、若手のライトノベル出身の作家の作品に惹かれる。 もともと漫画が好き。 そして若い人の成長の物語が好きということにあるのかも。 読みやすいエンターテイメントでありながら、思わず引き込まれ、涙して、 本当はジムに行こうと待ち時間に読み始めたら、はまってしまってジムは...
ここのところ、若手のライトノベル出身の作家の作品に惹かれる。 もともと漫画が好き。 そして若い人の成長の物語が好きということにあるのかも。 読みやすいエンターテイメントでありながら、思わず引き込まれ、涙して、 本当はジムに行こうと待ち時間に読み始めたら、はまってしまってジムは結局休んでしまった。 小学生の話でありながら、きっちりと人物の描写ができている。 前半は男の子と、女の子、クラスの子供たちの様子を読み進めるうちに、登場人物が自分の中に生きたものとなってくる。 だから、事件のときは、感情移入したあとで、悲しみと激しい憤りと、やりきれなさと。 このいい子に、こんな恐怖と苦しみを与えないで、、、、と このシーンになって、、、、あ、、、、失敗。 残酷な悪意に触れたくなかった。読まなきゃ良かった。 でも読み進めるうちに、男の子が自分の特殊な能力、相手の能力を最大限に引き出せる言葉を発することができるという能力。 その能力を使い、同じ能力を持つ先生と七日間、もてる能力を使って考え抜く。 人間がどうしようもない悪意に対して、何ができるのか。 自分の大切な人が、怖い目や痛い目にあった時に、その犯人に対して何が出来るのか。 復讐できるとしたら、どんな行為を選ぶのか。 同じ目にあわせればそれで良いのか、気が済むのか。 果たしてわたしならどうするだろう、と 少年と一緒に、考えて、この少年はどんな結果をだすのだろう、どんな言葉を復讐の言葉と選ぶのだろう 考えても考えてもわたしに答えは出なかった。 結果は、、、、、、 明るい未来を予感させる。 読後感は大変良い。 子供の描写、子供の友情、子供たちの問題、 どれもすんなりとしみこんでくる。 息子も読んでママ、この先生たちいいよねえ、、、、という感想を述べていたけれど、 子供たちを見守る大人たち、教師や、親が非常に行き届いているというのか、 子供たちを小さな人としての指導者の目線ではなく、 あくまで対等に、じっと見守る姿に、あるべき大人の姿を見る。 この作家さん、教育学部出身ときいて、納得。
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いやああああああああああああ秋先生が出てるううううう(何。 おまけに「子どもたちは夜と遊ぶ」で、先生が何を言ったかまでしっかり書いてあるとかどういうこと! 後日談みたいなものも少しだけ入っているし。。 っていうところはさておき。 条件と罰をうまくわけたゲーム。すごくよく出来てい...
いやああああああああああああ秋先生が出てるううううう(何。 おまけに「子どもたちは夜と遊ぶ」で、先生が何を言ったかまでしっかり書いてあるとかどういうこと! 後日談みたいなものも少しだけ入っているし。。 っていうところはさておき。 条件と罰をうまくわけたゲーム。すごくよく出来ていて、命の重さについて深く考えさせられました。 辻村深月。 もう、全作品絶対読みます。あとがきじゃなくて、解説が罠だった!(何。 名前探しの放課後みつからないから、裏から手を回しても絶対ゲットします。ぐふふ…。
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2009/4/18 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2013/4/15〜4/18 呪いをかけることのできる「ぼく」とふみちゃんの切ない、あまりに切ない物語。絶対的な悪とは何なのか?復讐の負の連鎖など、人のココロの有りようにグイグイ食い込んでくる。これぞ、辻村ワールド。秋先生...
2009/4/18 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2013/4/15〜4/18 呪いをかけることのできる「ぼく」とふみちゃんの切ない、あまりに切ない物語。絶対的な悪とは何なのか?復讐の負の連鎖など、人のココロの有りようにグイグイ食い込んでくる。これぞ、辻村ワールド。秋先生のキャラも良い。もし、自分が、「ぼく」なら、一体何て言っただろう。
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ファンタジーの分類にしてもよいのかもしれませんが、あえてミステリで。 近年あるいやな事件とそうしてそれに伴ういやなことを題材にしていますが 確かに私たちはいろんなものを良くも悪くも消費して生活しているのだな、と思ってみました。 そうして、どうしようもなく利己的だけれどどうしよう...
