ぼくのメジャースプーン の商品レビュー

辻村深月【著】

2023/12/04

みんな大人で、優しくて相手を思う行動に涙が出る。
序盤は正直ちょっと退屈かなって思うけど、僕がどんどんと教授から知識を得ることで犯人の1番嫌なことに思い至る。
本当にみんな頭いい…
最後も教授に言ったとおりではないと思っていたけど、まさか自分を犠牲にするとは…
メンタル強いと言うか、めっちゃ好きじゃん！
最後よくなる兆しも見れて良かった

2023/11/27

とても読みやすい内容でありながら、残酷な部分があり、温かい話でもある。終盤の秋山先生の愛の言葉が心に残る。

2023/11/24

ー　わかりあえない者同士は、無理に一緒にいる必要はない。関わらず、住み分ける以外に道はありません。正しいとか正しくないというのは、それを話すのが人間同士である以上、簡単に変化していくんです。これが何という正解はない。けれど、そんな中でどうすることが自分の心に一番恥じないのか。何を一番いいと信じるのか それだけはきちんと胸に置いておく必要があります　ー」

この特殊能力欲しいなぁ〜（笑）
相手を言葉で縛る駆け引きは面白そうだな。

小4の主人公には感情移入出来ないので、どうしても秋山先生目線になってしまうが、そういう点も含めて工夫されていて面白い作品だった。

2023/11/22

主人公が小学生であることを忘れてしまうほど、気づけば内容にのめり込んでいた。
答えのない問題に遭遇することは日常でも多々あるが、そのときは、自分の心に恥じない答えを信じたい。
小学生から愛を教わった作品。

2023/11/19

ふみちゃんを想うぼくの気持ちが純粋で、真っ直ぐで感動した。

能力の使い方や色々な条件が少し難しかったけど、ぼくはちゃんと理解して、しっかり考えてから声を使うところが大人びてるなと思った。

ふみちゃんもすごく頭が良くて、優しいし、子どもながら周りのことを理解していて、純粋にすごいなと思った。

やっぱり、自分は大人だからか「ふみちゃんはいつか元気になる」と思うし、ふみちゃんに元気になれなんて声を使わずに、自然と立ち直ってほしいなと感じた。

2023/11/17

☆5.0

おそらくこの小説が子どもたちは夜と遊ぶから練られてたと思うと凄いと思った。

考えても答えのない重いテーマに試行錯誤しながら立ち向かっていく小学生の主人公の心理描写が細かくて感情移入できた。

これまで読んだ辻村さんの作品でも上位に入るくらい好きだけど、ウサギのシーンは読んでる側もトラウマになりそうなので気軽に再読はできないかもしれない。

2023/11/14

ふみちゃんのように人柄も良くて何でもできて憧れられる存在もかっこいいし、主人公のように大切な人のために戦える人もかっこいいと思った。

★印象に残ったフレーズ
「責任を感じるから、自分のためにその人間が必要だから、その人が悲しいことが嫌だから。そうやって、『自分のため』の気持ちで結びつき、相手に執着する。その気持ちを、人はそれでも愛と呼ぶんです。」

2023/11/08

ページ数多めの本ですが、本当にあっという間に読み終わってしまった。
これぞ、辻村さん！という感じ。ページを捲る時間すらももどかしく感じるほどだった。
「子供たちは夜と遊ぶ」はそこまで好きな作品ではないのですが、読んでおいて良かった。登場人物のリンクがたまらなかったです。
最後の方は読み終わるのがもったいなくて…でも最後が気になって早く読み終わりたいような…

2023/11/05

辻村深月先生の作品の中でも上位に好きです。読みやすいのと、自分だったらその能力をどう使うか考えながら読みました。

2023/10/28

「ぼく」の覚悟がすごい…。まだまだ子どもなのに。すべての子どもたちは、そんな難しいこと考えず毎日楽しく暮らしてほしい。今こうしてる間にも難しいことに向き合ってる子がいるんだろうな〜。 「自分のために間違ったことをしてくれる誰かがいることを知って欲しい」これはほんとに悲しむ人もたくさんいるけど救われることもあるのかな。わたしだったらどんな声を囁くかな。自分の家族がこんなことされたら、やっぱりどうにかしてやりたいけど、「忘れるように努力する」のがいいのかな。忘れられる気がしないけど。