ぼくのメジャースプーン の商品レビュー
ぼくと秋山先生が能力の使い方について話すのが長い。登場人物が少なくてわかりやすかった。最後はぼくのふみちゃんへの思いに少しうるっときた。
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去年の年末に読んで、感想を書いたと思いこんでいた為レビューが遅くなった。 動物を虐待するシーンがあるから人を選ぶと思う。でも読んでよかったと思った。 最後の先生と「ぼく」の会話で、胸にくるものがあって久しぶりに本を読んで泣いた。
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小学校で飼っていたうさぎの惨殺事件が起こる。 その凄惨な現場を発見してしまったふみちゃんは… 犯人の大学生は、器物破損の罪にしか問われず… ぼくのできることは… 『声』の持つ不思議な力を使って… チャンスは1回だけ… 秋先生が。 月子が。 恭司が。 秋先生はそんな力を持っ...
小学校で飼っていたうさぎの惨殺事件が起こる。 その凄惨な現場を発見してしまったふみちゃんは… 犯人の大学生は、器物破損の罪にしか問われず… ぼくのできることは… 『声』の持つ不思議な力を使って… チャンスは1回だけ… 秋先生が。 月子が。 恭司が。 秋先生はそんな力を持っていたんだ。 だからあの時… 『子どもたちは夜と遊ぶ』の謎が明らかに… 『子どもたちは夜と遊ぶ』もスッキリ。 だから『辻村深月すごろく』なのか。 ちょっと長かったが… 動物虐待、命の重さ、人それぞれの価値観、色々、考えさせられる… 小学4年生なのに、そこまで考えるのか… そこまでやるのか… そこまで責任を感じていたのか… ふみちゃんが好きだっただけではなく、自分が彼女を巻き込んでしまったって、責任を感じていたなんて。 主人公・ぼくに感動。 ふみちゃんが言葉を発し、進む後ろ姿に明るい未来が。
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心が苦しくなることが多かった 自分がこの立場ならどうしていただろうと考えてしまうからこそ心苦しくなったと思う 解説にあった思いがけない再会で心温まりたいので「名前探しの放課後」を読んでみようと思う
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復讐を遂げたところで、奪われたものは戻ってこない。 復讐なんてものは、結局は心を満たしてはくれな い。 それでも1番ひどい復讐をした際には、とても虚しい。 彼によれば、どうしようもなく最低な犯人にばかにされたという事実は、自分のために一生懸命になった人間がいること、自分がそれぐ...
復讐を遂げたところで、奪われたものは戻ってこない。 復讐なんてものは、結局は心を満たしてはくれな い。 それでも1番ひどい復讐をした際には、とても虚しい。 彼によれば、どうしようもなく最低な犯人にばかにされたという事実は、自分のために一生懸命になった人間がいること、自分がそれぐらい誰かにとってかけがえのない存在であることを思い出すことでしか消せないんだそうです。 正しいとか正しくないというのは、それを話すのが人間同士である以上、簡単に変化していくんです。これが何という正解はない。けれど、そんな中でどうすることが自分の心に1番恥じないのか。何を1番いいと信じるのか。それだけはきちんと胸に置いておく必要があります。 突き抜けて不幸な目に遭った時、人は自分のそれまでの行いを振り返り、反省する時が来る。 責任を感じるから、自分のためにその人間が必要だから、その人が悲しいことが嫌だから。そうやって、「じぶんのため」の気持ちで結びつき、相手に執着する。その気持ちを、人はそれでも愛と呼ぶんです。
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読み終わったのは結構前だけどなかなか感想書ける時間なかったからやっとのレビュー。 辻村深月さんの本はどこから読んでも面白いけどこの本だけは「名前探しの放課後」を読む前に読んでほしい!!その順番を守ると本当に思いがけない再会をすることが出来る。辻村先生は本当に読者を喜ばせるの上手だ...
