ぼくのメジャースプーン の商品レビュー
小学校で飼育していたウサギが殺されるというショッキングな事件が発端となり物語は展開して行く。 主人公は不思議な力を持つ小学4年生の「ぼく」。 無惨な死体を目撃しショックのあまり登校拒否になり心を閉ざしてしまった幼なじみ・ふみちゃんの為に「ぼく」は復讐を考える。 「不思議な力...
小学校で飼育していたウサギが殺されるというショッキングな事件が発端となり物語は展開して行く。 主人公は不思議な力を持つ小学4年生の「ぼく」。 無惨な死体を目撃しショックのあまり登校拒否になり心を閉ざしてしまった幼なじみ・ふみちゃんの為に「ぼく」は復讐を考える。 「不思議な力」その物は有りえない設定なのだが、人を罰すると言う事、復讐の是非について問題提議されている。 「ぼく」が出した結論は、あまりにも甘くて浅はかな物だったがそこには真っ直ぐな愛情が存在していた。 「ぼく」が考え抜いた7日間はきっと未来への財産となる。
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2度目の読破!! めちゃくちゃ好きやし、めちゃくちゃ内容覚えてるけど、なんか辛くて他の本より再読出来てなかった。。 しかし、何度読んでも「罪」に対し、何が正しくて何が悪いのか、全く自分では決めれない。 立場が違ったらすぐに気持ちが変わってしまう。本当に本当に難しい問題やなぁと改め...
2度目の読破!! めちゃくちゃ好きやし、めちゃくちゃ内容覚えてるけど、なんか辛くて他の本より再読出来てなかった。。 しかし、何度読んでも「罪」に対し、何が正しくて何が悪いのか、全く自分では決めれない。 立場が違ったらすぐに気持ちが変わってしまう。本当に本当に難しい問題やなぁと改めて考えてしまった。 しかし、これを読んだら 子どもたちは夜と遊ぶ、からの名前探しの放課後を読まないと気が済まなくなる。あかん、読みたい。。 読まないと。。
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著者の他作品を好きが故に、厳しい評価をします。 著者は何故、主人公を10歳の少年にしたのか。それが最後まで分かりませんでした。 冒頭で主人公が公立校の小学生に対して、「僕よりずっと頭がいいんだろう。」と思っている描写があります。主人公は特別頭の良い子どもではないようですが、それ...
著者の他作品を好きが故に、厳しい評価をします。 著者は何故、主人公を10歳の少年にしたのか。それが最後まで分かりませんでした。 冒頭で主人公が公立校の小学生に対して、「僕よりずっと頭がいいんだろう。」と思っている描写があります。主人公は特別頭の良い子どもではないようですが、それにしてはあまりに知識が豊富で難しい話もすんなり飲み込んでいて不自然でした。 特に秋山先生とのやり取りは、読んでいて少なくとも中学生以上の人間という印象が強かったです。 それ以上に気になったのは、周囲の大人の放任と無責任さです。 事件のショックを受けたばかりの子どもを一人で遠くまで通わせたり、PTSDを悪化させそうな状況下に置いたり…。主人公目線の数ヶ月は長く感じましたが、子どものメンタルケアを考えると非常に尚早な対応で理解に苦しみました。 他にも学級の様子や学校の先生の対応など、終始チグハグな展開が多く、それらの殆どが伏線として回収されぬまま終わりを迎えたため、モヤモヤしてしまいました。 「罪と罰」「悪意への対処」「言霊の力」「命」。筆者が描きたかったであろうこれらについては考えさせられる内容でしたが、リアリティという面では今一つな作品でした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
個人的にうさぎのシーンは苦手すぎてやめようかと思うくらいしんどかったけど読んでよかった 先生との対話が小学生と大人が話してても 大人と大人が話しててもきっと同じようになって、 それこそ十人十色やろうし、自分やったらどうやろうなって考えさせられた 子供の心情描写がそのままダイレクトに伝わるくらい凄くて色んなところで色んな意味でしんどかった
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これはまたなんと表現していいのかわからないけれど、こんなに一つの小説で心が揺さぶられるものなのかと小説の力を改めて思い知った。 序盤のシーンが見るに耐えないレベルで目をそらしたくなるけれど、それも含めて現実に起こりうる話。似たような犯罪はニュースで耳にした事がある。声を使ってとい...
