ぼくのメジャースプーン の商品レビュー
中学で読んだ、また最近読んでみた 人は自分のためにしか泣けない? 罪に対する制裁の重さは誰が決めるの?
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うさぎ好きとして、衝撃の作品でした。 ふみちゃんの、うさぎに対するお世話の仕方は、完全なる飼い主と同じ心積りで感動を覚えました。小学生であり、ましてや学校にいる動物に対してそこまでの愛をもってお世話をする。本当に素晴らしい。小学生、子供の頃は目先のこと、自分の興味のあること以外真...
うさぎ好きとして、衝撃の作品でした。 ふみちゃんの、うさぎに対するお世話の仕方は、完全なる飼い主と同じ心積りで感動を覚えました。小学生であり、ましてや学校にいる動物に対してそこまでの愛をもってお世話をする。本当に素晴らしい。小学生、子供の頃は目先のこと、自分の興味のあること以外真面目に取り組むことは出来ないと、私は思っています。自分が「欲しい!」と思い、親にねだって買ってもらったおもちゃであり、ペットだとしても子供は確実に飽きてしまいます。おもちゃならば遊ばなくなり、ペットは親が面倒を見るということが多いのではないでしょうか?現に自分も同じことを何度もしてきたなと、自覚しています。 大人になり、結婚し、近くのホームセンターのペットコーナーでうさぎを販売しているのを見つけました。見つけてからは、ほぼ毎週うさぎを見る為だけにホームセンターに通っていました。通い続けると、どんな種類がいるのか?仔うさぎがどれくらいの大きさになるのか?どう、可愛く成長するのか?が手に取るように分かるようになってきました。 主人と相談し、飼うならきちんと知識をつけてから飼おうとなり、本を購入しうさぎの生態を学び、アレルギー検査をうけ飼うことを決めました。そこで購入したうさぎさんは現在7歳になります。 ふみちゃんは命というものをしっかり、理解した優しい子だからこそ、あの犯人は本当に許せない。
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感想 人が人を裁くことの重さ。古来より人間はそれに耐えられず神に仮託してきた。だが本当に罪の意識を与えるなら。同じ人間でないとできない。
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合わないので途中でやめました。 なんとなーく児童書を大人も読める感じにしたような内容で私には文章も含めて退屈でした。
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最後まで読んでぼくのメジャースプーンというタイトルの意味がしっくりきた。罪の重さを計る、か! 主人公は小学生なのに頭が良くて、様々なパターンの想定ができることに驚いた。それでも何が良くて正解はなくて、どうしようもない気持ちきっと責任感が強くて自分がしてしまったことにずっと苦しめら...
最後まで読んでぼくのメジャースプーンというタイトルの意味がしっくりきた。罪の重さを計る、か! 主人公は小学生なのに頭が良くて、様々なパターンの想定ができることに驚いた。それでも何が良くて正解はなくて、どうしようもない気持ちきっと責任感が強くて自分がしてしまったことにずっと苦しめられてきたんだなと思って心が痛んだ。希望が見える最後で良かった。
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非現実的な要素が入る小説はあまり好きではないのですが、正しい罰とは何なのかを考えさせられました。 自分だったらどんな条件と罰を使うか考えたら、たくさん思いついてしまい、思い通りにしたいことがあまりにもありすぎて、条件提示能力が羨ましくなりました(笑) 秋山先生の言葉で強く響いた...
非現実的な要素が入る小説はあまり好きではないのですが、正しい罰とは何なのかを考えさせられました。 自分だったらどんな条件と罰を使うか考えたら、たくさん思いついてしまい、思い通りにしたいことがあまりにもありすぎて、条件提示能力が羨ましくなりました(笑) 秋山先生の言葉で強く響いた箇所があります。 「責任を感じるから、自分のためにその人間が必要だから、その人が悲しいことが嫌だから。そうやって自分のための気持ちで結びつき、相手に執着する。その気持ちを、人はそれでも愛と呼ぶんです。」 今まで悶々と感じていた気持ちを的確な言葉で表現してもらえて、前向きな気持ちになれました。
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辻村深月さんはやっぱりすごい人。 最初から最後まで丁寧に読みたくなる心に響くストーリーでした。 ぜひおすすめしたいです。
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辻村深月氏の作品だったので、気になり購入。 たった今読み終わり、衝撃を受けすぎて言葉が出ない状態。 苦しいし、悲しいし、怒りもわく。 ぼく、と一緒に必死に考えたし、状況を分析した。 終わったことへの安堵感。 これで良かったの?という疑問。 これからの彼らは?という心配。 い...