ファンタジーの分類にしてもよいのかもしれませんが、あえてミステリで。 近年あるいやな事件とそうしてそれに伴ういやなことを題材にしていますが 確かに私たちはいろんなものを良くも悪くも消費して生活しているのだな、と思ってみました。 そうして、どうしようもなく利己的だけれどどうしようもなく人にやさしくもなれるんじゃないのかとも。 …現在の日本というものを扱っているところでは同じといえるかもしれない某本屋大賞の作品よりもやさしい作品だと思います
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罪、罰、反省・・・。考えさせられるテーマではある。面倒くさいことを丁寧に書いたなぁ、というのが率直な感想。これは心からの褒め言葉。 悲劇的でもなく、かといって性善的でもないのも長所。それでも、やっぱり、甘いかなという気もする。多分、犯人の「何にも関心はない」と言うのは本当だと思う...
罪、罰、反省・・・。考えさせられるテーマではある。面倒くさいことを丁寧に書いたなぁ、というのが率直な感想。これは心からの褒め言葉。 悲劇的でもなく、かといって性善的でもないのも長所。それでも、やっぱり、甘いかなという気もする。多分、犯人の「何にも関心はない」と言うのは本当だと思うから・・・。 2009.04.19 読了 2009.04.15 購入@駅前の本屋
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ふみちゃんから声を奪ったあいつを、許さない。 主人公「僕」は、ふみちゃんが大好きだった。 彼女は眼鏡をかけていて、歯には矯正器具がついていて、でもおしゃべりで優しくて活発で、クラスの真ん中にいる女の子だった。 彼女は強い。どのグループにも属さないし、誰かの宿り木になることを厭わ...
ふみちゃんから声を奪ったあいつを、許さない。 主人公「僕」は、ふみちゃんが大好きだった。 彼女は眼鏡をかけていて、歯には矯正器具がついていて、でもおしゃべりで優しくて活発で、クラスの真ん中にいる女の子だった。 彼女は強い。どのグループにも属さないし、誰かの宿り木になることを厭わない。彼女は優しい。 毎朝うさぎの世話をするために、自分が当番じゃなくても早く登校していた。 ある朝、「僕」は体調を崩し、うさぎ当番をふみちゃんに代わってもらう。 その朝だった。 大学生の男が、裁縫鋏でうさぎをばらばらに切り刻み、しかもふみちゃんと接触したのは。 それから、ふみちゃんの心は閉ざされてしまった。 犯人の男の罪はただの器物損壊、執行猶予。 それを理不尽に思う「僕」は、自分の力を行使して相手に復讐しようと決心する。 その力とは、まず物理的に実現可能な条件を提示して、それをクリアできない場合に起こりうる恐ろしいことを相手に囁くこと。 囁かれた相手は、「実現可能な条件」か、「恐れること」のうち、より嫌なほうを回避するために行動することとなる。 もちろんその力にも条件はある。「僕」はクラス代表ということで犯人の男と会う機会を作ることができた。 ふみちゃんを救うためにこの力を使えないだろうか。 ふみちゃんの家に通い続けるかたわら、彼は同じ力の持ち主である「秋先生」と一緒に犯人への条件を考えることとなる――。 読みながら、自分だったらどんな条件を言うだろうか、どうするだろうかってずっと考えてました。 ひどい犯罪を目にしたとき、犯人を許せないと思う気持ちがある、でも、どういう罰を与えればもっとも適当なのか、文明が始まって久しいのにまだ答えはない気がする。 同じめにあわせてしまえばいいんだ、とも思うのですが。 この世の中に誰も愛さない「絶対的な悪意」は存在するのだろうか。そして、それを人に向けてしまうのだろうか。 あまりに悲しい。 ひとに「反省」させるって、すごく難しいことだよね。 今はまだ自分は犯罪に巻き込まれたこともないし、それによって誰か大事な人を傷付けられたことがないからこんなことが言えるんだろうな、と思うんです。 忘れるべきだって言ったって自分の大切な人のことなら腸が煮えくり返るだろうし、復讐するのが正しいとも思えない。 誰の幸せを考えるか、ということなのかもしれないですね。 その事件で一番傷付いたであろう人のために、何ができるかを本気で考えるべきなんだと思う。 その上でその人が望むことが復讐なら復讐を、忘れることならそうさせてあげるよう精一杯傍にいることが正しいんじゃないかな。 他の作品とリンクしてるらしいので読んでみたいものです。いつか。
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