読み終わったのは結構前だけどなかなか感想書ける時間なかったからやっとのレビュー。 辻村深月さんの本はどこから読んでも面白いけどこの本だけは「名前探しの放課後」を読む前に読んでほしい!!その順番を守ると本当に思いがけない再会をすることが出来る。辻村先生は本当に読者を喜ばせるの上手だなぁ。 個人的にお気に入りの天木敬は小さい頃から天木敬なんだなぁと実感。 再会といえば「子どもたちは夜と遊ぶ」に出てきた秋先生や月子の数年後を見ることができて嬉しかった〜。秋先生はやっぱり月ちゃんが死にそうな時に"力"を使ってたんだなってこの本で答え合わせをすることができる。動物園に行った時に一緒にいる男の人は一瞬狐塚君かな?って思ったけど恭司だった。月ちゃんと恭司もいいけどやっぱり浅葱を忘れられない…。 「名前探しの放課後」の時に主人公がふみちゃんと自分のことを「僕たちは歪なんだ」的なことを言ってたけどこの本を読んでその意味がわかる。小学生の時にこの経験をするって子どもたちを相当大人にさせるよね。この本を読んで罪と罰を考えさせられた。私は馬鹿だからこの能力を持ってても使いこなせないなぁ。
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「ぼく」の頭の良さというか、柔らかさというか、自分の持っている特別な力に対する理解力がとにかくすごすぎる。 そして最後の結末。まさかそんなこと考えていたとは。 「罪」と「罰」について考えさせられる作品。
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「人間って、絶対に他人のために泣いたりできないんだって。誰かが死んで、それで悲しくなって泣いてても、それは結局、その人がいなくなっちゃった自分のことがかわいそうで泣いてるんだって。自分のためにしか涙が出ないんだって、そう書いてあった」 “○○しなければ××になる“と囁くことで相...
「人間って、絶対に他人のために泣いたりできないんだって。誰かが死んで、それで悲しくなって泣いてても、それは結局、その人がいなくなっちゃった自分のことがかわいそうで泣いてるんだって。自分のためにしか涙が出ないんだって、そう書いてあった」 “○○しなければ××になる“と囁くことで相手に呪いをかける事ができる主人公が、罪と罰に向き合い、愛とは何かを知る話。 特殊設定ミステリーはふだん読まないのだが、最後まで興味深く読んだ。 人の価値基準や感情はそれぞれ違い、年代や関係性にも影響されてしまう。 主人公と先生の交流をとおして、この罪にはこの罰が相当だろうと考えることがとても難しいことを改めて思い知らされた。 作者の作品は本作で2作目なのだが、哲学的な難しいテーマを主人公が小学生ということで読みやすくさせているところもさすがである。 本作単体でももちろん楽しめるが、『凍りのくじら』『子どもたちは夜と遊ぶ』を先に読んでいるとより楽しめるようだ。 本当の罪と罰とはなにか考えさせられる1冊だ。 こんな人におすすめ .ᐟ.ᐟ ・特殊設定ミステリーが好きな人 ・考えさせられる話が好きな人 ・哲学か好きな人
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辻村深月さん、三冊目。ふちなしのかがみは読み切れていないので数えずに。 切なかった。ふみちゃんとぼくの話だけど、市川雄太はとんでもないほど憎たらしい。もしふみちゃんに対してそんな酷いことを思ったとしても、よく動画を公開できるよね。サイトに兎好きとして投稿してる時は期待してたけど、こんなことしたら意味ないでしょ?分厚いめがねと歯の矯正器具があるかないかでかわいい、かわいくないが決まるの?中身は何も気にしないの?かわいければ中身がどんなに酷くても、当番をいつもサボってるくせにしゃしゃりでる子でもいいの?最低だ。面白いんだけど短気な私は些細なことにいろいろムカついてしまう。 先生との会話は一文一文丁寧に読んだ。納得したり、驚いたりしながら。面白いだけでなく、ためになるお話でもあった。私も日々、動物の賢さに驚くことがあるけれど、あれは人間の方が動物より賢いと思い込んでいるからなんだな、と分かった。
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