辻村深月氏の作品だったので、気になり購入。 たった今読み終わり、衝撃を受けすぎて言葉が出ない状態。 苦しいし、悲しいし、怒りもわく。 ぼく、と一緒に必死に考えたし、状況を分析した。 終わったことへの安堵感。 これで良かったの?という疑問。 これからの彼らは?という心配。 いろんな感情が混ざり過ぎて、今はまとまらない。 でもこの作品を知ることが出来て良かったと思う。
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≪器物損壊で捕まった、市川雄太が壊したもの。うさぎの身体とその命。ふみちゃんの心。≫ うさぎの惨殺事件を目撃したことによりPTSDになったふみちゃんのため、"条件提示ゲーム"の能力を武器に、犯人に復讐をしようとする小学生の話。 自らの命を賭して、市川雄太に罰と反省を与えた主人公の行動が素晴らしかった。この作品は最後どういう条件提示をするのかを楽しみに読むミステリーだと思うけど、完全に期待を超える内容。それが先生の言うように称賛はできない行動だったとしても、主人公が振り絞った勇気に感動した。 全てを包み込むような秋山先生(教授)のキャラクターも見事で、ラストのセリフ「ふみちゃんが悲しいことが、苦しいことが、本当に嫌だったんでしょう? それを愛と呼んで何がいけないんですか」はカッコ良すぎたなと。 一人の少年の未自覚な愛が、命懸けの"条件提示"を生み、救われた彼女自身もその気持ちへと静かに応える。これ以上ない完璧なラスト。安直に銃とか超能力にするんじゃなくて、"条件提示"という捻った能力を与えたのも上手かったな。
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“語彙力を失う作品間の絡み” ぼくの仲良し、ふみちゃん。優しくて物知りで、僕のあこがれの存在。そんなふみちゃんが、ある日事件に巻き込まれて声すら出せないPTSDになってしまった。実は、ぼくには人を思い通りに動かせる力、通称「条件ゲーム提示能力」を持っている。ふみちゃんを助けるためにぼくはどうするのか。奮闘する小学生の話。。 内容に対して申し訳なくなるくらいに、隠された秘密がすごかった。 その秘密とは、「子どもたちは夜と遊ぶ」とのつながり。 5章の途中で気づいた。 はっきり言って遅い笑。 秋山先生は3章の終わりから登場しているのに、その時は気が付かなかった、 彼が、あの秋先生だとは。 気が付いたシーンのセリフ、鳥肌が立って激しく興奮したセリフが、 『僕は普段教育学部で、将来学校で幼稚園の先生になる人たちを相手に授業をしているのですが、一度授業の宿題で出したことがあります。もし、子どもに「どうして蠅やアブラムシは殺してもいいのに、蝶やトンボを殺しちゃいけないの」と聞かれたらどう答えるかと』 ここから一気にやばくなる(←語彙力笑)。 真紀ちゃんの彼氏が秋先生に囁かれた後に失踪した謎が解明される。 さらに、最初にぼくを秋先生に通してくれた頭部に傷がある女性。彼女は、月子だろう。 浅葱に殴られ記憶喪失になったのち、無事に先生になることができたことが分かる。 真紀ちゃんも登場するし、恭二も(たぶん)登場するし、最高だよ。 はっきり名前が明示されていないのがまたよい。 ほんとにふざけんなよと思ったことがある。 それは、秋先生が月子に力を使っていたこと。 あのクライマックスよ、一番盛り上がるシーンでも力を使っていたとは。 さいごに少しだけ、内容に触れようと思う。 主人公が特殊な力を使えるというSFな設定なんだけど、 そこに頼らないで進んでいくから、リアルな人間小説になっているのかな。 あと、小学生と動物が中心だから、テーマは少し重たくても軽やかに読めた。 これも、『現実を消費している』のかな。 はあ、もう、ほんと、やんなっちゃう。。
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