これはまたなんと表現していいのかわからないけれど、こんなに一つの小説で心が揺さぶられるものなのかと小説の力を改めて思い知った。 序盤のシーンが見るに耐えないレベルで目をそらしたくなるけれど、それも含めて現実に起こりうる話。似たような犯罪はニュースで耳にした事がある。声を使ってという少々現実離れしたエッセンスがある事以外は、完全にリアリティの中の世界観だった。私がふみちゃんの立場だったら・・・、自分の子供がふみちゃんの立場だったら・・・、または主人公の立場だったら・・・。想像したくないけれど、明日起こってもおかしくないのかと思うとそれだけで胸が張り裂けそうになる。 この手のストーリーだと途中までが盛り上がって最後がイマイチなパターンもあり得ると読み進めたものの、最後の最後で想像を越える裏切りがあったり、とにかく全てが筋立っていて鳥肌ものだった。いや、正直最後まで読んでいるこちらも張りつめていたようで、読み終えた途端号泣という結末。 重いストーリーで、読んでいて楽しいなと思えるものではないのかもしれない。でもそれでも最後まで引き込まれて、なんだかもう出逢えて良かった。
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自分のためでいいんだよ、と語りかける秋山先生に胸を打たれた。これからもいろんな人と人生で関わっていくことになるけれど、自分のために相手を思いやって、自分のために泣く。その中で繋がった人たちと、お互いのメジャースプーンで測りあいながら、近づいたり、離れたりしながら、暖かく生きていき...
自分のためでいいんだよ、と語りかける秋山先生に胸を打たれた。これからもいろんな人と人生で関わっていくことになるけれど、自分のために相手を思いやって、自分のために泣く。その中で繋がった人たちと、お互いのメジャースプーンで測りあいながら、近づいたり、離れたりしながら、暖かく生きていきたい。 「ぼく」や秋山先生ではないけれど、言葉が持っている輝きや危うさを再確認できた作品だった。
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罰を与える事ができる能力を持った僕の話。 ある事件で心を無くしてしまった少女のある意味復讐をしようとしているが、何をしたら良いかを先生との会話の中から考え抜いていく所が面白かった。 この先生と僕の会話の中で悪意とか善意とか罪とか罰とかを学び僕の中でどうする事が一番良いのか見つける...
罰を与える事ができる能力を持った僕の話。 ある事件で心を無くしてしまった少女のある意味復讐をしようとしているが、何をしたら良いかを先生との会話の中から考え抜いていく所が面白かった。 この先生と僕の会話の中で悪意とか善意とか罪とか罰とかを学び僕の中でどうする事が一番良いのか見つけるだけの話かなと強く思いました。 「だけ」と言う言い方はあまり良く無いのだけど自分的にはその「だけ」の部分がとても大切でした。
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罪とか、罰とかは、自分の中でも社会の中でも一定ではなくて、その重さ、はかりかたは、だれが決めるのか。 巻き込まれないように、慎重に生きる、だけで、守れるのか。
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この本を読んだ人は、自分だったらどんな条件提示をするか色々考えたと思います。 私も主人公と同じく、罰を与える以前に心から罪を悔いて欲しいと思いました。 それが声の力でも無理ならばやはり主人公と同じく、法で裁かれるには、という条件を考えたと思います。 あったら心強い力ではありますが...
この本を読んだ人は、自分だったらどんな条件提示をするか色々考えたと思います。 私も主人公と同じく、罰を与える以前に心から罪を悔いて欲しいと思いました。 それが声の力でも無理ならばやはり主人公と同じく、法で裁かれるには、という条件を考えたと思います。 あったら心強い力ではありますが、慎重に考え抜かないと恐ろしくて使えませんね。
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この本を初めて読んだのは中学1年生の時でした。 当時、主人公「ぼく」の強さにに救われた事を覚えています。 今、10年振りにこの本を読んだんですが初めて読んだ当時よりも多少は色々な経験を積んでいるからでしょうか、読み終わった後も胸に突き刺さり涙が止まりませんでした。 この「ぼく」が...
この本を初めて読んだのは中学1年生の時でした。 当時、主人公「ぼく」の強さにに救われた事を覚えています。 今、10年振りにこの本を読んだんですが初めて読んだ当時よりも多少は色々な経験を積んでいるからでしょうか、読み終わった後も胸に突き刺さり涙が止まりませんでした。 この「ぼく」が成長した姿で出ている『名前探しの放課後』をもう1回読まなくては。
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