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ぼくのメジャースプーン の商品レビュー

4.2

1258件のお客様レビュー

  1. 5つ

    459

  2. 4つ

    461

  3. 3つ

    215

  4. 2つ

    24

  5. 1つ

    7

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2010/07/01

ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった―。 ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。 彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。 チャンスは本当に一度だけ。これはぼくの...

ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった―。 ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。 彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。 チャンスは本当に一度だけ。これはぼくの闘いだ。 (「BOOK」データベースより)

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2010/06/25

軽量スプーンをメジャースプーンと呼ぶのだと初めて知った。 懐かしい人たちに会えた。 それを知らない子どもに、善悪を、倫理を、自分ならどう教えるか、ふと考える。

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2010/06/15

読み始めは、小学生が主人公の物語。子供らしい打算なんかがちりばめられつつもほのぼのとした日常のお話。 このさきどんなふうに話が展開していくんだろうと読み進めていたら、急に事件が起こってびっくりする急展開に素直にびっくりした。 びっくりの内容が私的にあああああ、それはだめやめてええ...

読み始めは、小学生が主人公の物語。子供らしい打算なんかがちりばめられつつもほのぼのとした日常のお話。 このさきどんなふうに話が展開していくんだろうと読み進めていたら、急に事件が起こってびっくりする急展開に素直にびっくりした。 びっくりの内容が私的にあああああ、それはだめやめてえええという類のことだったのでとても衝撃を受けたのですが、逆に物語にのめりこみもしました。 周りよりも先に聡くなってしまったのはふみちゃんだけではなくてぼくもだと思う。 ぼくの選んだものすごく純粋な選択肢は私にはまったく思いつかなかったです。 ラストでの秋先生がとても素敵だなあと思っていたら巻末の解説で、秋先生が別の辻村さんの本にも登場しているとの記述が! 早速『子どもたちは夜と遊ぶ』を買わなくてはー。

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2010/06/12

「ぼく」の能力はすごい。 そう思う反面、怖い能力だと思った。そして、こんな能力が自分にあったとしたら…。それを考えると怖くなる。 何が正しいのか。とても難しいことだし、本当の答えなんてあることなのかさえ分からない。 だから、ラストの「ぼく」の決断は正しかったのかと言われると分から...

「ぼく」の能力はすごい。 そう思う反面、怖い能力だと思った。そして、こんな能力が自分にあったとしたら…。それを考えると怖くなる。 何が正しいのか。とても難しいことだし、本当の答えなんてあることなのかさえ分からない。 だから、ラストの「ぼく」の決断は正しかったのかと言われると分からない。でも、私は「ぼく」を責めることはできない。 その決断までの気持ちを考えると、泣きたくなった。

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2010/06/11

「人間って、絶対に他人のために泣いたりできないんだって。」 大好きなふみちゃんのために、特別な力を持った少年の心が揺れる。 そのひたむきな感情に、涙が出そうになった。 ここまでのめり込んでいっき読みした本は久しぶり。こんな作家が居たのか。 最近、文庫化されたみたいなので、そこのあ...

「人間って、絶対に他人のために泣いたりできないんだって。」 大好きなふみちゃんのために、特別な力を持った少年の心が揺れる。 そのひたむきな感情に、涙が出そうになった。 ここまでのめり込んでいっき読みした本は久しぶり。こんな作家が居たのか。 最近、文庫化されたみたいなので、そこのあなたも是非読んでみてください。

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2011/09/12

ストーリーの大半は、少年と先生による台詞の応酬が占める。「僕」は「彼」に罰を与えるべきか。与えるとしたら、どのような罰が相応しいか。条件ゲーム提示能力というものが一般的に存在するのかわからないけれど、「If」と「Must」の関係を学んでいく過程はとても興味深く、頁を捲る手も震えた...

ストーリーの大半は、少年と先生による台詞の応酬が占める。「僕」は「彼」に罰を与えるべきか。与えるとしたら、どのような罰が相応しいか。条件ゲーム提示能力というものが一般的に存在するのかわからないけれど、「If」と「Must」の関係を学んでいく過程はとても興味深く、頁を捲る手も震えた。 そして、7日間かけて「僕」が「彼」に与えることを決めた条件文には、思わず言葉を失う。秋山先生と同様、すっかり騙されたのは、私も同じだ。 その想いの大きさに呆然とし、仄かな希望を感じさせるラストシーンには涙ぐんだ。辻村さんはどうしてこんな作品が書けるのだろう。本当に凄い。

Posted byブクログ

2010/06/06

正しいことと悪いことの定義を持つことって凄く難しい。 どうして人をころしちゃいけないの? そんな無垢な質問に答えることが、できるだろうか?僕には自信がない。 多くの人がそうだからこそ、この作品に惹かれるのだと思う。

Posted byブクログ

2012/12/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あたしは一途な真っ直ぐな想いが描かれるのがすごく好きなので、そういう意味ではなかなかにツボでした。 先生との会話の中でいろいろな価値観に触れていくぼくの戸惑いや、フミちゃんへの想いがとてもリアルに描かれていた。そしてクライマックス。。 何か機会があれば、また他の作品読みたいな。。 (2010.06.05) 確かこれが辻村さんの初読作だったと思う。 いろいろ読んだ後にこれを読むと、感慨もまたひとしおですね。。 全く、本当にいろんな作品とリンクしてるんだから! そしてこの作品の中だけでも色んな含みがあるというのを気づかされる。 解説にもあるけど、大人が小学生に気持ちを寄せて読むのは難しいものです。 だけど、この作品はその垣根を軽々と越えてくる。すごいことだ。。 (2012.12.08)

Posted byブクログ

2010/05/31

大きくなったら子供に読んで欲しいと思った一冊。命の重さやそれに対する罰。理不尽さ等、共感する部分が多い。

Posted byブクログ

2010/06/27

高校時代、友人に講談社ノベルスで借りた本。 もうほとんど内容は忘れてしまったけれど、心に深い傷を負った幼馴染の女の子のために「ぼく」が自分と向き合って復讐を考えていく。

Posted byブクログ